福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

オルトフォン 楓のシェルと光悦メノウ

2015-02-20 00:30:04 | レコード、オーディオ




シェル不足から長らく控えに回っていたカートリッジ、先代光悦メノウを生かすべく、オルトフォンの楓製のシェルを導入。

朝を待ちきれず、早速取り付けてみたところ、聴く前から良い予感がするではないか。見た目だけでなく、手に持った感触がしっくりとくるのだ。カートリッジとしてはズシリと重めの光悦メノウとフワリと軽やかな楓の取り合わせの妙だろうか。

まず、イザベル・ファウストのバッハ無伴奏ソナタとパルティータに針を下ろしたが、実に心地よい。

クリュイタンスのラヴェルやマーキュリー・リヴィング・プレゼンスを大音量で確かめたいところだが、夜も更けたのでここはグッと我慢。しばし、夜のしじまに響き渡るバッハに身を浸すとしよう。



クレンペラーのマタイ受難曲 ~ 無限大の宇宙

2015-02-18 14:34:03 | レコード、オーディオ


クレンペラーの「マタイ受難曲」。
この英オリジナルである稀少なBlue Silberレーベル盤を手に入れたのは、レコード収集を再開して間もない頃だ。かなり無理をして購入したのをよく憶えているが、「いつか自分に必要な時がくる」という確信はあった。

それから十余年、自分がいよいよこの作品を指揮しようというときに「ああ、いまこの盤がそばに居てくれてよかった」としみじみ思うのである。今になって「聴きたい」と思っても、そうそう容易に手に入るものでもない。来るべき日のために手に入れるのも、蒐集道の極意なのだ。

ブルーシルバー・レーベルから紡がれる音の宇宙は無限大の深みをもつ。この巨大な演奏に身を浸すことで、自分の心身が活性化されるのを実感し、また、この悠久のテンポに自らの呼吸をシンクロさせることは、もうそれだけでよき修行となるのである。

※移動中につき、キャスト、データなどは後日アップデートしたい。


マーキュリー・リヴィング・プレゼンス コレクターズ・エディション2

2015-02-16 18:38:14 | レコード、オーディオ





マーキュリー・リヴィング・プレゼンス コレクターズ・エディション2 〔6LP〕が届いた。

ボヤボヤしているうちに、すでに国内では品切れ状態、オークションやアマゾンでも高騰していたものを、在庫を持つアメリカのショップにて、ほぼ定価で購入したものである。

ああ、間に合って良かった。

下記の6枚は勿論復刻盤であるが、既にLP1:ドラティの「Vienna 1908-1914」はスピーカーズコーナーの復刻盤で、LP4:パレーのサン=サーンス「第3」は、マーキュリーのオリジナル・プレスで所有しているので、聴き較べも楽しみなところである。写真2の右下にあるとおり、品質に定評のあるドイツ・プレスというのは嬉しい。

いま、某ショップを覗いたところ、3月には第3集がリリースされる模様。楽しみではあるが、第1集、第2集と同じ6枚組みなのに価格は1.5倍に跳ね上がっている。長引く円安の影響であろうか。

『マーキュリー・リヴィング・プレゼンス・6LPボックス Vol.2』
[LP1]

シェーンベルク: 5つの管弦楽曲Op.16
ウェーベルン: 5つの小品Op.10
ベルク: 3つの小品Op.6、「ルル」組曲
アンタル・ドラティ(指揮) ロンドン交響楽団
〔録音〕1961~1962年

[LP2]
ベートーヴェン: 交響曲第7番
アンタル・ドラティ(指揮) ロンドン交響楽団
〔録音〕1963年

[LP3]
ミヨー: バレエ「屋根の上の牛」
フランセ: ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ
サティ: バレエ「パラード」
オーリック: 序曲
アンタル・ドラティ(指揮) ロンドン交響楽団, ミネアポリス交響楽団
〔録音〕1965年

[LP4]
サン=サーンス: 交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン」
ポール・パレー(指揮) デトロイト交響楽団, マルセル・デュプレ(Org)
〔録音〕1957年

[LP5]
チャドウィック: シンフォニック・スケッチズ
ハワード・ハンソン(指揮) イーストマン=ロチェスター管弦楽団
〔録音〕1956年

[LP6]
セッションズ: 組曲「黒い仮面をかぶった人々」
マクフィー: タブー・タブハン(管弦楽のためのトッカータ)
ハワード・ハンソン(指揮)





悲しきオートマ専科

2015-02-16 15:28:39 | 日記



愛車メガーヌのテールランプ交換のため馴染みのルノー・ディーラーに来ている。自力で交換できないか調べたところ、かなり面倒なことが判明。こんな時は、お金より時間と労力の節約に限る。

