「乃木希典殉死の日に旧乃木邸が公開」「地震被害で旧乃木邸公開ならず」「乃木坂あたりをぶらぶらと」と三つのブログ記事をアップしてきましたが、この程発表された港区の来年度予算案に「東日本大震災の影響を受けた旧乃木邸耐震補強工事費116,895,000円」が計上されました。邸宅は外壁を取り外して補強用の合板を張り、屋根瓦を葺き替え、馬小屋は壁などを補強します。工期は来年3月末で、5月中旬以降一定期間、特別に公開する予定です。
乃木邸野菜畑下にある公衆便所を「だれでもトイレ」に改修する予算は計上されていませんので、和式トイレに手すりパイプを設置してもらいたいと、港区公園係に電話で要望しました。
靖国神社偕行文庫から提供された「水師営会見所」の写真です。中央の軍人は関東軍参謀石原完爾。撮影日は不詳(昭和10年頃と思われると前偕行文庫室長の言)。
乃木将軍と露軍ステッセル将軍が会見した時のテーブルは、この建物が野戦病院だったので、手術台を2台並べシーツを被せて行われました。その中の1台は、牛込区戸山町の(現新宿区戸山)陸軍軍医学校に送られ、敗戦後は旧乃木邸に運ばれて公開されていました。〈参考文献〉『防衛ホーム新聞社通販部「彰古館」―知られざる軍陣医学の軌跡―』。「陸軍軍醫學校五十年史」