以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

毒車じゃよくあるお話。。。🤣

2022-07-30 16:49:00 | 日記
毒車の部品の工作精度の低下に少々呆れモードの寅🐯でごわす。。。

今回はW126用のハザードスイッチ。。。

新車から30年選手ともなるとこんなモノまで劣化してたまにハザードにならない時があるのです。。。😱

で、、、素直に部品を取って交換。。。

スイッチONでハザードにはなるが、、、スモールランプONでスイッチのイルミネーションが輝かない。。。真っ暗。。。😓
でもね、、、日中お天道様の下でスイッチ交換作業をすると意外と見落としがちなんだな。。。
車屋でスイッチ交換などの内装分解仕事をしてお客さんに車を夕暮れ前に車を引き渡して日暮れ時を過ぎた位に掛かって来る電話の三割がコレ。。。
そう、イルミネーションの部分不灯。。。

多くは球切れがソケットの繋ぎ忘れなのだが、明るい農村じゃなくって明るい日中だとチェックを怠り易い部分なのです。。。😅

で、、、交換したスイッチを再び取り外して旧いスイッチに車台側ソケットを挿入したら、、、イルミネーションは薄暗くとも点灯した。。。😓

当該のハザードスイッチを寅🐯の秘密の工房で試験電圧を印加。。。
確実に点灯していない。。。

早速分解。。。



イルミネーションは薄暗く点灯。ハザード点滅時には明るく点滅する構造だが上の画像の赤丸で囲んだ可動接点端子が前後にスライドして照明の回路を切替している。。。

可動接点端子は本体ベースの樹脂台座のレール上を前後している構造なのだが、、、
可動接点端子が一番前に来た時にイルミネーション回路が導通する筈。。。
だが、導通していない。
何故ならばレールの一番上の部分に樹脂のバリが出ていたから‼️😑

樹脂のバリをリューターで削って慣らして再び可動接点端子を乗せてスムーズに動き導通している事を確認。。。

因みにイルミネーション点灯時に薄暗くしているのは内部にセットされた抵抗器によるモノなのだが。。。コレまた極端に薄暗い‼️😓

よって、内部にセットされた抵抗器を変更し、CRDで電流制限を行ったLED球を製作してハザードスイッチに挿入。。。
イルミネーション点灯時。

ハザードランプ点灯時。


イルミネーション点灯時にはキチンと減光されてノーマルの実用性を壊さずに仕上げてみました。

しかし、このスイッチはHella製ですけど兎に角年々品質が落ちてますな。。。

ノーマルの電球💡だとイルミネーションは非常に暗いし、、、スイッチの存在を認知出来んわ。。。😅

ってか、、、この工作精度の低さにゃあ辟易とさせられますわ。。。

♪新品の修理改良完成品は如何っすかあ〜⁉️🤣










まだ居たよ。。。

2022-07-27 17:42:00 | 日記
定休日の寅🐯です。

定休日に電話して来る愚か者が未だ居たよ。。。

車の不調❓入庫❓満車だよ‼️来月のお盆明けでも未だ入庫は無理だよ‼️

タダでさえ、ウチに車が溢れかえっているっちゅうに、、、毎週水曜日の定休日に入庫の相談❓❓

『それまで乗れないの❓』はい。乗らなきゃええやん。

どうしてもと言うならば他の修理屋さんでもあたって下され❗️

社会情勢の波によって部品の入荷の遅延が重なって車両の預かりが長くなったり、、、
お客の言う不調の症状がなかなか出なくて診断に及ばない等の理由から長期預かりが続出。。。

況してやDIYで散々弄った車が『エンジンが掛からない。』ってウチの範疇じゃ御座居ません。

こんな話は故障原因を紐解いて行くのに時間が掛かるので長期預かりが予想される。。。
ってか不動車を持って来られても迷惑なだけなんよ。
敷地内の移動さえもままならない。其処を軽く考えとるユーザーが多いこと多いこと。

ほんでもってトラブルシュートを行えば高価な部品トラブルに見舞われていたりして修理代予算が出なくて頓挫するのが関の山のパターンが多いんだな。。。コレが。。。
コレでリズムを崩されて他の入庫予定の日程が狂わされるんやね。。。

其れにウチは表向きは電機屋さんやで。。。😅

だからこう言ったハマりかねない案件の入庫は当然に後回しになる。コレは仕方ない。

オレも一人でやってるので多くの案件を抱えて解消しきれていないトコで新たなハマりかねない案件などNO THANK YOU❗️である。。。
ってか、集中して取り組めないですやん。
そう言った案件を持って来る客に限ってガンガン煽って来るんよ。。。
そしたらウチは『分かりません。そんなにお急ぎならば他の業者に入庫して下さい。この時点でトラブルシュートを止めます❗️至急お車をお引き取り下さい。』ってなる。😎