屋外展示で一際目を引くのがCAPTURの限定モデル。いやあ、お洒落だなぁ。思わず欲しくなるが、オートマ専科のボクには無縁の車だ。即刻諦めがついてよかった(笑)。

追記

これ、マニュアル車ではなかった! デュアル・クラッチという名の新手のオートマのようだ。

しかし、買えないよな。いかんいかん、愛車メガーヌが臍を曲げるぞ。


ウッドデッキ塗装劇 第1幕 完

2015-02-16 12:15:26 | 日記




今朝からの好天を幸い、ウッドデッキ塗装のつづきに取り組んだ。そして、本日めでたく、柵の部すべてを完了した次第。前回下地の磨きを済ませていたので、今回は楽な作業であった。

つい先日まで、デッキのすべてが床部と同じ灰色だったかと思うとゾッとする(笑)。よく平気で暮らしていたものだ。

さて、第2幕はデッキの床磨きといきたいところだが、舞台転じて、仕事部屋に溢れかえったレコード整理とするのが賢明かも知れない。

しかし、いまはひとまず、梅を眺めて目と心の保養としよう。



今宵の梅

2015-02-16 02:24:33 | コーラス、オーケストラ


この土日は、女声合唱団KIBIの稽古のため倉敷へ。

地元の方々に存在を知って貰おうとのことで、今年は初の試みとして岡山県内の合唱祭などに参加しようとメンバー一同張り切っているところ。

もちろん、目下最大の目標は11月22日の第2回コンサート。いまは呼吸法と発声の強化に取り組んでおり、どこまで力を伸ばせるか楽しみ。

心地よい疲れとともに満ち足りた気持ちで帰宅すると、ここ2日ばかりで、庭に咲く梅の花が増えていた。なんとも嬉しい。こうやって、毎年健気に花を付けてくれる姿が愛おしい。

ポール・マッカートニー当選

2015-02-16 00:20:23 | コンサート

ダメ元で申し込んでおいたポール・マッカートニー公演の東京ドーム初日。

当選のお知らせが。

S席と言っても、かなり広い範囲だろうから、大きな期待はすまい。

しかし、今回の倍率はそんなに高くなかったのではないかなあ? 

以前も書いたが、ポールについては、1980年、ウイングスのチケットを3日徹夜して並んで手に入れながらも無駄にしたことが忘れられない。

日本武道館の中央最前のブロックだっただけになおさら無念であった。

その後、東京ドームで観たコンサート(1993年と2002年のどちらかだったかすら思い出せない)がイマイチだったので、2013年は見送っていたものだ。

今回は、「最後の機会かも?」ということで、唯一仕事のないドーム初日を1枚のみを申し込んでいたもの。

連れもなく、1人で観るのも侘しいかぎりだが、当たったからには、楽しんでこよう。


長閑な時間

2015-02-13 15:17:19 | コーラス、オーケストラ


今朝、追加注文していたオスモの塗料が届いたため、ウッドデッキの塗装を再開。柵に関しては全体の8割ほどの作業を終えた。途中、ヒメシャラの枝にショウビタキ♀の訪問もあったが、両手ゴム手袋にてカメラを構える余裕はなし。

気が付けば、庭の紅梅も開花。
束の間ながら、世の激動とは無縁の長閑な時間を満喫した次第。

さあ、今宵は東京ジングフェラインの「マタイ」レッスン。こちらも、全体の7割の音取りを終えて、佳境に入ったところ。集中していこう!



コツが掴めてきた

2015-02-12 10:01:36 | 日記


獅子奮迅の勢いで取り組んでいるウッドデッキのメンテナンス。柵の半ばまで塗り終えたところで、ようやくコツが掴めてきた。何事も経験と実践だ。

向かって右はオスモ・ウッドステイン・クリアープラスで仕上げた部分。左は、その1工程前、オスモ・ウッドリバイバージェル塗布後に紙ヤスリの代替スポンジで表面をピカピカに磨きあげたところだが、最初の頃はここまで汚れを落とせぬままに仕上げの塗料を塗っていた。特に初日の箇所は、下地づくりといい、塗料の塗り方といい、いま眺めると出来上がりに大いに不満がある。

本来ならすべて剥がして、ゼロからやり直すのが我が流儀だが、それを始めると今後多忙の予測される本業に差し支えること必至。ここは我慢して、完璧を期すことを諦めることとしよう。

それより、もっと勉強や譜読みをしろとか棚に収まりきれぬレコードで半分床の埋まった仕事部屋を何とかせよ、と言われそうだが(笑)・・。