20年選手の毒車に装着されているコンピューターモジュールってモノですね・・・。
20年以上も前に毒な国で電子制御式フューエルインジェクションへの技術的移行が図られていた時代の制御コンピューターですわ。。。
KEジェトロが主流だった時代からモトロニックインジェクションへ・・・LHインジェクションへ・・・。
当時の技術的過渡期な時代の制御用ブレインですね。
勿論、、、コレも「経年劣化」という寄る年波には勝てず・・・徐々に故障を引き起こしているのも事実です。
人間様だって旧くなれば各臓器や消化器系統等に不具合が出て来るのと一緒で・・・。
弊社では・・・センサーやアクチュエータ、ハーネス・・・コンピューターの表の劣化部品を更新したんだったらコンピューター類もリフレッシュしてあげればW124の素晴らしい性能が蘇るという根拠を前提に推奨してます。。。
又、コンピューターの劣化に伴って毒車ユーザーさんが抱えるリスクの軽減と解消という面でも非常に有効ですからね。(笑)
先日、大阪府のユーザーさんから御依頼戴きましたHFM点検&修理です。
こちらのお車は4cyモデルのE220のベーシックVer.です。
このお車に関しましては時折「止まる」というエンスト症状があることからHFMに関しましても手を入れたいとのユーザーさんの御希望によって弊社に御依頼となりました。
点検の結果、「エンスト」とは直接因果関係は成立致しませんがHFM-CP電源の整合回路に経年劣化による不具合が見られ回路基板摘出~再生OP~回路基盤復帰という修復措置となりました。
このタイプのHFMは電源回路以外には複雑な制御を伴う上に電気的故障のリスクを抱える部分が僅少なのでイグナイターハーネスやイグニッションコイル、インジェクターコントロールハーネス、スロットルアクチュータハーネスをショートさせたりしなければハイコスト&ハイリスクなHFM修理を要すことが少なくて済みます。
さて・・・お次は1992y式 W124 400EのLH,T/LLR,GM・・・。
愛知県小牧市のユーザーさんより御依頼戴きました。。。
まずはLHモジュール・・・。
このお車の純正Dさん指定モジュール品番は・・・ 014 545 1532 ・・・。
1992y新車当時の旧品番は・・・ 012 545 3032 ・・・。
はい。途中改良になってますね・・・。
この本体品番は車の向け先や触媒の有無等・・・多種多彩な条件によってROMの設定が異なるという証であるということと・・・。
初期旧品番のROM設定に対するLH本体ハード側の設定もメーカーで合わせてあるので純正同士のROM変更であっても不調が出たりすることもあるんですね・・・。コレが・・・。Σ(o_olll
だから・・・そこまで当時メーカーのエンジニアが労を費やして排ガス問題やら何やらにムキになっていたものを吸排気系や点火、ヘッド等は一切ノーマルで「ROMチューン」とか称してROMだけを単純にハイチューンドエンジン向けにセットされた仕様に交換してバランスが良い訳が無い。。。
アイドルは何か重苦しいわ、、、ガソリン臭いわ、、、発進加速は何か遅いわ、、、まあ、よくあるお話ですね。。。
当たり前ですよ。深呼吸して落ち着いて考えてみても下さいよ。
燃焼室の一回当たりで燃えるキャパは変わってないのに純正の適正量より多くガソリンを送り込んでパワー何か上がるどころかカブる要因になるだけですがね。。。Σ(X_X;;
ノーマルなエンジンなら、結局は全ての機能が新車設計時の値に近けりゃ近いほど一番速いってコトであります。。。
さて、、、話を戻しまして・・・。
まずはLHモジュール補修前の目視点検作業。。。
DAS点検資料等も参考に「F」コードの元凶となり得る部分等を総合的に判断の上で現品を分解点検します。
各基盤上の各パートを拡大鏡等を用いて全て検査を行います。
少量の電解コンデンサー液の漏れも重大故障の引き金になっていることから絶対に見落とせません。
各部の状態から現車で現在引き起こされているであろうトラブルも想定されます。
この作業でどのパートの修復作業が重点とされるか判断を行いOPの方針が決定されます。
