葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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虎の威を借りる若いディレクターとあわやの

2009年01月14日 | シニアネット

アルタ前にあるイベント広場(新宿ステーションスクエアー)の横に設置されている「馬水槽」は新宿教育委員会指定の有形文化財である。 (二枚の画像はマトンさんの提供)

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1973年発刊・芳賀善次郎著「新宿の散歩道」から0000564m_2

ロンドン渡来の馬水槽】 (ばすいそう)
駅ビル前にもどると、一段高い緑地に赤い大理石でつくった「みんなの泉」(馬水槽)があり、区の文化財である。
東京の上水道育ての親、中島鋭司博士が、明治三十四、五年ごろ、欧米諸国を視察した時、ロンドンの水槽協会から寄贈されたもので、現在では世界で三個位しか残っていないという。
上部は馬の水飲み場、下の水槽は犬や猫の水飲み場、その裏側が人間の水飲み場となっている。最初は有楽町の旧水道局前で使用されていたものだが、昭和初年に使用不能となり、三十二年四月には地下鉄工事のため淀橋浄水場内の事務所前に移転され、浄水場撤去によって三十九年九月にここに移されたものである。

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シニア・ナビ有志の新年ジャズオフ会に先立って行われる、恒例の歴史散策は新宿駅東口前の「馬水槽」から始めたいと思った。

午後1時30分に集合となっているがアルタ前には1時に到着した。イベント広場を見ると「祝・成人式」の看板がありこれからイベントが始まりそうだった。 0000563m_3

管理人は急いで会場に行き、スタッフの一人に何時からこのイベントが始まるのか聞いたところ、午後2時オープンで、主催者は日清食品である事を教えてくれた。そこでそこにある「馬水槽」を見学したいので責任者に取り次いで欲しい旨を伝えた。

暫く待たされたが、私が責任者ですという青年が現れた。そこで管理人がこれからシニアのオフ会の「歴史散歩」で私が、歴史文化財である馬水槽の説明をするので、仕切りの鎖の中に入れて欲しいと頼んだ。するとその青年は「日清食品から依頼され、このイベント使用の手続きを新宿警察署に申請をし、この鎖から中を使用することを許されている.。仕切り線の中に入ることは絶対に困る。新宿警察署の許可書を見せましょうか。」と剣もほろろで、意気猛々しい不遜な態度だった。2時からのオープンと聞いている。1時半にアルタ前に集合して直ぐに見学\するから邪魔にならないと思うから入れてくれと懇願をした。するとそれならば5分間だけなら良い言ったので、20人の見学なので10分にしてくれとさらに粘ったが、5分でも譲歩しているのだからダメだというので、ここで大げんかをするのも大人げないと思い、5分間の条件で引き下がった。別れる際に念のためにその責任者の青年と名刺交換をした。

 

1時30分にシニアのメンバーが集合し、直ぐに引率をして会場前に行った。暫く待たされてから、ステージ上手の方の鎖から誘導され、馬水槽の前で各人がカメラで撮影をし、そこそこにして外に出た。なんでこんなに肩身の狭い思いをしなければならないのか、腹立たしい思いを胸の奥に閉まい、次の見学ポイントである「西條八十の詩碑」を案内をした。

主催者の日清食品ホールディングス。イベントを委託した電通の下請け会社「株式会社サニーサイドアップ」。馬水槽とイベント広場の所有者である、JR東日本東京支社事業部企画課と委託会社「映広企画」。新宿区地域文化部地域観光国際課新宿警察署に電話して、各部署における「文化財保護」にたいする認識の問題点が明らかになった。

しかし、新宿警察署交通課の担当部署に電話をして分かったことだが、許可書には、「区画」「面積」の許可条件はなく、一般通行者の安全対策だけが条件であることだけだった。それにもかかわらず「警察の許可書があるのだ」と詰め寄ってきた若いディレクターは、警察という「虎の威」を借りれば一般市民は大人しくなるだろうという、イベント業界特有のさもしい態度だと感じた。

 

 

 

 

 

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