ふう~~~・・・。
やっと『食戟のソーマ』の感想が本誌に追いつきました☆
次からはまたこれまで通り、週に一度ののんびり更新になると思います。
それにしてもここ最近、『ワールドトリガー』を始め『暗殺教室』やら『黒子のバスケ』やらと、立て続けに公式キャラクターブックやイラスト集が発売決定になってますね~。
しかも今度は『僕のヒーローアカデミア』までときましたか。
・・・ええ、もう賢明な方は私が何を言いたいか既に察しがついておられることでしょう。
なんで『食戟のソーマ』は出ないのかな~~~。
確かにレシピブックは出ましたけども。
でも。
やはりファンとしては、もっと原作を掘り下げて見てみたいんですよね~。
せめてイラスト集だけでも出てくれないかな・・・。
『ソーマ』は連載当初から作画を高く評価されている作品なのに・・・。
もう大分作品数も溜まったでしょうし・・・。
そんなこんなで贅沢な不満を抱きつつも、猫神サマの頬ずりと雀さんにはしっかりほっこりさせて頂きましたv(by(『ゆらぎ荘の幽奈さん』&『鬼滅の刃』)
『ゆらぎ荘の幽奈さん』といえば・・・。
今回で、佐伯先生はまたもや良い刺激を受けたことでしょう。
まさに“競演”の素晴らしさですね☆
さて、それではそんな『食戟のソーマ』の感想にいってみましょう!
週刊少年ジャンプ2016年18号掲載
掲載順第10位
第161話 【競演】
冒頭から全開な薊節。
見ようによっては幾らでもマジメにもギャグにも取れるこのカット。
本当に附田&佐伯先生はこういった塩梅を熟知しておられますよね。天才。
そんな薊のこのアクティビティさは、正直言ってキライじゃなかったり。
王座にふんぞり返って自分で動かないようなヤツよりよっぽどマシ、というのが私の見解です。何事も動いてナンボ。
・・・とは思いつつも、組織的にだけでなく物理的にも解体してしまうとは・・・本当に容赦ないな~・・・。
そんな今回の扉絵は、お久し振りの四宮師匠。
なんで彼が扉絵なのかというのは本編を読めば判明します。
でもって、さり気に“弟子”のレシピをメニューに入れてくださっていることに感無量。
残党狩りで敗北した研究会は冒頭のように物理的にも解体させられただけでなく、一切の活動も禁じられることに。
豪田林率いるちゃんこ研究会はそれに逆らった結果、どうなったかというと・・・。
これぞ「見せしめ」。
叡山に対する処分の時も思いましたが、こんな恥辱を受けるくらいなら退学になった方がマシです。
そんな豪田林を見て、思うところがある創真さん。
でも・・・よく冷静に見てられるね。(^^;)
薊政権とセントラルによって始まった変革は研究会の解体だけに留まらず、授業形式にも。
そのいずれにおいても、セントラルは一般生徒達が自由に料理を創作する機会を徹底的に与えないつもりでした。
その寛容の無さに不満を抱く創真。
それと同時刻―――
更に深まる四宮師匠のテレパシスト疑惑。
アベルの内心も察知してたけど(第111話)、マジでエスパーレベルに達してますよ師匠。
そんな中授業が始まりますが、なんとその授業を受け持っていた講師もセントラルの方針に逆らったため、解雇されてしまったとのこと。
その解雇されてしまった講師ってシャペル先生でしょうか?
あ・・・、でもシャペル先生の授業は恵と一緒な筈だし、違うかな?
といっても、やはりシャペル先生もかなり危険な立場に立たされているに違いないでしょうが・・・。
で、今回は代理の講師によって実演授業が行われるとのことで。
その代理講師は誰かというと・・・
なんと、十傑第一席『司 瑛士』!!
驚く面々に挨拶する司先輩。
相変わらず謙虚なお方だ(苦笑)。
でもね。女子生徒さん達に言いたい。
創真の方がイケメンです。
内外共にイケメンです。
容赦なしにイケメンです。
(これだけは譲らねえ)
そしてこの授業では生徒側から一人助手に入ってもらうそうで、司先輩は立候補を募りますが・・・。
案の定、怯んでしまい誰も名乗り出ず(苦笑)。
と、思いきや
いつの間にか創真が隣に☆
(師匠がテレパシストなら、キミはテレポーターですか創真さん?)