廃番電子部品に関しましては現在供給品と置換を前提に基盤の改造と恒久対策を見積として御提案差し上げます。
目視点検後は実際の修復に要すOPの内容と費用を明確に見積としてユーザーさんに御連絡致します。
これは全てのモジュールやメーター等の現品修復で行う弊社の手順の一環で、お客様への御提案といった部分を含めまして行わせて戴いております。
さて、それではLHモジュール基盤上の実装電子部品の撤去作業から。。。
この基盤はスルーホールと言いまして・・・。
実装部品のリードが刺さる穴・・・ランドも酸化した旧いハンダが腐食を引き起こしているケースも少なくなく・・・。
実装部品撤去後はランドの入念な清掃と補修を要します。
既に市場で流通していないタイプの電子部品は・・・。
こんな具合に現在主流のチップ部品に置換を行い、耐久性も向上させます。
こういった地味な作業で一切の妥協無しに修理品のモジュールは故障対策を含めた「完調品」に生まれ変わってユーザーさんの元に向けて出荷されます。
お次はこの400Eのスロットルコントロールの重鎮を担うとも言えるT/LLRモジュール・・・。
コチラもLHモジュールと同等の手順で内部の改良修復を受け・・・。
基本、弊社ではスロットルアクチュエータコントロールを行う部分の半導体の動作熱対策や車載用の電解コンデンサーのグレードを向上させることで将来の劣化による故障のリスクを長いインターバルにもって行ける様考慮しています。
更に・・・この時代のLHコントロールシステムで結構故障のリスクが上がって来ているGMモジュール。。。
新品が本国生産打切りな為にモノの調達が大変らしいですね。。。
ヤフオクなどで中古品が高値で売買されているみたいですが・・・。Σ(@_@;;
因みにこの下四桁・・・「9732」がW124のV8モデルの最終指定品番ですからお間違えなく!
「8932」はW140 500SEL用ですから互換性はありません。
CPクーリングモーターが回転しないなどトラブルが発生しますからね。。。
さて、このGMモジュールってヤツは人間で言ったら肝臓みたいなモノで・・・。
静かに故障がゆっくりと始まり・・・自覚症状が出た際には大事になっているケースが多いってモノです・・・。
最初は・・・有りもしないVベルトスリップを自己故障診断として「F」としてメモリーさせたり・・・。
規定温度になってもCPのクーリングモーターが回転してくれなかったり・・・。
いつの間にか熱水循環ポンプが回転してなかったり・・・。Σ(o_olll
それに気付かず・・・。
今度は夏になってA/Cのコンプレッサークラッチがいきなり「ポンッ!」と切れてみたり・・・。
エンジン停止して再始動すれば治るけどまた同じに・・・。Σ(x_x;
そんな頃にはGMモジュールが司っている制御は既に何かおかしくって・・・。
そうなったら修理しないと・・・騙し騙しで何か乗れませんよ。
今回の修理品は・・・。
やっぱり定番箇所は全てキテましたね。。。
オレンジ色のタンタルコンデンサーも風化していて・・・。
電源Dも不安定で・・・。
電源Ryは比較的綺麗な個体でしたね。。。
多分、過去に「シャクリ」とかで不安定な断続症状を喰らったモノではないのでしょう。酸化も僅少ですね。
一回でも「シャクリ」をやると絶対に接点焦げが見つかりますからね・・・。
この辺のコントロールFETはJAPメーカー製の低Rds品に置換して動作時の発生熱を抑える対策を講じます。
一旦、ゴッソリと実装部品を殆ど撤去してしまいます。。。
で・・・弊社推奨部品で実装部品を組み直ししまして・・・。
ノーマルとはまた違った基盤上の風景に・・・。(笑)
基盤上のダイオード類も全部新品対策品に・・・。
全ての実装部分の復帰が完了しましたら・・・。
以降・・・ハンダ割れや腐食のリスクを抱えるであろう部分のチェックと要耐久箇所のハンダの打替えを施工した後に基盤自体に耐腐食性コートを施工し乾燥後、完成させます。
コレはGMに限らず全ての基盤製品にて行う必須工程です。
組立完了後は・・・。
こんなお姿で御依頼者の方の手元にお帰りになります・・・。
