未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

スカッと?

2009-07-21 22:47:42 | 稽古日誌 form 戸田
本日の稽古

■少年・少女部
準備体操

打撃稽古:掌底打ち&ローキック
そして、ミット打ち
打撃に関しては、実際に当てることでいい加減な蹴り方を是正して、怪我のない打撃を身に付けて欲しいと思います。
そのために、定期的にミット打ちは行います!

基本技:一ヶ条押さえ
ずっと気になっていて、修正していきたいと思っている回転動作について意識してやってもらいました。
基本の動きではありますが、ここを乗り越えると、他の動きのレベルアップの道が開けてくる動きでもあるので、頑張って稽古して欲しいです!

組手
今まで怒る…いや、叱ってばかりだった組手でしたが、今日は皆良く動けていたと思います。
慌てすぎて、足がバタバタしてしまう子が多くいたのでその辺りを注意しました。
バタバタしている足は刈られやすいし、安定性もなくなります。
一つ一つの動きに重みを持てるようにして、組手の中で緩急を付けられるようになると上達してくるんですが、それはまだ難しいかな?(笑)

それにしても、今日の稽古は皆頑張ってくれたので、私も怒る…いや、叱る事がなかったので、結構ニコニコ顔で接しておりました。
だからでしょうか?子供達も結構ノビノビやってくれた感じでした。

そんな子供たちを見ていると…
やっぱり、子供達が楽しそうに笑っているのはいいなぁ!
なんて思いました。

そんな子供達の顔を見ていると、今後怒る…いや、叱るのも何だか辛いなぁ…なんて思ったりして…

いや、心を鬼にしなくてはならない時も今後あるんだろうなぁ…
ゴメンね皆(笑)

■一般部
準備体操~基本動作

基本技:肘極め
私も得意ではないのですが(笑)、肘関節折りとは違うし、力の入れ方も一般の人がイメージしているものとは違うので、苦労すると思っていました。
案の定、皆苦戦していた感じでした。
単なる肘折りではないことと、力の入れる方向が見えてくると、その阿多緒の成長も違うと思います。
頑張ってください。

打撃:縦拳&前蹴り&ローリングソバット(?)
ソバットは、関節の取り合いになって硬直した時に結構有効な打撃になります。
当団体の試合では禁止事項ですが、護身や通常の組手では有効技なので生かしていきたいと思っています。
ただ、体に軸が出来ていなくて、普通の蹴りができないうちに学ぶことは帰って動きが荒れる原因にもなりかねませんので、指導員についた時にこういう稽古をしてくださいね。

コンビネーション
自分から打撃によるコンビネーション。

組手
手首相撲をやってもらいました。
今日は、私が客観的に見て指導をしたかったので、私は組手に参加しませんでした。
色々話しましたが、そのうちのいくつかでも実戦出来る様になってくれると嬉しいです。



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俺は母に…

2009-07-15 10:31:50 | 日常
WBC世界バンタム級タイトルマッチ

昨日、合気道の稽古から戻ってTVをつけたらやっていました。
すっかり忘れていたので、ラッキーでした。

チャンピオン長谷川穂積
1R 2分28秒 TKO勝ち

見事、日本人歴代2位となるV9を達成しました!

試合後のインタビューで…
「“今回の試合は、母親に元気を上げる為だけの試合”と会長に言われて、そのつもりで戦った」
と言ってましたね。
チャンピオンのお母さんは、現在がん闘病中。

そして、母親に向けてはにかんで一言
「よかったやろ?」

お母さん嬉しいだろうなぁ!

<試合後インタビュー>
http://www.youtube.com/watch?v=IJdg0F_gJdg



私は、急逝してしまった母親に親孝行できたのだろうか…?
喜ばせる何かをしてあげられたのだろうか?
俺は何をしてきて、なにをしているんだ…



何か考えちゃいました。



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夏を乗り切る

2009-07-15 08:36:29 | 稽古日誌 form 戸田
■少年・少女部
準備体操~基礎体力トレーニング~基本動作:すり足後退動作
基本技と組手は時間の都合でなし。

さて…
先回酷い目に遭った(と本人は思っていると思います)二名の会員、昨日の稽古に休まずに来ていました。
本人にも相当の葛藤があったと思いますが、良く来てくれたと思います。
保護者のご協力と本人の気持ちを嬉しく思いました。
※一応、「酷い目に遭った」のは、何も彼ら二人だけではないのでしょうけど…