流石にオイラの腹の虫も居所が悪くなる。。。

で、、、この不動車の案件、、。どうしてもウチに入庫したいと言うらしいが前述の状況によって8月のお盆明けても難しく、、、9月に食い込むかもね。。。🤣

HFMユニット内蔵のイグナイター破損についての考察他雑感。。。

2022-07-24 20:59:00 | 日記
最近実に多い修復依頼。。。

W124,W202等のモトロニック制御車のHFM修復依頼。。。

中でも点火系でオイタをやらかしてHFM内蔵のイグナイター基盤を破損したクチ。。。



この場合、メインハーネスの劣化によってイグニッションコイルの一次側をショートさせたクチが実に多いが、単に一次側のショートだけならばイグナイター基盤の破損箇所はほぼ最小限で済む事も多く、イグナイター基盤の手術で済む事も多い。。。

が、、、コレがエンジン側のタペットカバー周りのオイル漏れを放置してプラグホールパッキンにまでエンジンオイル漏れが波及し、ダイレクトイグニッションコイルをエンジンオイルに浸からせてショートさせてしまった様な場合。。。

コレ、ハッキリ言って最悪なパターン。。。😑

この場合、イグニッションコイル二次側の高圧を一次側とショートさせたと言うパターンになり、、、多くはイグナイター基盤→パワートランジスタ(パワトラ)→イグニッションコイルと言う接続状態の中でイグニッションコイルでショート→パワトラにショートした過大電流が流入→パワトラを逆流してパワトラのゲートを破壊して接続されるイグナイター基盤に過大電流が流入。。。此処でイグナイターの抵抗が破損して断線してくれれば何とかイグナイター基盤上のICに大電流が流入せずにICのダメージは回避されるので修復の余地はあるのだが、、、抵抗が断線するギリの過大電流がイグナイターの制御ICに飛び込んでしまうと南無阿弥陀仏。。。🙏

最悪のパターンとしてイグナイター基盤とパワトラとの同時交換となる訳だが、イグナイター基盤が実に品薄で高値高騰しているのでエンジンオイル漏れを放置した、或いは定期点検を怠った己のオイタと思って諦めましょう〜。。。😎

このトリアージが実に多くて如何にオーナーが乗り放しの個体が多いかよく判る。。。

ウチの見積金額を聞いて目ん玉飛び出す輩も多いけどウチはウチの値段じゃねーと一切お請け出来まへん。安い❗️早い❗️親切❗️を売りにしている他社と相見積するならどうぞ他社に行って下さいませ。
現品を診せもしないで当社に『お幾らですか❓』には『当社は2,000,000円〜です❗️』と、なる。。。🤣
モジュール修理の看板を掲げている業者にこの手の判断が出来るスキルを持った技術者がどれ位居るのか知らんが、多くはイグナイター基盤が死んでるHFMの修復依頼を受けて電解コンデンサーを交換して終わりが関の山である。。。其処じゃねえべ。。。🤣🤣🤣

多くはHFMがどんな指示を出してどんなフィードバックを受けてどんな補正データを出しているのか制御のダイアグラムなど理解していないで『モジュール修理屋』の看板を掲げている事が殆どである。。。
モジュール修理を依頼して症状が完治しないと『現車が悪い❗️』と曰うのが関の山。。。
モジュール現車搭載状態での診断機の故障データを提示しても多くはチンプンカンプン。。。🤣

ウチは症状だけ聞いても判断がつかない場合には現車持込でのみ対応する様にしている。。。
診断機によって何の故障を示しているのか把握しなければ前に進めない。。。
不具合に至った経緯も重要である。。。この問診に嘘をつく様な訳ありは基本お断りです。

不調が発生して直ぐに当社お持ち込みと言うケースは生憎少ない。
他社さんで完治出来なかった状態で入庫と言うパターンが殆どである。。。
何件も修理屋を周って、要らんトコまで弄られた個体も実に多い。。。

