昨日は、少年・少女部の審査二週目と一般部の審査でした。
少年・少女部は、前回書いたとおり、先週残念ながら本番で技が表現できずに、初の「審査中止による不合格者」が一名出てしまった。
今週は、残りの会員の「基本技」の審査。
先週不合格になってしまった子も含めて、皆よく稽古をしていたと思う。
しかしながら、気持ちが弱いのだろうか?緊張に打ち勝つ事が苦手な子が多くいるように感じた。
自分の気持ちをコントロールする事も武道修行では大切な事です。
その懸念が、昨日の稽古でまた悪い形で表れてしまった…
ある会員の一級審査でのこと。
どうしても技をかける時の手の形が違っている。
これでは別の技になってしまい、審査科目の技ではなくなってしまう。
彼の普段の稽古振りを知っているので、なるべく合格させてあげたい気持ちもある。
当教室の審査基準は、技を間違えてしまっても、一度の指導で直れば、減点対象であるけども審査を続行する事が出来るようにしている。
そして、今回は1度ではなく二~三度指導した。
特例中の特例である。
それは、その彼が当教室の会員を引っ張ってくれる役割も担ってくれているし、稽古もとても真剣に取り組んでいる姿勢も知っているからである。
しかし、結果は残念ながら…であった。
これは、先に書いた「気持ちの弱さ」が出てしまったのだと思う。
出来ない自分にパニックになり、私に指導された事がさらに拍車をかける。
本来なら出来たものがどんどんおかしくなってきてしまう。
分からない訳ではないが、そういうメンタル部分も含めての「審査」なので、ここは大目に見る訳にはいかなかった。
今回、「審査の中止による不合格者」が二名も出てしまったことは残念だし、私自身の指導力不足も反省しなければならないが、会員も多くなっているので、私の指導も「口を開けて親鳥の餌を待っている雛」のような姿勢で稽古に臨んでいては、決して上手くならないと思う。
自分で考えて行動を起こすクセも、武道を通じて体得して欲しいと思う。
自分の気持ちをコントロールすると言う事で補足するなら…
私は、短気・泣き虫などと言われる人は、よく言えば「感受性が他より敏感」とも言えるのではないかと思っている。(かなり無理があるかもしれないが…)
だから、そういう外のものに対して敏感な感性はなくして欲しくはないと思っている。
ただ、そういう敏感な感性は、心の赴くままに認めてしまうと取り返しのつかない結果を招く事がある。
短気な人が、感性を大切にするあまり、人を殴り、殺したりしていいはずが無い。
泣き虫は人が、その感性を認めすぎて、自己のマイナス志向を増徴させては本人のためにもならない。
そういう、精神面のコントロールの修行にも武道は向いていると考える。
武道は、矛盾するであろう相手を傷つける技術とそれを用いる精神性を体系化したものだからだ。
そういう視点で考えると、武道修行とは、矛盾を抱えた精神的につらいものになるかもしれないが、それ故に、自分を律する鍛錬になる素晴らしいものとして、現代社会に必要な存在ともいえる。
まぁ、そこまで大袈裟ではないが、今回の審査でも「自分の気持ちに打ち勝つ」ことがまず大切だと言う事を肌で感じてもらえたらと思っている。
今後も子供達の成長に期待しています!
そして、昨日の稽古で戸田教室の年内稽古は終了。
本年も、会員各位・ご父兄の皆様には、当教室を支えてくださって感謝しております。
今後とも変わらぬお付き合いを宜しくお願い申し上げます。
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