先週、キビシ目に行ったせいもありますが、今回は皆フワフワした感じが少なかったです…
というより萎縮してしまったのかもしれませんが…
普段の私通り、気持ちのままに子供達に接すれば、ゆるい空気になるし、心を鬼にしてキビシ目にしたら、萎縮されるし…
難しいです…

■一般部
現在、2名(3名なのかなぁ…?)の休会者を除けば、全員参加でした!
これは珍しいことです!…と言っていいのかな?(笑)
やはり、このくらい集まってくれると雰囲気も活気ついてきますね。

準備体操~基本動作
一つ特記すると…
体捌きは、相手との間合いや捌きの足運びを学ぶものでもあります。
捌く際は、しっかり相手の攻撃ラインを外すように足を運んでください。
また、受けの際には自分の攻撃が当たる距離感をしっかり意識してください。
そして、相手の逃げる方向を追う必要はないですが、自分から攻撃をはずすようなことはやめましょう!
お互いの成長を妨げてしまいます。

基本技:正面入り身投げ
どうしても、プロレスのラリアットのようになってしまうようですね…(笑)
あと、横に振り回す動きが多く見られました。
腕の返しをもう少し意識して、膝?下方?に詰めていく感じをもう少し出せるといいですね。
あと、今日は質問が多くて、その積極的な感じが嬉しかったです!

打撃:ストレート、前蹴り、フック

ミット打ち:正面突き
正面突きは、合気道の腰や足の張りにおいて、重要な身体操法を求められます。
パンチの体を取っていますが、腰や肩をまわして打つ方法とは異なります。
下半身を使って打つのは一緒なのかもしれませんが、体をうねらない分、もっと自分の体重や推進力を生かした「体当たり」的なぶつかり方に近いかなぁ…と思っています。
この感覚を意識してもらうためにも、正面突きで実際にミットを打ってもらいました。
最初は「パスッ…」っていう音でも構いません。
フォームを意識して、正面突きの体の使い方を感じてもらえればともいます。
ミットを前にすると、どうしても強く打とうと、うねった打ち方をしてしまいがちですが、ここは「こういう打ち方もある・力の乗せ方もある」と、新しい打ち方を学ぶつもりで取り組んでくれると良いと思います。

コンビネーション
打撃を捌いてからの一ヶ条~二ヶ条への移行
二か条の力の入れ方に馴染んでいないと難しい動きかもしれませんが、こういうものは「まずはやってみる!」という所だと思っています。
思い出したら、自分なりにシミュレーションをやってみてください。

組手
打撃組手×1回
手首相撲×2回
手首相撲は、少し指導に回る感じで指導しました。
手首相撲は、私ももう少し勉強して、会員さんがすぐに活用できる形を模索していきたいと思っています。



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通常稽古に戻り

2009-07-08 13:41:25 | 稽古日誌 form 戸田
先週の昇段・進級審査が終わり、昨日の稽古から通常稽古に戻りました。

情けない話ですが、5月末に私の母がなくなってから、自主的なトレーニングを全くしてこなかったので、スタミナが持つかなぁ…等と心配しつつ。

■少年・少女部
審査結果発表~準備体操
審査結果については、ここで改めて語ることでもないので、詳しくは書きませんが、スキル・やる気等に大きく差のついた審査だったと思います。
また、気合や技がある程度充実していても、審査の緊張感にのまれて、いつも通りの動きが出来なかった者達がいたので、今回の結果と、私が話をしたことをしっかり頭に叩き込んでくれると嬉しいです。

<組手対象者以外>
審査を見ていて、技に移行する過程での「回転動作」が上手く出来ていない子が多かったので、崩すための回転動作を指導しました。
・頭を下げて回転をしない
・必要以上に引っ張らない
等をとりあえず意識してもらい練習をしてもらいました。

<組手対象者>
先回の審査での私の憤りをこのブログでも書かせてもらいました。
そして、私と組手をする旨もここで書きました。
今回は、その通り「組手」が稽古内容です。

当教室の会員の組手でいつも感じていたことは…
・技への思い切りが足りない
・本気で力を出しているように見えない
・何か遠慮している(必要以上に)
・技が出ない
・相手の攻撃を待ってしまう
etc.
要は、元気がない!のです。

