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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

WindSurfer Free

2006-04-28 01:00:37 | windsurfin'



20数年前、ウインドサーフィンは必ずといっていいほどサーファー艇から始まった。

ジョイントは差し込み式のため撃沈で外れ、セイルアップでも外れてしまうことがあった。
ブームは当然ワンタッチではなく、ダブルヒッチカウというシートワークでマストに固定する。
マストはエポキシでできていてただの物干し竿に近かった。
ストラップなんかオプションで殆どのサーファー艇にはついていなかった。
ボード自体は20キロ以上もあった。三角セイルは5.7でトップにハーフバテンが確か2本あるだけ。

海面がうねるとノーズが水にもぐってしまい『バウ沈』に悩まされた。
ノーズに黒のゴミ袋をかぶせて夏の炎天下で熱で反らせてロッカーをつくった。

このサーファー艇のいいところはタンデムができるということくらいで
黒ビキニのお姉ちゃんを乗せたりすると鼻血が出たものだ。

オイラがウインドを始めた理由はこうだ。
またま友達がそこの海でで乗ってて、それでもって貸してもらった。ボードに立てやしなかった。
2回目のときにその友達から強引にそのサーファー艇を借りて一人で海に行き、
オフショアで遥か沖まで流され海上保安庁に助けられこっぴどくしかられた。
このとき海を甘く見た自分に腹が立ち、その悔しさが始めた理由だ。

それから20数年たった。
ウインドに対する気持ちは衰えを知らない。
ただあのころは楽しかった。本当に楽しかった。
風がなくとも楽しかった。太陽や海水が楽しかった。
大学を留年してたので毎日海に行った。毎日毎日。来る日も来る日も。
波がある日も強風の日も無風の日も三角5.7だった。
海が荒れていてビーチスタートできない日はさらに悔しさが増した。
オイラの青春は20キロのボードに三角ベロベロセイルだった。それとビーチボーイズ。

今ウエーブオンリーになっちゃったけど、道具以外は何も変わっていない。
オイラ自身は成長もしてないし、失うものばかりで何も得ていない気がする。
誰かが『君は大人かな?』ってオイラに聞いたらきっとこう答えるだろう。

『オイラは大人になりたくはないよ。大人だというならそれは君の勝手な意見だ。
自分がどうのこうの自己評価できる奴がいたらお目にかかりたいね。
オイラが大人かどうかっていうのは客観的な意見でしかないんだ。
ただ一つ言えることはそんなバカな質問する君よりは大人だぜ。』

追記
ロイオービンソンってOH!プリティーウーマン歌った人知ってるよね。
プリティーウーマン、ウオーキンダウンザストリート、プリティーウーマン だよ!
なんと『Windsurfer』って曲出してた。

誰もウインドサーファーを理解しない
ウインドサーファーがすることは太陽に向かって走ること
夢に向かって彼女を連れて行くために
孤独な日が終わったらね


こんな感じかな。