弊社にお任せ戴くユーザー様の満足度向上に日々努力で御座居ます。m(_ _)m
20年以上も前に毒な国で電子制御式フューエルインジェクションへの技術的移行が図られていた時代の制御コンピューターですわ。。。
KEジェトロが主流だった時代からモトロニックインジェクションへ・・・LHインジェクションへ・・・。
当時の技術的過渡期な時代の制御用ブレインですね。
勿論、、、コレも「経年劣化」という寄る年波には勝てず・・・徐々に故障を引き起こしているのも事実です。
人間様だって旧くなれば各臓器や消化器系統等に不具合が出て来るのと一緒で・・・。
弊社では・・・センサーやアクチュエータ、ハーネス・・・コンピューターの表の劣化部品を更新したんだったらコンピューター類もリフレッシュしてあげればW124の素晴らしい性能が蘇るという根拠を前提に推奨してます。。。
又、コンピューターの劣化に伴って毒車ユーザーさんが抱えるリスクの軽減と解消という面でも非常に有効ですからね。(笑)
先日、大阪府のユーザーさんから御依頼戴きましたHFM点検&修理です。
こちらのお車は4cyモデルのE220のベーシックVer.です。
このお車に関しましては時折「止まる」というエンスト症状があることからHFMに関しましても手を入れたいとのユーザーさんの御希望によって弊社に御依頼となりました。
点検の結果、「エンスト」とは直接因果関係は成立致しませんがHFM-CP電源の整合回路に経年劣化による不具合が見られ回路基板摘出~再生OP~回路基盤復帰という修復措置となりました。
このタイプのHFMは電源回路以外には複雑な制御を伴う上に電気的故障のリスクを抱える部分が僅少なのでイグナイターハーネスやイグニッションコイル、インジェクターコントロールハーネス、スロットルアクチュータハーネスをショートさせたりしなければハイコスト&ハイリスクなHFM修理を要すことが少なくて済みます。
さて・・・お次は1992y式 W124 400EのLH,T/LLR,GM・・・。
愛知県小牧市のユーザーさんより御依頼戴きました。。。
まずはLHモジュール・・・。
このお車の純正Dさん指定モジュール品番は・・・ 014 545 1532 ・・・。
1992y新車当時の旧品番は・・・ 012 545 3032 ・・・。
はい。途中改良になってますね・・・。
この本体品番は車の向け先や触媒の有無等・・・多種多彩な条件によってROMの設定が異なるという証であるということと・・・。
初期旧品番のROM設定に対するLH本体ハード側の設定もメーカーで合わせてあるので純正同士のROM変更であっても不調が出たりすることもあるんですね・・・。コレが・・・。Σ(o_olll
だから・・・そこまで当時メーカーのエンジニアが労を費やして排ガス問題やら何やらにムキになっていたものを吸排気系や点火、ヘッド等は一切ノーマルで「ROMチューン」とか称してROMだけを単純にハイチューンドエンジン向けにセットされた仕様に交換してバランスが良い訳が無い。。。
アイドルは何か重苦しいわ、、、ガソリン臭いわ、、、発進加速は何か遅いわ、、、まあ、よくあるお話ですね。。。
当たり前ですよ。深呼吸して落ち着いて考えてみても下さいよ。
燃焼室の一回当たりで燃えるキャパは変わってないのに純正の適正量より多くガソリンを送り込んでパワー何か上がるどころかカブる要因になるだけですがね。。。Σ(X_X;;
ノーマルなエンジンなら、結局は全ての機能が新車設計時の値に近けりゃ近いほど一番速いってコトであります。。。
さて、、、話を戻しまして・・・。
まずはLHモジュール補修前の目視点検作業。。。
DAS点検資料等も参考に「F」コードの元凶となり得る部分等を総合的に判断の上で現品を分解点検します。
各基盤上の各パートを拡大鏡等を用いて全て検査を行います。
少量の電解コンデンサー液の漏れも重大故障の引き金になっていることから絶対に見落とせません。
各部の状態から現車で現在引き起こされているであろうトラブルも想定されます。
この作業でどのパートの修復作業が重点とされるか判断を行いOPの方針が決定されます。