今回は、私相手なので思いっきりやるように伝えて、組手に入りました。

級の低いものから順に、基本は1分、内容が悪ければ、その都度延長!
という条件で行いました。

動きが悪ければ、私も痛がるくらいには攻撃をします。
中には、ローキックで転ばされる者、宙に浮いて投げられるもの、関節を極められて痛い思いをする者等々、私もそれなりに厳しく接しました。
中でも、今回二名だけ「攻撃をくらってうずくまってしまう者」がおりました。
・一人は私の前蹴りが腹部に入った
・もう一人は、私の掌底が左脇腹に入った
のが原因です。

偶然、この二名が先回の審査で私の逆鱗に触れた二名でもあります。
審査態度の件もあったので、彼らには厳しくは臨みましたが、決して、強い攻撃をして、うずくまらせてやろうと攻撃していた訳ではありませんので、この辺りを誤解しないでくださいね。
あくまで、時間的に長くやらせようとか、言葉的にもっと追い込もうとしていただけで、攻撃の加減は、他の会員と同じに接していました。

いやぁ、最近の子はこういう痛みに慣れていないのか…
私たちの時代の痛がり方に比べて、少しオーバーと言いますか…
その苦しみ方には、少しビックリしました…

先回の審査を見て「このままだと、自分が強くなったと自覚が出来ないまま、いたずらに稽古をするような生徒が増えてしまう」と危機感を持ちました。
また「このままだと、武道のもつ危険性を感じる機会がなくなってしまう」という思いもありました。

ダラダラとやっていても決して強くはなりませんし、武道の怖さを知らなければ真剣味がなくなります。
また、危険なものを学んでいるという意識が薄まれば、無駄に合気道の技を使用してしまうことにもつながってしまいます。

教室を始めて6年ほど経ちます。
この位経つと、会員にも「伸びる会員」と「このままでは伸びずに面白さを見失い辞めてしまう会員」がハッキリ分かれてきます。
今の私には、それぞれの会員がそのどちらに入っているかを全て振り分けることができます。
しかし、「伸びそうもない」というのは“このまま今の意識で続けていては…”という意味で、彼らに「実力がない」という意味ではありません。

「伸びそうもない会員」は、概して、気持ちが弱いということが挙げられます。

戸田教室における、少年・少女部の指導方針の一つに…
気持ちを強く持ち、礼節を学ぶ
というのがあります。

技の上達もいいですが、その前に、気持ちを強く持ち礼節を重んじる!

かなり重きを置いています。

今回の組手稽古は、私のプレッシャーや圧倒的な暴力(敢えてそう書きます)に、どう立ち向かえるのかを考えて欲しかったし、今回の組手で何かしらを感じて欲しいと思っています。

私もそうですが…
世の中には、どうやったって敵わないものがあり、どう努力したって報われないと思う場面に遭遇する時があります。
その時に、自分ならそれとどう付き合うのか?
そういうものを学ぶのも武道教育で出来ることだと思っています。
今回は武道的に戦いを通して、私というどうやったってぶっ倒せない相手に面してその恐怖と苛立ちなりのプレッシャーを感じたことでしょう。
恐怖を感じることで、自分達が学んでいるものをもう一度振り返り「単なる踊りではない」武道として認識して、怪我のない真剣な稽古に取り組む気持ちに切り替わってくれたら嬉しく思います。

脇腹をやられてうずくまった会員。
今回も泣いてしまいました…
それは、脇腹をやられる前に泣き出しました。
泣くと呼吸が乱れます。
そして、涙で視界が遮られます。
そんな時に、私が軽く崩して脇に掌底が入ったらどうなるのか…?
今回、身にしみて分ってくれたと思います。

私は、泣き虫は良くないとは言いません!
かなり前ですが、私のブログで、理由も込みでそう書いたと思います。
しかし、感情をある程度までコントロールが出来る心の強さを身に付けて欲しいと思います。
泣いたからと言って、稽古中は我も助けてくれません!
少なくとも、私は助けません。

我が教室で最初の黒帯で、みんなのリーダ的存在として期待している子なのです。
二週連続で泣いてしまったことをただ恥ずかしいと思うのではなく、今後の稽古で自分の変わった姿を見せつけて欲しいと思います。
期待しています!

