巨匠マタチッチの初のベートーヴェン交響曲全集~1962年ミラノ・ライヴ! - TOWER RECORDS ONLINE
購入したまま、留守がちのため未開封だったマタチッチのベートーヴェン交響曲全集。1962年ミラノに於けるライヴで、当然ながらモノーラル録音。
今朝、家族を駅まで車で送りがてら、「7番」の最初の二つの楽章を聴いたのだが、これには参った。
オーケストラのアンサンブルは乱れまくり、音質だって優れているワケはないのだが、ここに聴く魂を揺り動かす巨大なエネルギーはどうであろう。ドライブしながら聴くのは危険と思わせるだけの途轍もない波動に打ちのめされたのである。
ベートーヴェン「7番」は、マタチッチ最後の来日での2公演ともをNHKホールにて聴いているが、そのN響との録音を聴くときよりも、このミラノでのライヴを聴く方が、マタチッチの実演での五感に訴える感動に近いように感じた。
さて、気になるのは、このCDの音質が、我がメイン・システムでどの様に鳴ってくれるかだ。いまは外出先なのでその検証は後日とする。
なお、この全集は、例によって、アルトゥス・レーベルより限定アナログ盤(200組)としても発売された。音質的にCDよりも優位なことは予想されるが、47,520円(10枚組)という価格設定はいかにも高すぎる。少ないプレス枚数ゆえの単価の高騰は理解できるにしても・・。
キングインターナショナルの同一の購買層を狙った「限定アナログ盤高額商法」に、"そろそろついて行けない"という愛好家も少なくないのではないだろうか?