ひょんなことからツァグロゼク&読響の「エロイカ」を聴くことになった。
最近、良い評判を聞いていたので期待して出掛けたが、残念なことに我がストライクゾーンではなかった。
決して悪い演奏ではないし、聴衆も湧いていた。では、どこがわたしの感性とすれ違っていたのか?
ツァグロゼクから発する気が足りない、或いは気の性質が淡いからなのではないか?
深い呼吸の底から発せられる気ではなく、上腕を力ませては振り回すことから生まれる単純なパワーに過ぎないので、そこに鳴る音が単色で味気なく、さらにはワンパターンなのだ。だから、わたしは酔えなかったし、すぐに飽きてしまった。
また、ツァグロゼクは、ファイティングポーズのような姿勢をとってからタクトを振り始めるが、「エロイカ」のすべての楽章の前で同じポーズをとるのも気になった。
「おい、お前。間口が狭すぎるぞ。そんな小さなこと問題にするな」という声も聞こえてきそうだが、実際、それが演奏の質にも繋がっていたような気がしたのだから仕方ない。
しかし、噂のツァグロゼクの音楽を、この目と耳で確かめることのできたのはよかった。演奏とは何か、指揮とは何かをいろいろ考察できたのは、大きな収穫であった。
ウィーンのシュテファン大聖堂の音楽を管轄するKunst und Kurturの清水一弘様より、2017年12月5日、モーツァルト命日の「レクイエム」公演について、告知がありました。
名誉なことに、その指揮者にわたくし=福島章恭が任命されております。シュテファン大聖堂の公式行事ということで、かつては、アーノンクールも指揮する予定であった(しかし、病気のため直前キャンセル・・)という極めて重大な演奏会となります。
独唱陣とオーケストラは現地にて選定され、コーラスは日本国内にて組織します。現地コーラスとのジョイントも計画中。
合唱団参加への募集要項は現在、作成を急いでいるところ。
発表まで、今暫くお待ちください!
それにしても、シュテファン大聖堂で2度、聖トーマス教会で2度(2018年には3度目)、バチカン・システィーナ礼拝堂で1度、ウィーン・ムジークフェラインザールで2度・・などで指揮するという音楽家として最高度に幸せな運命は、わたしの人生のいつに置かれたものなのでしょうか?
『福島 章恭先生が8年の時を経て、2017年12月5日零時より
聖シュテファン大聖堂にてモーツァルト「レクイエム」を再演されます。
1791年12月5日0時55分
モーツァルトは享年35歳の若さで亡くなり、
聖シュテファン大聖堂で葬儀を行いました。
聖シュテファン大聖堂では、モーツァルトの魂に捧げる為、
彼のレクイエムを毎年12月5日零時から中央祭壇で演奏し、
0:55に終演いたします。
曲が終わる度に、大聖堂内の明かりを一つづつ消していき、
終演直後に大聖堂内は真っ暗になります。
もちろん、拍手なしです。
そして静寂の中、祭壇の後方から聖職者達がマントを羽織り
鐘を鳴らす方、十字架を持つ方、光を灯す方が
モーツァルトの魂に祈りを捧げる為に
大聖堂内をプロセシオン(聖行進)いたします。
私は、光の役をさせて頂きます。(私のプロフを御覧ください)
モーツァルトのご自宅から大聖堂まで遺体を運んだ際、
当時実際に使用された鐘を鳴らしながら聖行列を行います。
聖シュテファン大聖堂ならではの雰囲気を
存分に味わって頂けると思います。
福島 章恭先生は、2016年3月1日ライプツィヒにある
バッハの聖地、聖トーマス教会にて四旬節に於ける
邦人指揮者および合唱団による初「マタイ受難曲」
公演をされ大成功を納められました。
合唱愛好家の皆様、そして、ピアノの先生や
プロの声楽家を目指している学生の皆様に
レジェンド オブ モーツァルト合唱団に
是非ご参加くださることを強くお勧めいたします。
福島 章恭先生は、音楽を創るスペシャリストで、
モーツァルトの事に関して超マニアックにご存知です。
レクイエムを音楽的にどのように創られるのか、
また合唱指導の作法や発声法、
モーツァルトのマニアックなエピソードなど
音楽創りの上でソロの演奏にも役立つし、
大変良い経験になると思うのです。
福島 章恭先生のモーツァルト「レクイエム」に対する
情熱は凄まじく、大聖堂内がフォースで満たされます。
そして、何よりも確実に結果を出されます。
私は、数字で評価される世界で14年間生きてきたので、
福島 章恭先生にすべてを任せておけば安心なのです。
この写真は、2009年1月24日、聖シュテファン大聖堂に於ける
モーツァルト「レクイエム」公演終演直後の打ち上げで
公式発表されたコンサートの収益金です。
37323,84ユーロ!!!
本日のレート1ユーロ = 126、59円で計算すると
約472万円にもなります。
聖シュテファン大聖堂公式演奏会である「グランドコンサート」の
趣旨に添って、福島 章恭先生から聖シュテファン大聖堂修復費用の為に全額寄付して頂きました。
伝承を重んじつつも革新的で格調高く、
聖シュテファン大聖堂へ対する畏敬の念を持って終始演奏され
聴衆の心に届いたからこそこれだけの結果が起きたと思います。
正式に合唱団募集の告知が出来上がり次第、
FBでお知らせさせて頂きたいと思います。
ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。
音楽の神様からたくさんのインスピレーションが与えられますように…
アマデウスは永遠に不滅です。
Das Herz adelt den Menschen.
1781,Wien W.A.Mozart
誠に有難うございます。
聖シュテファン大聖堂音楽事務所
Kunst und Kultur ohne Grenzen
Area Consultant
清水一弘拝』