正直言いますよ!
私だって、心が痛みましたよ。
保護者の気持ちになれば、自分の子供達が私に攻撃をされて、辛そうな顔をしているのは見ていられないと思います。
私だって、圧倒的に実力が下の子供達に攻撃していて、気持ちのいいことなんて一つもないです。
私は、会員は皆可愛いので、今回のように苦しそうにうずくまってしまうと可哀想でなりません…
子供達がうずくまった時に何度も「大丈夫?ゴメンね」と謝ってしまいたくなる気持ちに駆られました…
自分の子供だったら…なんて考えると、涙が出そうになります。
見学くださっている保護者の気持ちを考えると、申し訳なくて顔を見れないくらいです。
自分が今回行った指導が間違っているとは思いませんが、辛そうな子供達を見ると、やはり人情としてそう思ってしまいます。
稽古とはいえ、子供達を傷つけて喜ぶ指導員はおりません。
しかし、先の指導方針のためとグッと我慢しながらやっております。

武道指導には、この矛盾(?)のようなものがいつでも付きまといます。
この矛盾との戦いが、武道を学ぶ人達の情操教育の一部を担っているとも思っています。
変なまとめになってしまいますが…
武道教育を通じて、一緒に心豊かな健全な精神を培って行きましょう!

何度も言いますが、私は本当に子供好きなんですよ!
稽古には「愛」入ってますからね!
ブログだと、私の表現力が乏しいので、どうしても尖った性格だと思われてしまいそうで怖い…

表現力をもっと磨かなくては…

最後に…
You can take a horse to water but you can't make him drink.
(馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない)
この言葉は、教育を語る際の良く用いられるようですが…
生徒を馬にたとえること云々はこの際別として…
やはり最後は、本人のやる気がなければ、成果は得られないのですよね?
ただ、のどが渇いて水を飲みたくさせる指導を我々もしなければならないのでしょうが…
生徒の気持ちと指導の質、その両輪ですね…

やはり、日々勉強です。

■一般部
基本動作

基本技:下段腕がらみ
少年・少女部でもそうでしたが、手首のポイントをいくら言っても手首を極めずに形を作ろうおする会員が多いです。
手首を極めない限り、この技の恩恵には与れないとここでも言っておきますね。

そして、皆動きが直線的過ぎます!(私もそういうところありますけど…)
腕を極める際も、円を描くように…
最後の押さえも、体重移動と一緒に円を描くように腕を詰めていって欲しいものです。
※最終的には、袁とか何とか関係なく、相手の動き次第で千差万別に変化出来ないといけないのでしょうけどね

打撃の稽古:縦拳ストレート、中断前蹴り、中段周り蹴り
そして、ミット打ち

コンビネーションを1種。

組手
今日から七級合格者が一人増えたので、その方も組手に参加!
といっても組手対象者、今回はその彼しか参加していませんでしたが…
はじめに、打撃組手。
彼は空手経験者で、体格に恵まれていないところを補う組手をしてきたのでしょう。
動きもあって上手です!
私も今後勉強させて戴きます!

手首相撲
初めてでしょうから、まずは好きにやってもらい、後半は、指導も兼ねて行いました。
手首相撲は、傍から見るよりかなりスタミナを使います。
初めてやる方は、だいたい驚かれます。
体をもっと使えるようになるといいですね。
それは、やっていくしかないかなぁ…



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戸田教室 審査を終えて…

2009-07-01 12:33:51 | 稽古日誌 form 戸田
戸田教室の昇段・進級審査が昨日終了いたしました。

受験者の皆さん、お疲れ様でした。

合否に関しては、まだ評価を集計していないので何とも言えませんが、皆よく頑張ったと思います。

■少年・少女部
先週の基本動作審査に引き続き、今週は基本技の審査でした。
七級受験者は先週で基本技まで全ての審査を全て終えているので、今週は見学がメインでした。
一名、先週体調不良で休んだ会員がいたので、その子だけ七級審査をしました。

六級受験者
一人を除いて、今後あのような感覚で審査に合格できると思っていたら痛い目にあうと思います。
今よりも真剣に、集中して稽古に励んで欲しいと思います。

四級~三級受験者
今回特筆するのは、四級受験のM里ちゃん!
正直、驚きました!
いつもは、何だかふにゃっとした感じのある印象の子だったのですが…
今回の審査ではいつもより声も出ていて、気合も良かったと思います。
まぁ、礼法等々でいくつか減点はありましたが、今回の気持ちの強さ・気合を忘れずに今後稽古に励めば、上達してくると思います。

