毎日新聞東京版
戦跡を歩く:07年夏/5 新宿区・陸軍軍医学校跡地
◇「人骨」今も霧の中
『新宿区戸山。国立国際医療センターや国立感染症研究所が建ち、現代医療を支えている。が、戦時中は陸軍病院、陸軍軍医学校などが集まる軍の医学の拠点だった。
そんな時代の影が姿を現したのは18年前。陸軍軍医学校跡地にある感染研(当時は国立予防衛生研究所)などの庁舎建て替え工事現場から、人骨100体以上が見つかった。同区が依頼した鑑定では、人骨の大部分はモンゴロイド系の成人。中には銃創やドリルなどによる加工の跡があった。』
国立感染症研究所敷地内にある「人骨」保管施設