インジェクションシステムは異なるが例えばKEジェトロ。。。

寅🐯があんだけ口を酸っぱくして言っているKEジェトロの『回すなよ❗️ネジ❗️』もグルングルンと回してある個体も実に多い❗️
キャブ車のニードルADJネジじゃねーんだからよ〜。。。
『俺はテスターより正確だ❗️』とか曰わって禁断のネジをヤマ勘で回すジジイの整備士。。。お前❗️KEの『E』の部分、、、分かってねーな❓🤣
結局、禁断のネジを回して不調は改善されず、、、更に不調に。。。
終いには『旧いからこんなモンだ。』と曰うジジイ。。。何十年整備士やってっか知らんがさっさと隠居せいや❗️😎

とどのつまり、、、オーナーさんも完治させたくてウチに入庫させてウチの診断で多くはE-CISユニットの劣化故障が判明する。。。
E-CISユニットとはKEモジュールの事であるが、多くはモジュール自体の不良でEHA(ガバナー)コントロール不良が発生している事も多い。。。
先ずはベースを適正化せねばとKEモジュールをO/Hして搭載。。。
エンジンスタートすると機械式エアフローユニットのプランジャー調整の禁断のネジが出鱈目に回されている事がよく判る。。。
コールドスタートでやたらにクランクが長くて、、、エンジンスタート後にアイドルアップの兆候も見せない。。。

排ガステスターを装着するとよく判る。。。
CO値が有り得ない数値を示して燃料リッチを証明していたりしてくれる。。。
EHAコントロール不良によって冷間時始動不良が出たモンだから禁断のネジを燃料リッチ方向に回し放題回した結果であろう。。。




排ガステスターに従ってキチンとした値に調整すればほぼ完治する。

しかしだ❗️エアフローメーターAssyに装着されているスロットルポテンションメーターの位置を動かす様な愚かな事をしていたらコレは調整とか言う問題じゃない。
エアフローメーターAssyで交換となる事を肝に銘じておきたいトコである。。。😱

そんなこんなで適切な診断が出来ない修理屋の手に掛かった個体は一筋縄で行かない場合も多いのです。。。



この忙しい時に。。。(本音編)

2022-07-24 13:33:00 | 日記
昨日、、、電話で『W124 E320の回転のバラツキを診断してくれ』と予約して来た客。。。

AM10:30の約束で無連絡で11:40分頃登場〜。😑

エンジンが掛かっている状態で既に失火症状である事は間違い無い。。。

診断機を接続して失火エラーが派手に出ていた。。。😱

当該の客の年齢は70歳越えの爺さん。。。

『普段はヤナセで診て貰っているが何せヤナセは¥高い❗️だから主治医は◯◯自動車さんに決めているがそこまで乗って行けるか不安なんだ。¥高い修理屋は年金暮らしには厳しい❗️』

高齢者のお決まりの台詞をグダグダと寅🐯の脇で煩い。。。

メインハーネスはカチンコチン。。。
タペットカバーからエンジンオイル漏れ。。。

点火プラグホールを覗けばエンジンオイルの池。。。😱

明らかに診断機のエラーが示す通り、、、HFMのイグナイター&パワトラ死亡。メインハーネス要交換、タペットカバー周りとプラグホールパッキン要交換、ダイレクトイグニッションコイル×3基要交換。。。😱

HFMは修理対応しかないものの最悪コース迄逝っている事が予想されるので高額修理は免れない。。。まあ、少なく見積って100万円コースがイイトコかな。。。🤣

其れにこのまま乗れば生ガス排出で触媒もやられる。。。

以上の診断内容をオーナーの高齢者に説明したところ予想通り豹変。。。😂

『メインハーネス何て主治医は半永久的なモノだと言っていた。多少のオイル漏れは外車なんだから仕方ないとも主治医が言っていた。何故イグニッションコイルがダメなんだ❓お宅、電気屋だろ❓治せよ❗️』

よくある意味不明な台詞を吐き続けた後、携帯電話を取り出してその主治医とやらに電話し始めた。。。😑(ツッコミどころ満載だが門前払いの為、寅🐯は口を控えました。🤣)

すると今度は、、、『貴方に修理は依頼しない。主治医にお願いする事にした。だが、先方も混んでいて直ぐに入庫出来ない。そこでだ。この車を来月末迄お宅で預かって貰い私には代車を貸して貰えないか❓』と、きたもんだ。。。

寅🐯は間髪入れずに『お断り致します❗️』

この御都合主義の高齢者。。。『8月の3日から妻と温泉♨️旅行に行くのに車が必要なんだ。だからお宅の所有するセダンをお借りしたい。お宅のFacebookによるとベンツ、レクサス、セルシオ、シーマ等色々持っている様じゃないか❓出来ればレクサスをお借りしたい❗️』などと自己中極まりない口上を並び立てる。