さて、問題は二級以上の審査の時に起こりました…
いや、受験者当人には問題はなく、受けを取る相手に問題がありました。

まず、二級受験。
基本技の審査が終わり、当教室では二級以上の審査は、組手をやってもらっています。
その時、相手を務めたR(二級)の動きに全く精彩さがなく、もっと動けと言っている私の指示も反映できずに、いいところもなく時間終了。
逆に受験者は、私が「動け!」と言っているので何とか相手に技をかけようと必死にやっている感じでした。
相手を務めたR(二級)には「お前は、今のような動きしかできないなら、審査はしばらく受けない方がいい。100%不合格になる」と言って「もっとしっかりやらなければダメだ!」と言い聞かせ、本人も「ハイ」と言っていました。

そして、一級受験。
基本技の時、受けを取っていたH棋(初段)の構えが間違っていたのを指摘すると、なんだか不服そうにこちらを見ます。
最初、私の言い間違えかな?とも疑いましたが、向こうから何の指摘もなく、何となく不服そうな表情を向けるだけでした。
そのハッキリしない態度にイラッときましたが、そこは広げて怒るところでもないだろうと思い、審査続行しました。
そして、一級受験も組手をしてもらいます。
その時も、受験者よりもH棋(初段)の方が元気がない。
彼は初段で、相手は二級。
体格差もほとんどなく、受験者の方が小さいのではないだろうか?
それなのに、この体たらくはどういうことなのだろうか…
仕方がないので、もう一度組手をやらせて喝を入れる。
納得はいかないけど、受験者が頑張っているのにこれ以上引っ張るのも悪いので、一級審査を終了させます。

最悪なのは、初段審査。
何度も言いますが、受験者本人ではなく、受けを取る者が最悪ということです。

まず基本技の審査。
受けの者を呼び出す時。
当初聞いていたY揮(初段)を呼ぼうとしたら、彼が「俺なの?」みたいな顔をします。
「お前じゃないのか?」と私が聞いても
「はて???」みたいな顔をして、答えてくれない。
ゆくゆく問い詰めると、Y揮(初段)は、今日突き指をしてしまったらしく、それを考慮して、少し早く来て審査の練習をしたときには別の人と練習をしていたので、審査もその流れで行くと思ったそうです。

分らなくはないけど、面倒くさい。
この件に約1分程費やしたと思います。
呼べばすぐに終わる1~2秒程度の内容を1分程度も費やすなんて、とんでもなく時間の無駄遣いです。

それも小学校低学年ではなく、小学六年生でしかも初段の者がそれだっただけに、私のイライラは爆発寸前でした。
私の性格も知っているであろう位の古株だというのに…
しかし、ここでも怒るほどのことではないと我慢をし、審査を続けます。

そして、基本技の審査に入ると…
受けを取っているY揮(初段)の動きが鈍く、技をかけられた後の立ち上がりも遅い。
当然、私に「早く立て!」と怒られます。
それでも、何だかダラダラ…
すると、Y揮(初段)は急に涙をこぼし始めます。
「肩が痛いです…」と訴えます。
受験者は、相当気合が入っていたのが分かりました。
本当にいい気合の入れ方だったと思います。
それが、審査に出てしまったのでしょう。
技をかける時に少し力を入れ過ぎてしまったようで、相手が方を痛めてしまったようです。
実は、私も「少しゆっくり目にやりなさい」と、一本目終了時に指導したくらいでした。

見た所、外れているとか折れている類のものではなさそうですが…

この姿を見て、私は烈火の如く彼に怒鳴りつけました!
「何泣いてんだ!泣くなら帰れ!」
「そんな初段なら、うちにはいらねぇよ!」
「何のために1ヶ月練習してきたんだよ!」
「受けの取り方も稽古でしてきたんじゃないのか?」
「そんな事も出来ないんだったら、初段なんか辞めちまえ!」

