友人のNだ君の奥さんがよく言ってた。
「ウインドって行ったり来たり行ったり来たりなにが面白いの?行ったり来たり!」
それに対しご主人のNだ君は、その1回の往復の中にドラマがあるんだと反論した。
でも、当のNだ君も実は行ったり来たりのウインドに嫌気が差した。
波に乗れるようになったからだ。
ウインドサーフィンは乗れるようになってくると自然に波を求めるようになる。
フォーミュラのレーサーも波のあるプライベートではウエーブしている。
そしてウエーブするとスラロームも上達する。
家の近く、車ですぐのところにBポイントという川の河口の箱庭ゲレンデがある。
大潮で潮が引くと水底に足がつくほど浅くなり川幅が狭くなる。
出艇場所が一箇所しかないので人が集まるとパニックになりフリスタには適さない。
安定した南風のコンディションのときにわざわざ川でフリスタをする人はいない。
ただし真北や真南では川の地形のためベンチュリー効果で予想以上に吹く。
走る距離が極端に短いので多くの回数のジャイブを迫られる。
だからここはジャイブが上手な人が多い。
昨日数年ぶりに川に行ってみた。風は不安定で川に対してクロスで吹いている。
楽しくないコンディション。ジムのつもりで5.7を張って出てみた。
ここでのジャイブは難しい。
風波が岸壁に衝突して不規則でとても短い周期のチョップを発生させるからだ。
そこでいいジャイブができたからといってウエーブコンディションのジャイブがよくなるかといったら答えはNOだ。
ウエーブはウエーブコンディションでしか上達しない。
平水面で上達してから海に出るというのは凄く遠回りのやり方だ。
のび太が言った「うまくなってから練習する」という珠玉の言葉が合致する。
海で乗りたいなら海に行くしかない。当たり前のことだよ。
昨日はそう思った。昨日得たことはそう思ったことだ。
対岸が近い川でも水があるところはどこでも危険が潜んでいる。
絶対になめてかかってはいけない。
そして、その平水面をステップアップのための場所と思ってはいけない。
数あるコンディションの一部で使用すると思ったほうがその環境をリスペクトできる。
ウエーブ、波乗り、そして北強風のときに川を使えば理想的に遊べる。
海に出る自信がないと、そこのゲレンデで知人が言っていた。
でもやりたいと言っていた。ずーっと言っていた。
答えはひとつ。やればいい。やらないなら口に出さなければいい。
できないんじゃない。やろうとしないだけだ。
ただ救われたことはその人が続けているということだ。
車も改造してウインドライクな生活はされているようだった。
是非、風向きによってゲレンデを使い分けてほしいものだ。
そうすると視野が広がり、ウインド力がアップし、開放されたウンドサーファーになる。
・・・・Shattered、100人聞いて94人はカッコいいって言わない?
もし6人に入る男を彼氏で持ってるなら考えたほうがいいかも。
貴女の彼はやがてハゲデブのただのクソオヤジになるぜ。