未だ未だ需要と供給のバランスに追いついていないが故に残業続きの寅🐯です。。。
昨夜からウチのお家芸の無接点リレーの製作が続いております。。。
W124 E320TのF/Pリレーを分解。。。
今回は現車装着品の現品改造で無接点化。🤗
分解してみると間もなく接点不良を引き起こす状況でしたわ。。。
F/Pの電源を断続する接点部分が接点開閉時のアーク(火花)によって溶けて来ています。。。
接点は本来、電流の導通を効率良くする為に銀メッキ加工がしてありますがアークによってメッキ加工が剥がれてしまい素材が剥き出しになってしまっております。😖
と、言う事は接点の酸化も著しいモノとなって接点が閉じた際の電流抵抗が増大してF/Pに供給される電力のロスを招きます。
接点で生じた電力ロスはエネルギー保存の法則で熱に変換され高温になります。
高温によって接点部分の金属は最終的に溶解して接点同士の溶接又は接点同士の電流の導通不良を招いてしまい、接点が閉じても電流が流れずF/Pは回転しない事になります。
又、接点部分で発生した熱は限度を超すとリレーコイルの断線にも繋がります。。。
コレが電磁式リレーの寿命です。。。
メーカーではリレー接点の開閉回数で電磁式リレーの寿命を想定しているのでリレーは消耗品とされております。
しかし、、、自動車がエンジンの始動に必要な燃料系統を駆動する事において燃料をコントロールするF/Pリレーが逝けば当然にエンジンが掛からない訳ですから幾ら消耗品とは言え多くのユーザーは戦々恐々としてしまいます。。。😱
しかも、、、素人さんでは気付かない様な故障の前触れ症状が発生してくれちゃって実際にエンジンストールの症状発生時にはF/Pリレーが御臨終になっている事が多いのです。。。
低年式の国産車でもF/Pリレーが逝く何て故障は珍しいのに何故毒車で発生するのか❓
それはこの時代の毒な国の回転機、静止機の開発技術がJAPANに比べて非常に遅れていたのと、回転機の制御に直接スイッチング装置(つまりリレー)を入れて強制断続を行なっていたと言う非常にワイルドな設計に起因します。。。
W124に限って言えばF/Pの起動時に20A近い起動電流が掛かり、又OFF時にはF/Pモーターからの大きなキックバック電圧がスイッチングリレーに回帰すると言う過酷な条件な回路なのです。。。
其処で当社では、F/Pシステムの中でシステム制御を担うパーツ、、、F/Pリレーさえ信頼性向上と長寿命と言うモノになればユーザーが戦々恐々とならんでも良いのではないか❓と、考え現在の無接点製品の開発に乗り出しました。。。それが約20年前。。。😆
先ずは電磁式リレーの開閉寿命を失くすにはどうすれば❓❓
其れは電磁式リレーを半導体に置換する事。。。
発想迄は良かったが、適したスイッチング用半導体を選定するのに約一年。。。
半導体カタログを見て大電力スイッチング用半導体で計算上定格の合う形式のモノをサンプルで入手。。。
以降、漸く二年目で色々な机上試験を行い試験をパス出来た半導体で試作を行い実際に当社所有車に装着して夜な夜な真冬の関越道で新潟県迄走りデータを取り、環境条件等のテストを行なった。。。出入りのオイル屋の兄ちゃんにも手伝って貰った。。。🤣
果ては酷暑地での耐久性を試す為にシンガポール🇸🇬のクライアントさんに依頼して自らシンガポール🇸🇬に国外逃亡して現地の方の理解を得て実車を借りて試験を行なった。。。😅
そして18年前の平成17年2月にW124 KEジェトロ用、W126 KEジェトロ用のF/P無接点リレーを巷に発表した。。。が、、、当時は『リレー何か故障したら交換すりゃあエエ。』と市場からは受け入れられずほぼ巷では無視された。。。😆
ところがそのまま開発を諦めずW124 モトロニック仕様向けの無接点F/Pリレー&無接点OVPリレーを発表して福岡県でデモしたところコレが大人気。。。一日26時間、月月火水木金金で製作を強いられる事態に。。。
午前3時迄製作して出荷措置をしてそのまま大阪に車で出張〜。。。
昼過ぎに大阪市内の業者さんに入って作業と談笑。。。
翌日帰還してその翌日に今度は飛行機✈️で福岡県に出張〜。。。何て生活をしていたのが平成20年頃の時代。。。オイラも40歳手前の勢いのあった頃。。。🤣
そんなこんなで毒車の電気系統のトラブルと真正面から向き合って、KEモジュール、HFMモジュール、T/LLRモジュール等のリペア技術を確立する為に各システムに関する資料や図面をシンガポール🇸🇬をご縁に海外の各国から取り寄せて基本から学んだ。。。
特にKEジェトロの概論はドイツ🇩🇪の毒な国の底力を感じた。。。日本車ばかりコトに最近の日本車ばかりを弄っている整備士君じゃ到底理解し難いシステムである。。。
各システムを学んだ結果、寅🐯の頭の中は『現在の技術で30年以上前の毒車のシステムの改良を行う事で毒車の電気的故障による路上故障のリスクを軽減出来ないか❓』を念頭に常に自問自答を繰り返して現在に至ってます。。。🤣
まあ、毒車人気も年々収束して一時程の勢いは無いものの最近は数年前に一回毒車を手放したけどまた再度手に入れたと言う毒者中毒患者さんの方からの御依頼が多いですね。。。
中にはメーカーでは部品供給終了アイテムが実に多くなって来ているW124 500Eを最近再度手に入れてしまったと言う猛者も。。。どうするんでしょね❓❓🤣
今日も当社は毒車中毒患者さんからの御相談を選り好みして受付けております。。。😆
140のGMとF/Pリレーを無接点化して戴けたらと妄想していますが、それより先に手を入れなければならないところが多くて(汗
まさかASRとABSの警告灯の球が抜かれてて点灯せず、スロットルのハーネスがご臨終してE-GASも道連れとは思ってもませんでしたorz
それって確信犯やないですか⁉️
って、、、事はスロアクもお陀仏❓❓😣
もう、電気システム全体を更新する勢いの領域に突入ですな。。。合掌🙏
スロアクの配線カバー切って中見たら緑青だらけでした汗
E-GASは試しに正常な車両に搭載しても、221アクチュエーターEFP M16/4が絶えずエラー入ってて消去も出来ずASRが点灯しっぱなしな為、E-GAS死亡判定です\(^o^)/オワタ
スロアクのモーター電源とスロットルポジションのポテンションメーター信号ラインがショートしてE-GASが飛んだパターンですわ❗️
正に地獄の黙示録。。。サンゲリア〜。。。😱
いや~、参りましたね…このご時世にここまで酷いのがまだあるとは…とっくの昔に淘汰されたものとばかり…ww
師匠のブログならネタになるのでしょうが、僕にとっては悪夢そのものです…
スロアク、メイン、エアマスの3点ハーネスもダメなので、まずはハーネスから着手を考えています…。またECU道連れにしちゃうとアレなので汗
ECUのリペアも将来して戴こうかと思っておりますが、如何せんこんな状態なのでお時間下さい<m(__)m>
車を作る気持ちで再生させるのならば遠慮しないで相談してね。😄