創真が立候補し、かくして演習が始まることに。
いきなり矢継早に指示を出してくる司先輩。(人一倍大人しい性格のくせしてここらへんエグいよね)
その怒涛の指示量に、生徒達は初っ端からついていけなくなりますが・・・。
創真はそれらの指示を完璧に遂行!!!
さっすが~!!(o(>▽<)o)
ちなみに。
今回鬼のように放たれた専門用語ですが、スタジエール編で出てきた用語はほとんど無し。
・・・。
上等です。
受けて立つぜ!!!
※クネル・・・すり潰した食材を、卵やパン粉を混ぜて丸く団子状にしたもの。
アッシェ・・・非常に細かいみじん切り。
ジュリエンヌ・・・マッチ棒より細い千切り。
人参やじゃが芋に用いられることが多い。
因みに上記の「アッシェ」はこの切り方を更に直角に切ればすぐにできる。
アングレーズ・・・いわゆるカスタードクリーム。
ソルベティエール・・・シャーベットマシン、もしくはアイスクリームマシンとも言う。
入れた材料を回転させ、空気を入れながら冷やしてアイスクリームやシャーベットを作る機械。
フリテュール・・・油で揚げること。
揚げた物はフリットと呼ぶ。
クールジェット・・・フランス語でズッキーニ(外見は胡瓜によく似た南瓜の仲間)のこと。
キュイ・・・中まで加熱された、又は程よく焼けたという意味。
グリエ・・・焼き網やオーブンなどで焼くこと。もしくは炙り焼くこと。
どうだ!!(←はいはい)
司先輩と創真の絶妙なコンビネーションに生徒達は釘付けに。
それは強者だけが立ち入ることを許される、本物同士の競演でした。
フレンチの調理技法は完璧に習得していた創真。
四宮師匠の店でのスタジエールによって。
ここでまた扉絵と繋がるわけですね。
創真は「叩き込まれた」と思ってますが、たった一週間の研修でここまで見事に習得出来たのは創真自身が超貪欲に学び取った成果に他ならないと思いますよ。
そうして完璧なサポートをこなす創真に、司先輩も大いに感心するのでした。
そうしてあっという間に5品ものアミューズが完成。
でもね司先輩、貴方達がかかった時間と同じ時間では、一般生徒ではせいぜい1~2品作れるかどうかだと思いまっせ?
そこらへん、司先輩って悪気無しで相手に自分のペースを強いてきますよね。
高い実力を持つが故に誰もついてこれず、結果一人で突っ走ってしまっているといった感じになってしまってると思います。
それを考えると・・・。
調理技術は本物でしょうが、正直言って「教え上手」とは言えないかもしれませんね。
「教え方」だけで言うならば、相手のペースに合わせてじっくり向き合ってくれる創真の方がよっぽど教え上手かと。
授業も無事に終わり、誰もいなくなった教室で和気あいあいと話す司先輩と創真。
創真の腕前を絶賛してくれて超嬉しい♪(^▽^)
と急に、緊張の糸が解けて司先輩はへたり込んでしまいます。
実力と性格のギャップがこの人の持ち味ですね(苦笑)。
万が一でも失敗したら・・・と、極度に失敗に怯える司先輩の姿に「究極の完璧主義」と思う創真。
!!
なるほど・・・!そう捉えることもできますね。
司先輩と「あの子」との共通点はそれということですか。
と、ここで創真さん自己ツッコミ☆
私はキミのそんな料理主義な所も好きですよ。(^^)
そんな創真に呟く司先輩。
・・・「使える」、ね・・・。
その言葉にどんな思いが込められているのかはまだ図りかねますが、この言葉、個人的に嫌いな表現なんですよね。
人を“道具”としか見ていないようで。
言っときますけど・・・。
創真は「使える」なんて表現では持て余す存在ですよ。
司先輩は言います。
「俺の懐刀にならないか?」と。
それはすなわち
セントラルへの勧誘でした。
うわ~~~創真さん、興味の無さそうなお・か・お☆
今回は意表を突く展開でした。
てっきり各会場を偵察した極星陣の報告会になるとばかり。
本当にこの作品って凄く良い意味で先が読めませんよね。
附田先生のこういった構成力は流石の一言です。
そういうわけで今回はまさかの十傑第一席との交流回だったわけですが、もうね。
最高でした。
やっぱり私にとって、創真が活躍してくれる展開は別格です。しかもその実力を褒めてくれたなら尚の事。
黒木場に引き続き創真もスタジエールを経験しての成長が描かれたわけですが、それを評価してくれた人物が遠月学園トップの料理人である司先輩だったというのが、これまた意義深いところ。
しかも「懐刀」にまで誘われるなんて・・・!!(実は最初「懐刀」の意味が分からず、「へ?隠し武器になれっての???」と思ってしまったバカは私です)
※懐刀・・・比喩的に、知識や技術に長け、主君や上司から絶大の信頼を得ている部下や家臣のことをいう。(類義語:右腕、片腕、相棒、腹心、側近、女房役)
それって
もんのすんごい大抜擢じゃないっすか創真さん☆☆☆
なにせ相手は現十傑第一席!!