廃番電子部品に関しましては現在供給品と置換を前提に基盤の改造と恒久対策を見積として御提案差し上げます。
目視点検後は実際の修復に要すOPの内容と費用を明確に見積としてユーザーさんに御連絡致します。
これは全てのモジュールやメーター等の現品修復で行う弊社の手順の一環で、お客様への御提案といった部分を含めまして行わせて戴いております。
さて、それではLHモジュール基盤上の実装電子部品の撤去作業から。。。
この基盤はスルーホールと言いまして・・・。
実装部品のリードが刺さる穴・・・ランドも酸化した旧いハンダが腐食を引き起こしているケースも少なくなく・・・。
実装部品撤去後はランドの入念な清掃と補修を要します。
既に市場で流通していないタイプの電子部品は・・・。
こんな具合に現在主流のチップ部品に置換を行い、耐久性も向上させます。
こういった地味な作業で一切の妥協無しに修理品のモジュールは故障対策を含めた「完調品」に生まれ変わってユーザーさんの元に向けて出荷されます。
お次はこの400Eのスロットルコントロールの重鎮を担うとも言えるT/LLRモジュール・・・。
コチラもLHモジュールと同等の手順で内部の改良修復を受け・・・。
基本、弊社ではスロットルアクチュエータコントロールを行う部分の半導体の動作熱対策や車載用の電解コンデンサーのグレードを向上させることで将来の劣化による故障のリスクを長いインターバルにもって行ける様考慮しています。
更に・・・この時代のLHコントロールシステムで結構故障のリスクが上がって来ているGMモジュール。。。
新品が本国生産打切りな為にモノの調達が大変らしいですね。。。
ヤフオクなどで中古品が高値で売買されているみたいですが・・・。Σ(@_@;;
因みにこの下四桁・・・「9732」がW124のV8モデルの最終指定品番ですからお間違えなく!
「8932」はW140 500SEL用ですから互換性はありません。
CPクーリングモーターが回転しないなどトラブルが発生しますからね。。。
さて、このGMモジュールってヤツは人間で言ったら肝臓みたいなモノで・・・。
静かに故障がゆっくりと始まり・・・自覚症状が出た際には大事になっているケースが多いってモノです・・・。
最初は・・・有りもしないVベルトスリップを自己故障診断として「F」としてメモリーさせたり・・・。
規定温度になってもCPのクーリングモーターが回転してくれなかったり・・・。
いつの間にか熱水循環ポンプが回転してなかったり・・・。Σ(o_olll
それに気付かず・・・。
今度は夏になってA/Cのコンプレッサークラッチがいきなり「ポンッ!」と切れてみたり・・・。
エンジン停止して再始動すれば治るけどまた同じに・・・。Σ(x_x;
そんな頃にはGMモジュールが司っている制御は既に何かおかしくって・・・。
そうなったら修理しないと・・・騙し騙しで何か乗れませんよ。
今回の修理品は・・・。
やっぱり定番箇所は全てキテましたね。。。
オレンジ色のタンタルコンデンサーも風化していて・・・。
電源Dも不安定で・・・。
電源Ryは比較的綺麗な個体でしたね。。。
多分、過去に「シャクリ」とかで不安定な断続症状を喰らったモノではないのでしょう。酸化も僅少ですね。
一回でも「シャクリ」をやると絶対に接点焦げが見つかりますからね・・・。
この辺のコントロールFETはJAPメーカー製の低Rds品に置換して動作時の発生熱を抑える対策を講じます。
一旦、ゴッソリと実装部品を殆ど撤去してしまいます。。。
で・・・弊社推奨部品で実装部品を組み直ししまして・・・。
ノーマルとはまた違った基盤上の風景に・・・。(笑)
基盤上のダイオード類も全部新品対策品に・・・。
全ての実装部分の復帰が完了しましたら・・・。
以降・・・ハンダ割れや腐食のリスクを抱えるであろう部分のチェックと要耐久箇所のハンダの打替えを施工した後に基盤自体に耐腐食性コートを施工し乾燥後、完成させます。
コレはGMに限らず全ての基盤製品にて行う必須工程です。
組立完了後は・・・。
こんなお姿で御依頼者の方の手元にお帰りになります・・・。
弊社にお任せ戴くユーザー様の満足度向上に日々努力で御座居ます。m(_ _)m