明鏡   

鏡のごとく

 熊本地震からの復興を祈願しようと

2016-10-15 20:57:13 | 詩小説

 熊本地震からの復興を祈願しようと、全国の花火師が集まって技を競う「第29回やつしろ全国花火競技大会」が15日、熊本県八代市であり、約30万人の観客が花火の競演を楽しんだ。

 会場には同県益城町や西原村など被災地の小中学生ら約200人を招待。「希望の光」など復興への願いを込めた名前の花火が次々と打ち上がり、例年より2000発多い約1万4000発が秋の夜空を彩った。

 一方、最大の犠牲者47人を出した熊本市は15日、市内で慰霊祭を開き、参列した遺族ら約300人が犠牲者の冥福を祈って復興への思いを新たにした。遺族代表で母の津崎操さん(当時89歳)を震災関連死で亡くした冨永真由美さん(57)は「地震で失ったものより、そこで学べたことを大切にし、前向きに生きることが私の人生の課題だと思います。私たちを見守ってください」と述べた。【笠井光俊、野呂賢治】

「うなぎの骨」

2016-10-15 18:59:37 | 詩小説
うなぎの骨をもらった。

ぽりぽりと噛み砕くと、足元の脆い踏みしだかれた枯れ葉の中の、一本だけ紛れ込んだ茶色の枯れ枝のように、喉元を崩れ落ちていった。


うなぎが食べたい。


という僕のおじさんの言う通り、柳川くんだりまで、川下りをしにくるでもなく、白秋の生まれ育った醤油か酒の作られた家に立ち寄るでもなく、まな板の上で、骨を抜かれ、頭の一部を切り落とされ、内臓を抜き取られた、その身、そのままのうなぎを下ろしている店に直接買いに行ったのだ。


桶の中をうねうねと泳ぐうなぎをその場ですぐにさばくお兄さんとおじさんたち。

炭火で白焼きにしたものを、秤にかけて、売ってくれるのだ。


僕のおじさんの誕生日だった。

おじさんは、いくつまで生きるのか知らないけれど、食べたい時に食べたいものを食べていたほうがいいと、じいちゃんも言ってたし、僕は、なけなしの金でおじさんにうなぎを買って食わしてやろうと思った。

じいちゃんは、脳梗塞で倒れる前に、うなぎを食べたというから、その言葉には、じいちゃんの実感がこもっているようであったが、じいちゃんは、やりたい放題の人だったので、うなぎを食べてから、女とことに及ぼうとしたところで、腹上死ならぬ、車の中で、泡を吹き出して、意識が朦朧となったツワモノである。

