グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

台風前にやっておきたい風対策。

2013-09-15 16:55:40 | Weblog
台風前にやっておきたい風対策。

台風による強風や暴風による被害の目安です。予報などによる最大
瞬間風速が25メートルを超えると、樹木の倒壊や、屋根瓦の飛散、
さらにはシャッターの破損が始まります。

というわけで、農業に関する強風や暴風対策ですが、露地栽培では

  防風網や棚といった施設の補強
  飼料では、倒伏を防ぐ意味で収穫期の近いものは収穫する
  果樹では、とくに苗木や幼木の枝を支柱にしっかり固定する

といったことが大切となります。

また施設栽培では、

  被覆資材が破損しないよう、周辺の片付け・清掃をする
  ハウスバンドを止めている番線・杭を確認する
  ハウスの出入口の隙間に被覆資材をあてて密閉度をあげる
  大型ハウスや連棟ハウスでは、換気扇の点検をしておく

といった対策が考えられます。

そして台風の影響がそれほどないと考えられる地域でも、とりあ
えずはビニールハウスのバンドの緩みや被覆資材のめくれなどだ
けでも点検・整備しておきたい
ところですね。

と、対策は書きましたが、竜巻注意報が発令されたら話しは別

風対策の補強作業中ではあっても、ただちに作業を終了され、ま
ずは身の安全を確保されてくださいね。

いじょう、北上する台風の風対策に関するおはなしでした。
増水対策は こちら 。


◎ 「対策をやっても、あまりの強風雨にまったく効果がない
 こともあります。時間を割いて対策をやっても、「台風がコー
 スをはずれる
」ことも、もちろんあります。
 しかし最善を尽くすのは、作物をつくる農業者としての、ある
 意味“義務”。大被害を受けたとしても、最善を尽くしている
 なら、納得できる
あきらめもつく〕というものです。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




台風の増水に伴う農業の排水対策。

2013-09-15 10:58:26 | Weblog
台風の増水に伴う農業の排水対策。

台風18号の接近に伴い、日本各地の関係農家では、懸命の対策作業
がおこなわれています。その対策作業の一例についてお知らせして
みました。ご参考までに、よろしかったら。

 

台風来襲時の対策のポイント、それは対策。そして増水したときの
排水対策です。その二つに尽きます。そのうちの、まずは排水からま
いりましょう。

1.排水路の清掃

台風時の増水した水がスムーズに流れるように、田畑に隣接した排水
路の掃除は徹底しておきたいところです。できれば排水路のノリ面
の草刈りまで終えれば理想的です。

2.田畑・果樹園などでの排水対策

あらかじめ排水路の溝を作っておく。明渠〔めいきょ〕や暗渠〔あん
きょ
〕が作ってあるところでは、ゴミなどを回収したうえで、排水が
スムーズにいくかどうかを確認する。

3.水田の対策

溜まった水が速やかに排水できるように、水尻〔みなじり〕を清掃し
ておく。ゴミがひっかからないように、用水からの水を取り込む水口
みなくち〕付近に、荒い金網などを設置するのも効果アリです。

4.飼料作物

ラップサイレージを、ほ場にそのまま保存している場合は、排水の良
い場所に移動しておく。

といった、上記の排水対策をおこないます。

ただ・・・心配されるのは、今のこの時期がすでに豪雨にはいってい
る地方もあるということ。そう、台風の来襲まえから、すでに連
日の降雨の影響で、河川につながる用水や排水路が水で溢れている可
能性が高い
という事実です。

そういった増水がみられ、上記の作業が危険だと見なされる場合は、
作業にかからずに“人命最優先”を徹底
されてください〔ほかにも
風対策などやることはいっぱいありますし
〕。

なんといっも、命あってのものだね ですから。


◎ 田畑や水田・用水路の見回り時には、家人に行き先を告げていく  
  ことも大切です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染