猪瀬都知事の辞任表明を受け、昨日の東京都議会で承認されましたが、日本共産党都議団は、猪瀬直樹氏に真相を明らかにすることをもとめ、「公開質問状」を手渡しました。【注】文中の「徳田虎雄」氏は医療法人徳州会理事長。「木村三浩氏」は一水会代表のことである。
猪瀬直樹殿
東電病院売却問題での公開質問状
2013年12月24日
日本共産党都議会議員団
幹事長 大山 とも子
あなたが、徳洲会からの5千万円もの裏献金を受けていた問題で、真相を何ら明らかにしないまま辞任したことに、都民の怒りがひろがり、マスコミ各紙も「これで幕引きにするな」など真相解明を求める社説をかかげています。
今回の問題は、都政のあり方にかかわる問題であり、都政で二度とこうした問題を引き起こさないために、日本共産党都議団は、あなたが知事辞任にあたって真実を明らかにするよう求めるものです。
同時に本来なら、百条委員会の場でただすべきですが、遺憾なことに設置が中止されため、文書をもってあなたに質問します。
本質問状では、焦点の1つである東電病院売却問題にしぼって、質問します。
本質問状と回答は都民の前に公開するものです。誠意をもって回答してください。回答はすみやかに文書でお願いします。
質問1、資金提供の起点となった昨年11月6日の徳田虎雄氏との面会について、わが党が「東電病院問題について話題になりませんでしたか」と質問したのに対し(12月6日一般質問)、あなたは「話題になっておりません」と答弁しました。しかしその後、新聞各紙によって「東京電力病院の取得を目指す考えを伝えられていたことが関係者の話でわかった」と報道されました。あなたも辞任会見で「そういう会話があったというぐらいのところだったと思います」と発言し、報道を否定しませんでした。あらためて、面会のなかで東電病院に関し、徳田虎雄氏からどのような話があり、あなたがどのように対応したのか明確にお答えください。
質問2、面会の場で、徳田虎雄氏から東電病院取得の意向が示されたなら、5千万円もの資金提供が、東電病院取得への協力の期待がこめられていたことは明らかです。どう認識していたのですか。
質問3、総務委員会提出資料では、4月25日、知事本局が「猪瀬副知事からのオーダーで東京電力病院について調べている。概要を教えてほしい」(資料)と福祉保健局に説明を求めています。なぜ、あなたは突然、東電病院に関心をもったのですか。その2日前の4月23日に木村三浩氏が副知事室を訪問し1時間滞在していますが、その場では、何が話されたのですか。その後も6回木村氏が訪問していますが、何が話しあわれたのですか。
質問4、わが党が東電病院入札の経過について「経過を知らなかったという知事答弁は、極めて虚偽答弁の疑いが強い」(12月10日総務委員会質問)と質問したのに対し、あなたは「入札の経過については、東京都の関知するところではありません」と答弁しました。
しかし総務委員会提出資料では、一部黒塗りという制約はありますが、あなたが参加した東電との定例会合で、都は東電病院売却、入札を課題と位置づけ、報告を求めています。また東電から東京都に入札に関する資料も届けられているのです。
あなたは、売却、入札の経過に関心を持ち、状況を把握しており、「関知するところではありません」は、明らかに虚偽答弁と言わざるをえません。真実を明らかにしてください。
〈総務委員会資料より〉
■2012年10月23日 第2回定例会に向けた課題整理「2-5 東電病院 ○東電病院売却の進捗状況」
■2013年1月16日 第3回定例会合での説明要求内容「○経常的合理化 ・東電病院」
■2013年5月23日 資料「第1次入札に関するご案内」
■2013年9月11日 資料「最終入札に関するご案内」
質問5、さらに総務委員会提出資料では、9月27日に行われた第1回定例会合(10月1日)準備の打ち合わせで、あなたは東電病院に関して○○病院の人に電話して言っておいたと発言し、福祉保健局から、一定程度であれば○○病院(に引き継ぐのは)はOKと言われたことも述べています。病院名と氏名は黒く塗られていますが、あなたが特定の病院のために売却に直接介入したことを示す文書です。
