今年もやって参りました。。。猛暑のお盆Week。。。
今年は更にコロナ禍とあって自粛の夏となりましたが。。。
はい。流石の私目も今年は例年のバカンスを中止してほぼほぼStay Home。。。
平常通り営業しております。。。
すると、燃調が濃くてカブりまくりのW124 E280が入庫。。。

不調原因はほぼほぼ検討がついていましたが一応入庫検査。。。

この不調、W124後期モデルじゃ経年劣化で絶対に遭遇するモノでして。。。
普通の健全な修理屋さんにかかると普通にO2センサーを交換してって話になりますが、、、
ソレだけで完治するのならばウチの会社は要りません。。。(笑)
O2センサーを交換しても若干燃調の濃さの軽減にはなりますが、、、何か未だ濃いってのがスパイラルのプロローグ。。。
大体、一般のショップさんや工場さんはこの時点でお手上げ〜。。。
常套句は「旧いんだから仕方がない。」でThe End......
この手のモトロニック車は燃調を人為的にADJする機構すら存在せず、、、誤魔化しすら通用しないので高齢者のインチキ修理屋には絶対に手に負えないのです。。。(笑)
余談ですが、モトロニック車は不調の誤魔化しが機構的にほぼほぼ不可能な故インチキ中古車のタマが少なく、比較的素人さんでもボロイタマを見抜き易いのです。。。
コレが前期のKEジェトロのタマはタチの悪いデイーゼルエンジン整備の知識のある爺さん整備士に絡むととんでもない誤魔化しが通用したりするので個体を探す際には特に注意が必要ですねー。。。と、参考までに。。。😎
さて、この個体はオイラの見立て通りのエラーがメモリーされていてスロットルコントロールの正確さに欠いていた。。。
と、すると何が疑わしいってか何が原因かってお話になりますが。。。

助手席の足元の奥をめくって。。。

T/LLRコンピュータを念の為に弊社の試験用のユニットに着け替えてみる。。。

再びエンジンスタートでスロットル制御のデータをスキャン。。。
ちょっと試乗で近所を一回り。。。
エンジン音の苦しさも解消され、生ガス臭さも消滅。。。
よって、現車に装着されていたT/LLRコンピュータを分解修復。。。
因みに純正新品デイーラーさん販売価格は約20万円也。。。
現品修理と点検費用でその半分のコスト。。。
修復可能な範囲である場合は修復が一番でしょうね。。。



コレにて修復完了‼️
現車に装着してスロットル絡みのエラーは解消した事を確認して、、、
HFMのデータをスキャン。。。
O2センサーの電圧がかなりリーンな値を示しているね。。。
T/LLR補修前の今まで燃料がリッチで吸入されていたが故に燃え残ったガスがヘドロ状になって排出されてO2センサーのセンサー部分に堆積。。。
更に放置すると触媒にヘドロ状物質が堆積して触媒の点火、破損に繋がります。。。
O2センサーの電圧がリーンな値と言う事はO2センサーのセンサー部分にヘドロ状物質が焼き付いていると判断される訳で、、、O2センサー要交換ですね。。。
この場合は同時にEGRバルブの脱着洗浄もやっときましょう。
ブローバイ排ガス還元システム(排ガス浄化装置)にもヘドロ状物質が入り込んでEGRバルブの動作不良を招いてアイドル時のハンチング症状の原因にもなりますからね。。。
O2センサー交換以降の作業はウチの協力工場にお任せするとして、、、
オイラはコッチの作業。。。



既にメーカー供給終了品のW126 後期V8モデル用のF/Pリレーの修復作業。。。
どうやらF/Pの動力電源をショートさせてリレーユニットを破損させたらしい。。。
この時点で車屋さんでは修理のノウハウや技術などある訳が無いからゴミ以外の何物でも無いですねー。
1980年代〜1990年代半ばのモデルのメルセデスの電装ユニットは捨てるトコが殆ど無く、自然劣化故障の場合にはほぼほぼ修復と耐久性向上の措置が可能です。素人又は素人同然の方が弄り壊したりしてなければ結構何とかなるモノであります。。。
このF/Pリレーも故障原因はほぼ人災でしたが、メインは基盤の補修で再生が可能でした。
セーフだった事例です。

この際なのでコールドスタートバルブリレーも無接点化しました。。。
次に、、、同じW126 560SELのエアコンリレーユニットのO/H&無接点化。。。



丁度エアコンリレーの故障は今が旬❗️
エアコンリレーの修復依頼が続いています。。。
人災以外の故障ならば大体は修復可能です。
劣化部分の再生修復と無接点化を施工して故障知らずにしておくのも賢い選択肢ですね。。。