日々、各種多様な御依頼に対応している寅🐯です。。。
☆画像はイメージです。
最近、中古車で購入された毒車を『点検しとくれ〜。』の御依頼が多いのは前回のブログでもお話致しましたが、、、中でもODOメーターの示す走行距離が低走行、、、五桁以下の走行距離のタマが多くやらかす問題点についてお話します。。。
既に30年選手の毒車ですから走行距離が20万kmやら30万kmなんてのも全然珍しくなくなった現在、、、中古車流通の世界では走行距離が10万km以上の六桁になると商品車としては売り難い面もあって敬遠されがちですが毒車の様に今現在個体数が少なくなって来た車種にあってはネオクラシックカーと言う特殊なマニア向けのジャンルに入る為、走行距離に関係無く良いタマには相応のプライスタグが着けられています。。。
さて、未だ未だ業者オークションにも毒車の流通はチョコチョコ有るらしく出品されると毒車に精通していない中古車屋は『儲かる❗️』のシナリオを描いて応札しますし、『販売した後のクレーム対応が怖い❗️』と堅実凡人な思考の中古車屋は敬遠します。。。
タダでさえ年式的にも日本の元号が昭和から平成に移った頃の30年選手な上に走行距離が六桁の大台に乗ったタマを仕入れて販売する事のリスク。。。
毒車専門店ならば整備費用を惜しみなく掛けて相場無視の相応の価格での販売も可能であろう。
が、、、国産外車何でもアリ〜の中古車屋は商品一台当たりに掛けられる販売管理費には低いレベルの限界がある。。。
そうするとなるべく要整備箇所の僅少なタマ、、、目安として万人に売り易い低走行車を仕入れようと考えるのが人の常。。。
勿論、デイーラー車で走行距離管理が行き届いたタマ。。。
並行輸入車は新車時点で走行距離が既に怪しいタマもあるので走行距離管理に裏付けが無いものが殆ど。。。😅
よってデイーラー車の走行距離五桁何かオークションに出て来ると応札数が増えて落札相場も跳ね上がる。。。
ところがところが、、、無事に落札出来ても国産車の10年落ちみたいな訳にゃあいかないという現実に直面する事も多いのが『毒車』が『毒車』と言われる所以である。。。
例えば30年落ちの毒車のタマの実走行距離が50000km台だったとする。。。
単純計算で年間1,667km程度しか乗らなかった計算になる。
と、言う事は長期間の放置期間があった事になる。。。
新車時から3年はコンスタントに乗られていたとしてもそれ以降は何らかの事情によって長期放置された事も想定出来る。。。
乗らなかった期間にたまにエンジンでも掛けてくれていれば未だ良いが、、、多くはバッテリーは上がり、燃料タンクの中は空。。。
燃料タンクの中は赤錆が発生して、いざエンジンを始動しようと燃料ポンプを回すと赤錆がストレーナーを抜けて燃料ポンプを周ってフィルターを詰まらすが粒子の細かい錆が燃料ラインを通ってエンジン側のプレッシャーレギュレータに入り、KE車ではフューエルガバナーやインジェクターを詰まらせる何て事象に遭遇しかねない。。。
その他、乗らなくてもゴム系の部品は劣化する為にオイル漏れやら燃料漏れなんて事態も起きかねない。。。
足周りや駆動系も同様に放置された事で発生する劣化も考えられるので低走行距離だからと言って手放しでは喜べない。。。
☆画像はイメージです。
こう言った個体を商品車として販売するとなると、、、一般の中古車屋ではエンジンさえ掛かれば客に見えないトコには一切手を入れない。。。コトにガソリンタンクの中の赤錆などは。。。
このまま納車してアイドル回転が不安定だのたまに起きるエンスト等の顧客クレームは『旧い外車はこんなモンですよ。』の必殺文句で終了。。。
それに販売条件としては保証無し販売である。
毒車の毒にハマってしまったと理解して素直に受け入れるかさっさと毒車を売却して記憶を消し去りましょう。。。😆
酷いケースとしては引渡し完了後数日でエンストして二度とエンジンが再始動しないパターンやねん。。。中古車屋にクレームを入れたら『納める迄は調子良く走っていた。』の一点張りで全くお話にならないと言うクチ。。。😱
以上の様に低走行距離=安心何て都市伝説にもならないお話が御理解戴けましたでしょうか❓
個体毎のそれぞれのヒストリーが有りますが低走行距離とは乗らなかった期間がある程度逆算出来る訳で長期間放置されたと想定出来る個体については『お金が掛からない。』のではなく『比較的綺麗で自分のフィーリングに合っているからキチンと手を入れて乗ろう❗️』と言う覚悟が必要だと言う事です。
中古車屋では個体を買うだけと割り切れる潔さも必要でんな。。。