最近実に多い修復依頼。。。
W124,W202等のモトロニック制御車のHFM修復依頼。。。
中でも点火系でオイタをやらかしてHFM内蔵のイグナイター基盤を破損したクチ。。。
この場合、メインハーネスの劣化によってイグニッションコイルの一次側をショートさせたクチが実に多いが、単に一次側のショートだけならばイグナイター基盤の破損箇所はほぼ最小限で済む事も多く、イグナイター基盤の手術で済む事も多い。。。
が、、、コレがエンジン側のタペットカバー周りのオイル漏れを放置してプラグホールパッキンにまでエンジンオイル漏れが波及し、ダイレクトイグニッションコイルをエンジンオイルに浸からせてショートさせてしまった様な場合。。。
コレ、ハッキリ言って最悪なパターン。。。😑
この場合、イグニッションコイル二次側の高圧を一次側とショートさせたと言うパターンになり、、、多くはイグナイター基盤→パワートランジスタ(パワトラ)→イグニッションコイルと言う接続状態の中でイグニッションコイルでショート→パワトラにショートした過大電流が流入→パワトラを逆流してパワトラのゲートを破壊して接続されるイグナイター基盤に過大電流が流入。。。此処でイグナイターの抵抗が破損して断線してくれれば何とかイグナイター基盤上のICに大電流が流入せずにICのダメージは回避されるので修復の余地はあるのだが、、、抵抗が断線するギリの過大電流がイグナイターの制御ICに飛び込んでしまうと南無阿弥陀仏。。。🙏
最悪のパターンとしてイグナイター基盤とパワトラとの同時交換となる訳だが、イグナイター基盤が実に品薄で高値高騰しているのでエンジンオイル漏れを放置した、或いは定期点検を怠った己のオイタと思って諦めましょう〜。。。😎
このトリアージが実に多くて如何にオーナーが乗り放しの個体が多いかよく判る。。。
ウチの見積金額を聞いて目ん玉飛び出す輩も多いけどウチはウチの値段じゃねーと一切お請け出来まへん。安い❗️早い❗️親切❗️を売りにしている他社と相見積するならどうぞ他社に行って下さいませ。
現品を診せもしないで当社に『お幾らですか❓』には『当社は2,000,000円〜です❗️』と、なる。。。🤣
モジュール修理の看板を掲げている業者にこの手の判断が出来るスキルを持った技術者がどれ位居るのか知らんが、多くはイグナイター基盤が死んでるHFMの修復依頼を受けて電解コンデンサーを交換して終わりが関の山である。。。其処じゃねえべ。。。🤣🤣🤣
多くはHFMがどんな指示を出してどんなフィードバックを受けてどんな補正データを出しているのか制御のダイアグラムなど理解していないで『モジュール修理屋』の看板を掲げている事が殆どである。。。
モジュール修理を依頼して症状が完治しないと『現車が悪い❗️』と曰うのが関の山。。。
モジュール現車搭載状態での診断機の故障データを提示しても多くはチンプンカンプン。。。🤣
ウチは症状だけ聞いても判断がつかない場合には現車持込でのみ対応する様にしている。。。
診断機によって何の故障を示しているのか把握しなければ前に進めない。。。
不具合に至った経緯も重要である。。。この問診に嘘をつく様な訳ありは基本お断りです。
不調が発生して直ぐに当社お持ち込みと言うケースは生憎少ない。
他社さんで完治出来なかった状態で入庫と言うパターンが殆どである。。。
何件も修理屋を周って、要らんトコまで弄られた個体も実に多い。。。
インジェクションシステムは異なるが例えばKEジェトロ。。。
寅🐯があんだけ口を酸っぱくして言っているKEジェトロの『回すなよ❗️ネジ❗️』もグルングルンと回してある個体も実に多い❗️
キャブ車のニードルADJネジじゃねーんだからよ〜。。。
『俺はテスターより正確だ❗️』とか曰わって禁断のネジをヤマ勘で回すジジイの整備士。。。お前❗️KEの『E』の部分、、、分かってねーな❓🤣
結局、禁断のネジを回して不調は改善されず、、、更に不調に。。。
終いには『旧いからこんなモンだ。』と曰うジジイ。。。何十年整備士やってっか知らんがさっさと隠居せいや❗️😎
とどのつまり、、、オーナーさんも完治させたくてウチに入庫させてウチの診断で多くはE-CISユニットの劣化故障が判明する。。。
E-CISユニットとはKEモジュールの事であるが、多くはモジュール自体の不良でEHA(ガバナー)コントロール不良が発生している事も多い。。。
先ずはベースを適正化せねばとKEモジュールをO/Hして搭載。。。
エンジンスタートすると機械式エアフローユニットのプランジャー調整の禁断のネジが出鱈目に回されている事がよく判る。。。
コールドスタートでやたらにクランクが長くて、、、エンジンスタート後にアイドルアップの兆候も見せない。。。
排ガステスターを装着するとよく判る。。。
CO値が有り得ない数値を示して燃料リッチを証明していたりしてくれる。。。
EHAコントロール不良によって冷間時始動不良が出たモンだから禁断のネジを燃料リッチ方向に回し放題回した結果であろう。。。
排ガステスターに従ってキチンとした値に調整すればほぼ完治する。
しかしだ❗️エアフローメーターAssyに装着されているスロットルポテンションメーターの位置を動かす様な愚かな事をしていたらコレは調整とか言う問題じゃない。
エアフローメーターAssyで交換となる事を肝に銘じておきたいトコである。。。😱
そんなこんなで適切な診断が出来ない修理屋の手に掛かった個体は一筋縄で行かない場合も多いのです。。。