あなたは、なぜ特定の病院に電話をするような行為を行ったのですか。病院名及び電話の内容、その経過を明らかにしてください。
以上
猪瀬直樹殿
東電病院売却問題での公開質問状
2013年12月24日
日本共産党都議会議員団
幹事長 大山 とも子
あなたが、徳洲会からの5千万円もの裏献金を受けていた問題で、真相を何ら明らかにしないまま辞任したことに、都民の怒りがひろがり、マスコミ各紙も「これで幕引きにするな」など真相解明を求める社説をかかげています。
今回の問題は、都政のあり方にかかわる問題であり、都政で二度とこうした問題を引き起こさないために、日本共産党都議団は、あなたが知事辞任にあたって真実を明らかにするよう求めるものです。
同時に本来なら、百条委員会の場でただすべきですが、遺憾なことに設置が中止されため、文書をもってあなたに質問します。
本質問状では、焦点の1つである東電病院売却問題にしぼって、質問します。
本質問状と回答は都民の前に公開するものです。誠意をもって回答してください。回答はすみやかに文書でお願いします。
質問1、資金提供の起点となった昨年11月6日の徳田虎雄氏との面会について、わが党が「東電病院問題について話題になりませんでしたか」と質問したのに対し(12月6日一般質問)、あなたは「話題になっておりません」と答弁しました。しかしその後、新聞各紙によって「東京電力病院の取得を目指す考えを伝えられていたことが関係者の話でわかった」と報道されました。あなたも辞任会見で「そういう会話があったというぐらいのところだったと思います」と発言し、報道を否定しませんでした。あらためて、面会のなかで東電病院に関し、徳田虎雄氏からどのような話があり、あなたがどのように対応したのか明確にお答えください。
質問2、面会の場で、徳田虎雄氏から東電病院取得の意向が示されたなら、5千万円もの資金提供が、東電病院取得への協力の期待がこめられていたことは明らかです。どう認識していたのですか。
質問3、総務委員会提出資料では、4月25日、知事本局が「猪瀬副知事からのオーダーで東京電力病院について調べている。概要を教えてほしい」(資料)と福祉保健局に説明を求めています。なぜ、あなたは突然、東電病院に関心をもったのですか。その2日前の4月23日に木村三浩氏が副知事室を訪問し1時間滞在していますが、その場では、何が話されたのですか。その後も6回木村氏が訪問していますが、何が話しあわれたのですか。
質問4、わが党が東電病院入札の経過について「経過を知らなかったという知事答弁は、極めて虚偽答弁の疑いが強い」(12月10日総務委員会質問)と質問したのに対し、あなたは「入札の経過については、東京都の関知するところではありません」と答弁しました。
しかし総務委員会提出資料では、一部黒塗りという制約はありますが、あなたが参加した東電との定例会合で、都は東電病院売却、入札を課題と位置づけ、報告を求めています。また東電から東京都に入札に関する資料も届けられているのです。
あなたは、売却、入札の経過に関心を持ち、状況を把握しており、「関知するところではありません」は、明らかに虚偽答弁と言わざるをえません。真実を明らかにしてください。
〈総務委員会資料より〉
■2012年10月23日 第2回定例会に向けた課題整理「2-5 東電病院 ○東電病院売却の進捗状況」
■2013年1月16日 第3回定例会合での説明要求内容「○経常的合理化 ・東電病院」
■2013年5月23日 資料「第1次入札に関するご案内」
■2013年9月11日 資料「最終入札に関するご案内」
質問5、さらに総務委員会提出資料では、9月27日に行われた第1回定例会合(10月1日)準備の打ち合わせで、あなたは東電病院に関して○○病院の人に電話して言っておいたと発言し、福祉保健局から、一定程度であれば○○病院(に引き継ぐのは)はOKと言われたことも述べています。病院名と氏名は黒く塗られていますが、あなたが特定の病院のために売却に直接介入したことを示す文書です。
あなたは、なぜ特定の病院に電話をするような行為を行ったのですか。病院名及び電話の内容、その経過を明らかにしてください。
以上