その後、マタチッチのベートーヴェンからは、「第5」および改めての「7番」全楽章を聴いた。
「第5」もいい。
遅めのテンポによって、ベートーヴェンの記したすべての音に命が吹き込まれ、極めて血の通った音楽となっているのだ。
音質も、1962年の放送録音ということでいえば、十分なクオリティだと思われる。
何より、マタチッチの燃え立つ火が、そのままの音に収められているのが良い。
「限定アナログ盤高額商法」とかなんとか言ってはみたものの、これほど良い演奏ならアナログ盤の音質も確認せねばなるまい。
辛いところである・・・。