思いつくままに書いています

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スパーダの試乗とソバの味のナゾ

2012年10月02日 | バイク
芭蕉のところで触れましたが、私は高校まで伊賀上野(今は伊賀市ですね)に住んでいました。
去年大阪に移ってくるまで私の母も住んでいました。でも今では、父の実家である本家も住む人はなくなって、近い親類はみんな上野から離れてしまいました。

ただ彼岸でもあるし、父の墓参もあり、スパーダの試乗は上野に行くことにしました。

コースはのんびりと一般道をメインに走ることにしました。バイクナビのおかげで寄り道も可なので、気軽にスタートです。


一応大まかに奈良の河合町から桜井市、宇陀市からどこかで無料の名阪国道に乗って伊賀市へというコースです。

で、ハイギアード化の感想ですが、いい感じになりましたね~♪

6速の守備範囲が明瞭になり、使い分けできるようになりました。満足です。
これ以上高速化しても、所詮は250cc、今度はレスポンス低下が出てくると思います。

ホイールベースの短縮で気のせいかさらにヒラヒラ感が増して(笑)、走りが気持ちいいです。一昨年交換したタイヤのグリップ向上効果は大したもので、これまで少し怖かった、高速道路での大型車両を追い越す際の風圧の影響も、大幅に軽減されました。

訪ねた伊賀市の私の旧宅は、跡形もなく整地されていました。売りに出されたと聞いていた本家の建物は、早くも買い手がついて小奇麗にリフォームされて、もう誰か住んでいました。
これらを写真に収めて、お寺で墓参りして帰途に就きました。

帰りは上野ICから名阪国道に乗って、一本松で一般道路に降りました。
やはり退屈なのと、パトカーが結構ウロウロしていたからです。
一般道に降りたらちょうど昼になっていました。食事場所を探しながら走っていたら、うまい具合に「荒神の里 笠そば処」という看板が目につきました。

矢印も書いてあるのでそこに行くことにしました。あと何kmと距離も書いてあり、その後も主な交差点ごとに標識があって、迷わず辿れました。商売熱心です。

標識通りに山道を走っていると突然視界が開け、道路わきにたくさんの乗用車が停まっていました。驚いていたら、同時に道沿いに満開の白い花が咲いた畑が眼に飛び込んできました。ソバ畑ですね。ソバを食べようとしていたらソバ畑。よくできたお膳立てです。(笑)





遠くにもソバ畑が見えます。


で、思い出しました。前日NHKで「桜井市でソバ畑の花が見ごろを迎えています」とこの風景を放映していました。桜井市とはいってもかなりの山の中で、テレビを見ていたときの私の空間イメージとはずいぶん離れています。(笑)

先の車の列はテレビを見てソバの花を撮りに来た人が乗ってきたものでした。恐るべし、テレビの力です。はじめは葬式でもあるのかと思いました。(殴)

みなさん私と同年かそれ以上の高齢者で、みんな立派なデジタル一眼レフと三脚を持って撮影していましたね。リッチです。

私も小さいカメラで(笑)少し撮ってから、「そば処」に向かいました。花よりダンゴです。
畑の広がる景色からまた元の細い山道に入って、心配になるほどの山深いところにその店はありました。


駐車場は広くて整備されていましたが、ここも車がほぼいっぱいになるほど停まっています。有名なのですね。

駐車場の前は笠山荒神社という、この辺りでは有名な伝統ある神社の裏参道になっていました。


満員かなと思いながら店に入ったら意外に空いていました。


入口のレジで注文してお金を払い、番号札を受け取るシステムです。
私は山かけソバの(並)を注文しました。(大)もありましたが、聞くとソバが倍の分量になるとのことでそれは無理かなとやめました。

でもしばらく待って、テーブルに置かれたものを見て、即座に後悔しましたね。


それと、もう蕎麦湯を持ってくるのかと、ちょっとひっかかりましたが、人手不足なのでしょう。(笑)

味ですが、何と形容していいのか、私のこれまでの味覚のデータベースにないものでした。
食べている間中、十割ソバだとこうなるのか、なんか私が無知なだけなのかと無理に自分を納得させようとしましたが、出来ませんでした。
ここはひとつ、私の友人でソバに詳しい者がいるので、鑑定をお願いすることにしましょう。
いえ、多分私がわかっていないだけだと思いますよ、多分。
なにしろ挽きたて・打ちたて・茹でたてですから。

食べ終わる頃になってどっと客が押し寄せてきて、あっという間に満席になりました。

店内の掲示を見ると結構前から営業しているようです。それと畑のソバは全量「自家消費」で、市場には出していないようです。
ただ店内掲示では栽培は機械化して大幅に省力化しているとのことですが、それは売りになるのでしょうか。(笑)


店の横にある農産物の直売所はおすすめでした。野菜類はどれも新鮮で安かったです。でも我が家では多すぎるので、「ブルーベリー」と唐辛子をきれいに縄に吊るした飾りを買って帰りました。

でも、売っている時から思ったのですが、どう見てもブルーベリーではありませんね。色は真っ黒で艶があり、全く別物です。
で帰宅して調べて見たら、「ガーデンハックルベリー」という茄子科の植物の実でした。酸味はなく甘みもほどほど。でもアントシアニンもたっぷりだそうなので、堂々と本名を名乗ればいいのにと思いました。

11月になれば新ソバの収穫も始まるそうです。なのでもう一度チャレンジして見ようと思います。
直売所の野菜の直売は魅力だし、売り切れだった乾麺も欲しいので。


ということで、最後にこの旅にピッタリの一句をどうぞ。

  蕎 麦 は ま だ 花 で も て な す 山 路 か な  芭 蕉

コメント
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