素晴らしいコンディションがあるとする。
決して強風が良いコンディションとも限らない。
5.7でも心に残る日があるし、5.3でもエクストリームの日もある。
太陽の暖かさや、よい波の形や、その日の体調や、仲間が見守るライディングだったり、
綺麗な富士山が見えたときや、雨上がりの沖の虹や、
それから出艇直前に笑ったジョークとか。。
そういうものが見事ミックスすると忘れ得ぬ日になる。
ウインド続けて良かったとしみじみ思えるときが人それぞれのビッグデイに違いない。
ライディングの後のビールがうまければ、それはよいウインドだったのだ。
ビーチでの会話が楽しければ、あのときのウインド楽しかったね!でいいんだ。
俺は選手じゃないからそれでもいいね。
でも深く追求するほうだから、
よりおいしいビールのためにリッピングの角度を深くしたいだけなんだ。
残念ながらウインドから離れていった友人達は、
きっと得ることができなかったビッグデイを他に見出すことができたのかな?
仕事や家庭にあのエキサイトを見出すことができたのかな?
俺は思うよ。それは不可能だ。
ウインドは麻薬だ。
その効き目はウエーバーが知ってる。
きっとまたやりたくて禁断症状がでる。
禁断症状は、「Cold Turkey」(冷たい七面鳥)っていうんだ。
禁断症状は自己破壊を招く。
ウインドの自己破壊というのは、普段の生活で集中力がなくなる。クヨクヨする。
あきらめやすい。自信がなくなる。鬱になる。
イライラする。ほら、いつもイライラするじゃないか!
それを治療するのにはやはりウインドしかない。
つまりウインド乗りはウインドから離れられなくなる宿命を持ってる。
違うって? じゃ、他のことを教えてくれよ。
カイトやショートサーフィンになら逃げれるけど、結局はスピード系から逃れられない。
ロングのトロトロの動きでは無理だ。
ウインド乗りのロングボードは風待ち手段の場合が多いからね。
Cold Turkey Has Got You On The Run
冷たい七面鳥がお前を捕らえて離さない