AIRWORK日記

愛知県渥美半島の パラグライダー&ハンググライダースクール 「エアワーク」の日記です。

そういう理由でしたか

2010年05月15日 | 仕事

 本日はサポートなしの自力テイクオフは難しいほどの強めの南東~南南東の風になり、今シーズンの高塚で一番の良いコンディションになりました。多くの人は2時間~3時間にわたって飛び続け、西の赤羽方面はもちろん東の潮見坂バイパス方面へも往復してきたり、中には海抜220メートルほどまで上昇できた人も。
 私も全員がテイクオフしたあと、先週は風が弱すぎたので体験フライトを中止にさせていただいた、伊古部にお住まいのサーファーNさんとタンデムでテイクオフ。
 しばらくテイクオフ地点上空を飛びながらNさんとお話していると、Nさんはできれば伊古部の上空を飛んでほしいとおっしゃるので、いつもご自分がサーフィンで楽しんでいるポイントを上空から見てみたいのかと思ったらさにあらず。実はNさんは豊橋市内の小学校の先生で、もうすぐ伊古部の青少年野外教育センターに5年生児童を引率して(林間学校というやつ)一泊するのだそうです。豊橋市内にある全小学校5年生児童は、春から秋にかけて順番にこの野外教育センターに来て一泊するのですよね。この野外教育センターへの一泊はキャンプファイヤーなどもするので修学旅行以上に盛り上がり、児童たちがとても楽しみにしている行事なんだそうです。なのでNさんはビデオカメラで上空からの風景も撮影して、こんど一緒に行く5年生たちに事前に学校で見せてあげたいとのこと。そっか~、そういう理由で伊古部の上空にこだわったのですか~、Nさんは若いけど生徒思いの立派な先生ですね、それならぜひとも野外教育センターの周辺風景を撮って子ども達に見せてあげたいですよね。
 強風時専用の翼面積の小さいタンデム機だったのであまり上昇しないのと、東寄り強めの風だったので戻ってこられず降りてしまう可能性も大きいので、普段の私なら伊古部側に移動するのはやめておくコンディション。でも、私もいちおう小学生児童の父親ですし、今回のNさんのリクエストにはお応えしたいので、もし降りてしまったらフライトを終えた仲間に我がままを言って迎えに来ていただくことにして、心の中にある「人様に迷惑をかけないスイッチ」をOFFにしてリミッターを解除。まだ使用2回目のフライトで性能がよく解ってない小さいタンデム機の性能をさぐりつつ、下がりすぎるようだったら途中で引き返すタイミングを計りながら慎重に伊古部へ移動。とりあえず移動に成功して、何回か野外教育センター上空を往復していると高度が海抜60メートルまでジワジワ下がってきましたが、Nさんが撮影を終えてOKしてくださったので空域を離脱、こんどは帰るためにゴジラ方面まで往復しつつ頑張って高度を上げ直してから高塚側へリターン。その頃は南南東の風になっていたので予想よりも無理なく高度を保って引き返すことができ、しばらく遊覧飛行も楽しんでいただいてからランディング。
 Nさんの生徒さんたちが、今日の映像を見て喜んでくれれば私も頑張ったかいがあって嬉しいです。あとは天気だけですね、雨が降ったりしないで、夜はキャンプファイターで楽しめるといいですね。


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