「ロシアは9日、第2次大戦の対ナチス・ドイツ戦勝75年を祝う記念日を迎えた。」と共同通信は報道しました。しかし日本にとっては1945年8月9日に旧満州、朝鮮半島、樺太、千島列島にソ連が進攻してきた歴史を忘れることは出来ません。同日、宮中地下会議室で開かれていた御前会議は「ソ連参戦」の知らせは大きな衝撃を与え、天皇裕仁も鈴木内閣もポツダム宣言受諾へ動き始めました。
米国・英国・ソ連「ヤルタ会談」と「極東条項」をご参照ください。
靖国神社遊就館内での解説は「清静な空間の中で、英霊のご事績を心静かにご覧いただき、そのみこころを感得していただくことが何より肝要」と強調しています。「7月から遊就館内での解説禁止」靖国神社社報5月号其の一」
展示室15「終戦 日本再建への道」に、8月15日に割腹自決した阿南惟幾陸軍大臣の遺書が展示されています。映画「日本のいちばん長い日」では三船敏郎が阿南大臣に扮しています。
しかし、阿南大臣が割腹自決をせざるを得なかったのかを「ソ連仲介の和平努力」、「ソ連参戦」、「広島・長崎への原爆投下」、「宮中地下会議室で二回の御前会議」、「玉音放送」、などを管理人らの平和ガイドが解説しなければ「英霊のご事績」を、若い見学者にとっては理解できないと思われます。
「遊就館図録」より
DVD「日本のいちばん長い日」より
(了)