学園のトップオブトップに!!
ただセントラルに勧誘されるだけでなく、その頂点にいる料理人の相棒役にまで抜擢されるなんて、並大抵の料理人では叶いません。
しかも。
本編でも描かれていましたし、月饗祭の模擬店での様子から分かる通り、司先輩は人一倍神経質で失敗を過剰に恐れる完璧主義者です。
それ故に、ずっと「自分一人の世界」で料理を作っていました。
そんな司先輩が、創真を自分の懐刀に、と思った。
つまりそれは
創真なら「自分の世界に入れてもいい」と、受け入れたということです。
・・・創真さん
超気に入られちゃってるじゃありませんか☆
司先輩は創真と共に料理したことで、創真の技術だけでなく「他の何か」を感じ取ったのかもしれませんね。
・・・個人的には、その感じ取った「何か」が、司先輩の「熱」になってくれることを期待しています。
元々創真のサポート力は非常にハイレベルなものとして評価されていましたが、スタジエールを経て更に何倍にも磨きがかかりましたね♪
いまや創真は、サポート力のみならば遠月学園中でも間違いなくトップの腕前だと思います。
創真の凄い所はその適応力の高さなんですよね。
初めて組んだ相手にも関わらず、完璧に相手の動きに合わせたサポートをこなすという。
しかも城一郎や司先輩といった一流の料理人だけでなく、恵のような成長途上の料理人にもちゃんと合わせてくれるという、相手の実力の高低を問わずに。
こういった場の流れの察知や相手の動きの細やかな配慮は、技術だけでは絶対に成し得ないものです。
この創真のサポート力は葉山やえりなでさえ敵わない実力と言えましょう。
そして。
この創真のサポート力は、後々の展開でも非常に重要なものとして取り上げられると確信しています。
これは小説版第三弾の四宮編で記されていることですが・・・
コンビ戦(団体戦)で料理人が実力を最大限発揮できるか否か。
それは全て補助の料理人[コミ]の腕前に掛かっているという。
それを踏まえて考えると、創真の抜群のサポート力はトップレベルの料理人であればあるほど欲しい“力”なんですよ。
それを踏まえて考えると、創真のその“力”を巡ってまた面白い人間模様が描かれるかもしれませんね♪
本当に附田先生は創真の背景から、このスキルを見事に抽出したと思います。
感嘆がノンストップですよ。
こうして大抜擢された創真ですが、間違いなく断るでしょうね。
今回全体を通してセントラルへの不満も描かれていましたし。
でも、その創真の判断が、後の展開に控えているであろう「あの人物」との対比になると思います。
創真がセントラル入りを断った理由。「あの人物」が入った理由。
その違いが。
なんにしても、今回は『司瑛士』という料理人をより知ることが出来たのに加え、創真との縁もしっかりと繋がった事もあり、大変満足感のある内容でした。
創真は第一・二席と関わりが深くなるであろうことは察しが付いていましたが、まさか両者からこれほど認められることになろうとは・・・。
思えば創真は第79期の十傑第一・二席である四宮と水原からもスカウトされていましたものね~。
そして現第二席の竜胆先輩からはその性格を気に入られ、第一席の司先輩からはその実力を買われ・・・。
ほんま創真モッテモテやなーーー♪♪♪
四宮師匠ー、テレパシーキャッチしてる場合じゃありませんよーお弟子さんが取られちゃいますよー。