じいさんなんだから、大人しくしとけばいいのに、うなぎなどめっそうもないもの食って、泡食って死にそこなうなんて、情けないもんはなか。

と、かあさんは吐き捨てるように言ったけど、じいちゃんは、いつも楽しそうだった。

やりたいことをやる。

ただそれだけのようなものだった。

本当は、役所の仕事でやりたくないことも、やっていたのだろうけど。

じいちゃんはもしかして、うなぎのせいで死にそうになったかもしれないが、うなぎのせいで死なずに生き延びたのかも知れなかった。

良くも悪くも、欲のある人生。

今でも、半身不随になりながら、生きていた。

なんで生きていなくてはいけないのかといわれようが、生きていた。

おじさんも、なんで生きているのかわからないのかもしれないが、楽しそうに生きていた。

好きなラジオを聞いて、野球が好きで、アイドルが好きで、ヒーローものが好きで、懸賞に応募するのが好きだった。

今日は何の日か、すぐに言える特技を持っていた。

今日は特別な日で、うなぎの日でもあり、誕生日でもあった。

僕はおじさんが好きだった。影も日向もどうでもいいくらい好きだった。

おじさんは掃除の仕事が大好きで、みんなと植物園や動物園の落ち葉を掃除して体を動かしている時が好きだった。


僕には、二人おじさんがいた。

一人は、うなぎを食べたがったちょっと知的障がいがあると言われているおじさん。

もう一人のおじさんは身体に障害を持つようになったと言われているおじさん。

仕事は残業時間を100時間は優に超えている生活をし、30年越しの、おじさんは廃人となった。

石の上にも三年も経たずに、最近、自殺してしまった女の子もいると言っていたが、僕のおじさんは、廃人になったまま、30年経つ。

銀行で、金を数える夢を見るという。

一枚、二枚、三枚、三円足りない。

もう一度、一から、数え直す。

一枚、二枚、三枚。どうしても足りない。

新しい開拓を迫られ、ノルマと暮らす毎日。

永遠につじつまが合わない、税収と金の印刷と、富めるものが貰うだけもらえる偏りと、再分配などあることのない、見せかけの収支報告。

バブルとは、見せかけの収支報告。

あるところにはもっとあるように仕向けられたロールプレイ、あるいはくだらない悪役と正義の味方の役目を見せつけるプロレス。

金を払わされるのは、いつも観客であったが、それを喜んでいたりもする。

世のため、人のため、慈善と偽善のため。

そして、僕は心なし老人になり、おじさんは、廃人になった。

掃いて捨てるほど人はいると言われている、老人と廃人。


僕は、老人と廃人の影を追う。

見なくてもいいものを、見てしまうのではなく、見ているのに見ようとしないのが、嫌なのだ。

平たい世界にも隠しようもない影があるのは知っているが、書き足さないとわからないものだから。

僕は、いつも影を追う。

うなぎの影は、丸い木の桶の中を泳いでいるが、いつか、骨になる。


うなぎやのおじさんたちが車座になってうなぎを掴みながら話していた。


桶の底から泡が立つ。うなぎは影ではなく、そこにいる。泡を吐きながら。



バブルのツケってやつかね。

あの頃、公務員になったやつは、もうけだねえ。

あの頃、見向きもされなかったけど。今じゃ、年金も、もらえない奴ばっかなのにね。

バブルの最中に借金したように見せかけて、別のところに保管してやがったものだけが、裕福になっててさ。

そこいらとは関係のないやつらは、安くこき使われるだけでさ。

しまいには、タダ働きさせられるぜ。足元見られて。

年食ってくだけでさ。別に、使えないから、いらないからってさ。

派遣だの何だの言って。俺らみたいにさ。

結局は、上のものが、うわっぱねをはねているだけでさ。

税制だとか、抜け穴ばかりの、バカらしい世の中でさ。

補助金がなければ、貧乏人は食扶持もないのさ。


うなぎやのおじさんが、うなぎを一匹つかんで、うなぎをさばくまな板の上に持って行った。

うなぎは、声もなく、頭を抑えられ、ジタバタともがいていた。


あと、五つ、持ってきて。お願い。


追加を、会計のおばさんが頼んでいた。

おばさんは、電話で注文を受けていたらしく、十匹は並んでいた白焼きを数えながら、注文されたりない分だけ追加を頼んだらしく、お兄さんとおじさんたちが、次々にうなぎをさばいていった。


僕は、首根っこをつかまれたと言うよりも、景気のいいところはいいのだと、串刺しにされたような気持ちになりながら、支払いを済ませた。


よかったら、これもどうぞ。


おばさんが釣り銭と一緒に、うなぎの骨を揚げたやつを、僕にくれた。

白焼きうなぎとうなぎの骨を手に入れて、僕は家に帰った。


僕は、かろうじて生きてウロウロうろつくことはできても、もう直ぐ、桶の中からすくいあげられ、一気に杭を頭に打ち付けられ、裁かれるうなぎにさえなれない。

かち割られたって、血もドロドロに濁って、すぐ乾くことだろうが、食えない代物なのだから。


うなぎの骨をぽりぽりと嚙み砕き、飲み込みながら、そう思った。

蓮舫の二重国籍を追求!戸籍を出せ!

2016-10-15 13:19:35 | 詩小説
https://www.youtube.com/watch?v=lpGreNAOX7k

国会 三原じゅん子が蓮舫の二重国籍を追求!戸籍を出せ!


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蓮舫氏は、速やかに国籍を出さないと、詐欺として国民に認定され、今後徐々に、民進党は消滅していくであろう。

個人の問題ではなく、国会議員としての資格の問題である。


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http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20161014/TokyoSports_605290.html より

安倍晋三首相(62)は民進党の蓮舫代表(48)の“二重国籍”問題に関し、初めて「有権者に戸籍謄本を示し、国籍を証明すべきだ」との認識を示した。

 国会議員の二重国籍を巡っては、自民党の小野田紀美参院議員(33)の米国籍が発覚したが、国籍法に基づいて日本国籍選択の宣言を行い、外国国籍離脱の努力義務を果たしていた。

 自民党の三原じゅん子参院議員(52)は13日の参院予算委員会で「蓮舫氏はいつ日本国籍の選択を宣言したのか」「公表しないのは国籍法違反の疑いがある」としてこう追及した。

「少なくとも、こうした役職(旧民主党時代に国務大臣などを歴任)につく前に、国籍法14条の国籍選択の宣言を行ったのか明らかにされていないとしたら、私は大問題だと思います。説明責任を果たすしかないと思っている」(三原氏)

 これを受け、安倍首相は「小野田氏は戸籍謄本を示し、選択という義務を果たしたことを証明した。蓮舫議員、ご自身の責任においては、国民に対して(戸籍謄本を示すなど)努力を払わなければならないものと考えております」と、蓮舫氏に求めた。

 一方、蓮舫氏は戸籍謄本の公開について「極めて個人的なことなので話すつもりはない!」と拒否を続けている。この日も、党本部で開いた会見で「(安倍発言を)聞いていない! 国籍法にのっとって適正な手続きをしている」と説明を避けた。

 永田町関係者は「蓮舫氏は菅直人政権で総理大臣補佐官を務めた。日本維新の会は『国家機密を外国に横流ししたんじゃないか?』『国会議員失格だ!』と大問題にしている。蓮舫氏は国籍法14条に規定された国籍選択の宣言をいつ行ったのか、党員・サポーターのためにも明確にすることが求められている」と話した。