毒車に関する不具合の問合せの中で結構多いのが『燃料計の針の指示不良』。。。

メーター不具合の問合せの中でダントツ一位の不具合です。。。
原因は二つ考えられまして、、、燃料タンクに沈んでいるレベルゲージユニット、、、メルセデスの部品名称では『センダーユニット』ってモノの劣化不良に因るモノ。。。
二つ目はメーター本体内部の燃料計、水温計、油圧計のコンビネーションメーターユニットの基盤不良が考えられます。。。
何方が原因でも走行中にある拍子に燃料計の針がピコピコ動いたり、いきなり針が満タン『F』を振り切ったりと、奇怪な動きをします。。。
コレも毒車の愛嬌と楽しんでいらっしゃる方は素晴らしき変態さんとして尊敬の意を表します。。。🤣
多くはデイーラーさんでセンダーユニットを交換されますが大体完治せず、メーター側の不具合を疑う事になります。。。
勿論、メーター側にも不具合症状に至る要因がありますのでいずれはO/Hを要す箇所ですが、、、燃料計の原理的な部分からシステムの不具合を封じ込めても不具合が発生する場合があります。。。
其れは普段あまり乗らず動いていない毒車。。。
長期保管時にガソリン⛽️を半分以下状態で放置された個体。。。
この様な条件で保管された個体の燃料タンク内の燃料が変質して最悪水飴状の物質が出来上がって燃料ゲージのスライドレジスターやフロートに付着します。。。
燃料ゲージのスライドレジスターは燃料の残量で高さが変化するフロートによって躍動子を巻線の上でスライドさせて電気的抵抗を変化させて燃料計のコイルを駆動してます。
燃料が変質した物質は導電性物質で燃料ゲージの巻線上に浸食すると抵抗値を狂わせ、ある時は短絡させる事もあります。
又、燃料タンク内も長期間燃料が低レベルだった事で燃料に浸されていなかった燃料タンクの内壁部分が腐食して錆が発生します。
長期間放置後に燃料を給油した事で錆の粒子が燃料タンク内を浮遊して燃料ゲージに混入してフロートの動作不良に至る場合もあります。
燃料タンク内がその様な状況下に陥っている場合には幾らFUELセンダーユニットを交換しても直ぐにFUELセンダーユニットがイカレますので念の為。。。
余談ですが、当社でメーターO/H後に『燃料計が不動だ。メーターユニットの修理ミスじゃないか❓』と問合せて来る業者、個人さんが居ますが此方は『FUELセンダーユニットのコネクターを抜いて車台側端子を短絡してイグニッションをONにしてみて下さい。燃料計が満タン振り切りになればメーターは問題ありません‼️』と、回答する。。。😆
すると決まり文句。。。『センダーユニットは新品だ‼️』
大抵は燃料タンク内の燃料の変質物体やらタンク内壁の錆でセンダーユニットをわざわざ壊している。。。🤣
燃料タンクの錆はF/Pユニットのポンプ&フィルターの寿命も縮めます。。。
F/Pユニットを脱着した際に燃料タンクからの落下ホースから出る燃料に赤錆が混じってたり、取り外したフューエルフィルターに息を吹き込んでみて窒息しそうになったりしたら燃料タンク内の洗浄を推奨しますヨ。。。
タンク洗浄後は燃料を満タンにして↓コレをタンクに入れてやると燃料の変質を遅延させられます。。

ウチも所有台数が多いのでどうしても長期間眠らせるパターンが生じてしまいますので全車にFUEL1を3本位入れて車両保管してます。。。
因みに平気で半年〜一年のスパンで放置になってしまうW126,W140お嬢様も燃料計関係のトラブルは皆無です。。。って、、、W140お嬢様は最近F/Pの寿命を迎えて交換と相成りましたがタンクから錆は出て来ませんでした。。。😛
と、まあ今回は普段乗らない個体にあるあるなお話をしてみました。。。