本日の稽古のお話。
■少年・少女部
夏休みのせいか、まだまだ欠席者が多いです。
聞くところによると、我が戸田市の小学校は、来週8月25日(月)から新学期なのだそうです。
一般的な小学校の夏休みに比べて、一週間短いんですね。
軽くですが調べてみたら、授業時間の増加による学力の向上を目的としているようです。
五日程度増やして何が変るのでしょうかね?
まぁそれよりも、それくらい子供達の学力の低下が、著しく現れてしまっているということですよね?
勝手に授業を減らしておいて、今度は夏休みを一部返上して学力を補う事になるとは…
「ゆとり教育」が導入された時、授業が減って子供達は喜んだことでしょう!
しかし、子供のうちから楽なことばかりをさせてしまうとこういうことにも繋がるという一つの結果が出てしまったのではないでしょうかね?
今でも「ゆとり教育」の亡霊が教育現場に住み着いて成仏していないのかもしれませんね…
まぁ、それは別の話として…
正面突きと前打ち、基本技は側面入り身投げを指導しました。
正面突きと前打ちは、当団体の基本の動きの一つです。
これは、パンチや掌打の動きですが、ボクシングなどのように腰や肩を回転させて打つことはせず、重心移動によって体ごとぶつかるようなイメージです。
合気道の核を意識した、全体の調和を意識して力を出すとても重要な動きの一つです。
求められていることを体現するには、子供達には少し難しいと思いますので、まずは、動きを真似る所から始めてもらえればと思っています。
側面入り身投げも足腰がフラフラで行う子が多いので、もう少し下半身を意識して欲しいのですが、まずは形を真似る所から…ですかね?
そして、組手。
今日は打撃をメインにした組手をしました。
中に、打撃の組手を始めて行う子が一人いました。
その子の相手は偶然その子のお兄ちゃん。
組手が始まってすぐに、お兄ちゃんのローキックが炸裂!
すると、その子は泣き出してしまいました。
私の「泣くな!もっと攻めろ!」という激にも全く響かず、泣きながら消極的な動きをするだけでした。
私は泣いたからといって優しい言葉は絶対にかけません。
だけれども、初めての打撃の組手にビックリしたのもあるでしょうから、その子には説教をしないようにしました。
しかし…
最後の雑巾がけの時。
その子のお兄ちゃんが、慰めるかのように声をかけたら…
その子が、拗ねるかのように逆ギレをしました。
その光景を見て、私のカミナリが彼に落ちることとなりました。
「拗ねてお兄ちゃんに逆ギレするなら、何故あの時に積極的に攻めなかったんだ!」
「悔しいんだったら、稽古中の組手で見返せ!」
「組手はケンカじゃねぇんだ!負けたのを稽古後にまで引っ張ってんじゃねぇ!」
「負けたのはお前が弱いからでしかねぇんだ!」
「負けて悔しいなら拗ねてないでもっと稽古して強くなれ!」
「ピーピー泣いて、何も出来なかったくせに、稽古後に逆ギレなんて筋違いもいいところだ!」
「お前が兄貴に文句言うなんて筋違いなんだよ、バカタレが!」
その子は泣いていましたが、こういう時の私は容赦しません!
徹底的にお灸をすえたつもりです。
戦うのが前提の稽古なのに、痛いから泣いて、怖いから泣いて、ということは許してはいけないと思います。
泣くなら悔し泣き!
そして、泣きながらでも向かっていくガッツを持って欲しい!
これからも心の折れたことによる“泣き”に対しては絶対に優しい言葉はかけませんのでご理解ください。
今日怒られた○○くん、今後に期待しているぞ!
■一般部
今日は、道着を掴む行為に対しての対応でした。
まずは、私のヒント無しで自分で行うことが大事。
その為に、前週までその答えになる技の指導をしてきています。
復習と、とっさの時に体が動くようにする為の稽古です。
そして、打撃はミット打ちの日でした。
やはり打つことは重要で、具体的な目標が現れることや実際に打った時の体への反応etc.シャドー的な動きとは違う気付きを身体で感じる事が出来ます。
打撃団体ではないので、こういう稽古の比重は少なめですが、しっかり学んで欲しいです。
最後は組手。
夏場は暑い!!!
私のような汗かきは、身体から汗が噴出して止まらないんです。
他の会員さんも同じでしょう!
すると、組手である変化が起きます。
汗ですべって、なかなか合気道技が決まらなくなるんです!
夏場の稽古は、大体そんなモンです。
「いやいや、掴めませんねぇ!」
「でも、滑っても決められるようになるいい訓練ですよね!」
などと話していると、会員さんの一人が素敵なことを言いました。
「今までは、ギュッと握らないと技を掛けられなかったのが、力が抜けて技を掛けられるようになったし、今度は滑る人にも技を掛けられる時がくるかも…」
みたいなことを仰っていました!
そうなんですよね!
「合気道の技に掴むという動作はない」と櫻井代表師範は良く仰います。
しかし、始めたばかりの人は「掴まなきゃ技を極められないじゃん!」と疑ってしまいがちです。
実は、始めたばかりの私もそう思っていました…(笑)
しかし、以前よりは技を理解して、身体も以前よりは合気道の動きに近づいてくると、闇雲に掴んで引きずり回そうとする事の効率の悪さに気が付いてきました。
その時に初めて「掴まなきゃ無理!」が「掴まずとも出来る!」と理解できました。
それを知ったものは、最初から「これは無理!」と言てしまうことはなくなり、「こういうステージもあるかも?」とまた努力をしようとします。
それがスキル向上に繋がると信じています。
先のような会員さんの発言を聞くと「この方も稽古で何かを乗り越えた経験を得たんだなぁ」と嬉しくなります。
他の会員さんにももっと多くの“気付き”や“自信”を持ってもらえるように指導を心掛けていきたいです。
【合気道に興味をお持ちの方、以下のサイトもご覧ください】
合気道S.A.戸田(私が指導しています)
http://aikidosa-toda.com/
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