『そんなに車が必要ならレンタカーでも借りて下さい❗️ウチはレンタカー屋じゃありません‼️』

其処まで言われても食い下がろうとしないこの性悪高齢者‼️

『兎に角、当社の診断はココ迄です❗️診断料金33,000円になります❗️』

高齢者『治ってないのにそんな¥高い金を取るのか⁉️けしからんな❗️』

『診断依頼したんだから当然でしょ❗️直ぐに支払って下さい❗️』

マジ顔でキレ気味になった寅🐯の声のトーンが下がった途端、、、『ボッタクリだ❗️』とか言っていたので『それじゃあ警察呼びますか❓貴方のやっている事は無銭飲食と一緒で詐欺罪に該当します。😑』と言ったら。。。

その高齢者、、、財布を出して渋々支払ったとさ。。。警察はお嫌い❓🤣

コレで車を放置して去る様ならばコインパーキング入庫の刑に処すまでである。。。🤣🤣🤣


と、、、まあ、久々に貧乏高齢者の襲撃を喰らってちょっとイラッとしてしまった寅🐯であるが午後にお見えになられる超常識人のお客様と接する為にメンタル調整中です。。。😅



お約束のよくあるパターン。。。

2022-07-22 19:12:00 | 日記
お暑う御座居ます。日々大汗かきながらの修理対応中の寅🐯です。。。

本日は黒煙モウモウのW126 500SE君が千葉県より積載車でドナドナされて入庫〜。。。

何故ならば黒煙モウモウ状態は下手すりゃあ臨死状態に限り無く近くなっている場合が多いので寅🐯が現車を診断する迄は『乗らないで❗️』と必ず言っておるからです。。。

なるほど。。。エンジンの始動性も非常に悪いし、エンジンが掛かっても生ガス臭い黒煙モウモウ状態。。。
オーナーさんが以前に修理に出されていた業者から戻って来たら現在の状態に陥っていたと言う。。。😱

単に燃料リッチ状態の様な気もするが、、、取り敢えず診断。。。
診断ソケットの信号検出ではE-CISユニットの不良を訴えている。。。

って、コトはKEモジュールがほぼ燃調補正コントロールを行なっておらず『K』ジェトロ状態と言う事になる。。。
この状態になると機械式燃料コントロールのみでは燃調コントロールが非常に不安定になる上に天候と気候次第で御機嫌斜めになったりすると言うまるでキャブ車状態になっちゃうのよね〜。。。

つまり『E』の部分が死んでいる状況で絶好調な訳が無く、、、KEをよく解ってない車屋がやりがちな『エアフローメーターの禁断のADJネジ』をグルングルンと回して燃調補正をしようとすると言う愚かな手段に出てトラブルに更に輪をかけるのよ。。。

試しに、寅🐯の手持ちのW126 500SEL用KEモジュールと接続。。。
エンジンスタートでクランキングが約15秒。。。更に燃料リッチに。。。😱


排ガステスターを起動して待つ事15分。。

排ガステスターを装着して、、、CO値が35%って。。。濃いね〜。。。
燃料リッチで『ブルン。ブルン。』と失火しとるし。。。😑

一旦エンジンを停止。

禁断のADJネジ』を燃料リーン方向に回す。。。

再びエンジン始動。。。


不燃焼な詰まりモノが一気に吹き出た。。。😱




CO値を取り敢えず暫定で0.02%迄落として

するとエンジンスタート時のクランキング後即応でエンジンスタート。
アイドルアップもキチンと行なっている。

と、言う訳でE-CISユニット(KEモジュール)の不良の裏取りが出来たところで原因をオーナーさんに御報告。。。

今回はKEモジュールの修復とカブった点火プラグの交換と生ガスにやっつけられたO2センサーの交換ですな。。。で、、、最後に再び燃調補正作業って具合やね。。。

後はヘッドライトスイッチの節度が失くなって来ているのでヘッドライトスイッチ要交換。

ワイパーの動きが不穏なのでワイパーリンケージの清掃、グリスアップ。。。

エアコンの温度調整もラフになって来ているのでクライメートパネルのO/H。。。
ついでにA/CリレーのO/H&無接点化。。。
フューエルポンプリレーも以前に半田盛り修理をしたそうなのでリレーの寿命も近いと判断して無接点化&O/Hを推奨しましょうかね。。。🤗

早速KEモジュールの分解見積。。。




分解検査の結果、ほぼ機能していない事が判明。。。

キッチリとしたO/Hによる修復が必要ですな。。。

寅🐯の内職は続く。。。😅