本当に恥ずかしい…
泣く前に「先生、肩が痛いです」と訴えればいいだけの事。
何故、泣いて訴えている?
また、ダラダラ起き上がる動作にも「先生、俺は今ので肩を痛めてしまったよ…気が付いてくださいよ」という甘えたアピールと受け取られても仕方がない。
一言いえばいいだけ。
それを泣いて訴えるなんて、初段が聞いて呆れる!
1ヶ月、審査稽古をしてきて、何度もこの技の受けをしてきているはずです。
どこが痛くなって、どこが危ないところなのかは練習を通じて分っていたはず。
私も「受けを取ることで、何が危険かどうすれば痛みを和らげることができるかを考えて稽古をするように!」「いてぇ!いてぇ!なんて、ふざけてやっていると怪我をするぞ!」と言い聞かせていました。
それなのに、何だこの有様は…

初段だぞ…?初段!
恥ずかしいのは、そんな者を初段に推薦した私の眼力のなさにもあって、自分でも本当に呆れてしまう。

突き指したから、「今回の審査では優しく、楽に、気を遣って接してくれるだろう」等と思っていたのだろうか?
初段としての…いや、黒帯を絞めるものとしての自覚があまりにも足りな過ぎると思う。

許されるなら、彼らの黒帯を取り上げて降格させたいくらいです。

私の脅しやプレッシャーに負けないように、真剣に審査に臨んでいる受験者に申し訳がないと思わないのだろうか?
自分は今回受験しないから関係ないとでも思っているのだろうか?
合気道の素晴らしさに「一人では稽古が出来ない為、相手と一緒に成長できる」という部分がありますが、この素晴らしさが今回のように「相手の足を引っ張る」ことにつながる危険性もあるのだと思ったと同時に、悲しくなりました。

仕方がないので、Y揮(初段)を「帰れ!」と怒鳴りつけて受けから外し、R介(初段)を呼び、基本技の審査を続行しました。
そして、組手。
R介(初段)が一人目を相手して、二人目の相手を先に組手で私から注意を受けたR(二級)を呼び「さっきの汚名を返上しろ!」と、組手の相手をさせました。
さて、どんな感じで奮起してくれるかな?と楽しみにしていたのですが…
先の組手とほとんど変わらず、ぬるい動きをするだけでした。

もう、私の怒りは止められませんでした。

今回、私の怒りを買ったのは、始めたばかりの者でもなければ、年齢が幼い子たちでもありません。
二級、初段と、かなりのレベルがあると認められた者達が引き起こしたことに、どうしようもない憤りを感じました。

彼らにも言いましたが…
“審査は、審査員に評価されるために自分を表現する場”
“相手に努力や凄さが伝わらなければ、昇段・昇級は叶いません!”
“今回、君たちを評価しているのは私なのです”
“その私が、もっと動けと言っているのにそう見えないならば、何もしていないのと同じこと!”
“君たちの「自分なりにやっている」という理屈は審査では通らない!”
と。

私が指導教室を持ってから、最悪の審査でした。
受験者ではなく、協力すべきである受けの不手際でこんなことになったので、本当に残念でなりません。

これでは、後に続く者達も「こんなレベルでいいのか?」なんて思ってしまって良いことは一つもありません。
一日経っても、まだ苛立ちが収まりません。
どうしようもなく最低な審査にしてしまった自分達を思いっきり恥じてください。
そして、次回からの稽古には気持ちを新たにして、より真剣に練習をしてください。

あの体たらくさを文章で表わしきれない自分の才能のなさが本当に悔しい!!!

【次回の少年・少女部の稽古内容は、予定変更です!】
組手対象者は、一人一人私との組手をしてもらいます。
子供相手なので手加減はしますが、気を抜いていると怪我をする程度にはふっ飛ばしますし、技も極めます。
正直いうと、ナメてたら痛い思いをしてもらう気持ちで臨みます。
覚悟しておくように!
これは、組手稽古対象者は全員行うことにしますので、休んだ場合は、その次の稽古で行います。
ずっと休むなら、来るまで保留として出席した時に行います。
逃げるようなら、辞めてもらって結構です!


■一般部
進級審査でした。
少年・少女部で書き過ぎたので、疲れました。
皆さんよく頑張ってくれたと思います。
ただ、今回は参加者が少なくて、審査の受けを私が取ったので、変な感じでした。

そして、一般部は恒例(?)になっている審査後の飲み会。

最近、お酒を控えめにしていたせいか、すっかり酔いが回ってしまった私がしゃべり過ぎてしまい、またまた武道関係の話はほとんど出ない飲み会でした。

懲りずに、また皆で行きましょう!
そして、次回は会員さんもいっぱい喋ってくださいね!



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