この前健康診断があり、行ってまいりました。
で、今回初めて肺活量測定なるものを受けたんですね。
よっしゃ!ここはいっちょ「栗の呼吸」の見せどころ!(←)と、頑張った結果・・・
年齢より10歳若いと判定されました。(ドヤ)
さてさて、今日も健康第一でいってみましょう~♪
週刊少年ジャンプ2020年3号掲載
第187話 【無垢なる人】
縁壱から遂に語られる、鬼舞辻との戦い。
「透き通る世界」が見える縁壱によると、なんと鬼舞辻は五つの脳と七つの心臓を持つ体だったとのこと。
あ~~~・・・。なるほど。
吾峠先生はこの時の為に、炭治郎が鬼舞辻と初めて戦った時「透明な世界」を発動させなかったのですか☆(第182話)
いやあの時は炭治郎の片目損傷のショックがどでかすぎてその事以外に何も考えが及ばなかったのですが、時間が経って改めてその回を振り返った時思ったんですよ。
炭治郎、ほとんど実力発揮していないじゃんと。
「透明な世界」はおろか「ヒノカミ神楽」でさえも。
勿論鬼舞辻の圧倒的な攻撃能力を知らしめる意味もあったのでしょうが、炭治郎贔屓な私の目には、ちょっとあの戦闘シーンは炭治郎が何も出来無さすぎに見えたんですよね。
まあ、逆を言えば。
鬼舞辻は炭治郎の実力をまだ身をもっては分かっていないということでもあるわけですが。
そして縁壱は拾三番目と思われる型を完成させ、鬼舞辻を追い詰めます。
以前から度々出ていた「赫刀」ですが、鬼舞辻にも非常に有効な事がここで証明されました。
ふむ・・・多分ですが、今回判明した多数の心臓や脳を赫刀で切るほど鬼舞辻の再生能力が落ちていくとかだったりして。
ちなみに、以前も述べましたが私は「拾三ノ型」はこの追体験で炭治郎が知ることは無いだろうと考えているので、ここではあまり触れるつもりはありません。
ただ。
縁壱は鬼舞辻の計十二の脳と心臓を目にして「拾三ノ型」を閃いた模様ですが・・・
そういえば
「日の呼吸」以外の呼吸は現在十二ありましたっけねえ~~~。
ま、それは置いといて。
私達読者や炭治郎からしてみれば、この後鬼舞辻は縁壱から逃げおおせるのを知っているわけですが、その手段は何だったのかというと・・・
まさかの爆散☆★☆
まさに「やられた」という感じ。
こんな手段一体誰が予想し得たでしょうか。
まさに何百万人もの読者の考えを吾峠先生一人の発想が上回った瞬間です。
それにしても瞬時に飛び散った肉片を千八百と把握し、その内千五百余りをその場で斬ったと仰る縁壱さん。
ここでもさらりと超人発言(汗)。
こうしてあとに残されたのは縁壱と珠世さんだけに。
鬼舞辻が死なずに逃げおおせたことに激しく取り乱す珠世さん。
どうやら珠世さんは既にこの当時から鬼舞辻に対する嫌悪や憎悪をしっかり抱いていた模様です。
そんな憎い相手の側近になっていたのは、やはり「呪い」のせいだったのでしょうね。
荒れ狂う悔しさと怒りのままに、珠世さんは鬼舞辻の名を口にします。その名を他者に口外すれば「呪い」が発動して死んでしまうというのに。
それだけ悔しくて堪らなかったのでしょう。
ところが。
「呪い」は発動しませんでした。
どうやら鬼舞辻が弱ったため一時的に「呪い」から解放されたとのこと。
なるほど☆
その間に珠世さんは自身の手で鬼舞辻の「呪い」を完全に外したというわけですね。
こうして自由の身となった珠世さんから鬼舞辻のことを教えて貰った縁壱は、珠世さんに鬼舞辻打倒の協力を頼みます。
うん、やっぱり縁壱はとても心の清い人です。
鬼に大切な家族を殺された立場でありながら憎しみや恨みに囚われることなく、鬼である珠世さんに真っ直ぐに向き合えるのですから。(こういうところは炭治郎と似てると思う)
そんな縁壱の頼みに、最初は珠世さんも戸惑っていたそうで。
それもそうでしょうね。
これまで珠世さんが出会ってきた鬼殺隊は自分を殺そうとする輩ばかりだったでしょうから、縁壱のような征伐にこだわらない、ましてや「協力」を頼んでくるような剣士は初めてだったに違いありませんので。
ですが珠世さんは了承してくれて、こうして予想通り縁壱と珠世さんには縁が出来る事に。
そしてその後。
縁壱は知ったわけです。
兄の巌勝が鬼になってしまったことに。
鬼舞辻を倒せなかったこと。
鬼である珠世さんを逃がしたこと。
身内が鬼になったこと。
その責任を取るよう責められた結果
縁壱は鬼殺隊から追放されてしまうことに。
・・・(重い溜息)・・・。
周囲の剣士達から一人責められる縁壱の姿が見てて辛い・・・。
そんな中、煉獄さんの先祖と思われし剣士さんだけが縁壱を庇ってくれていて別の涙が出そうに。
本当に煉獄家は先祖の代から良い人だったんですね・・・。
ただただ感謝するばかりです。
よってたかって縁壱を責めていた(煉獄家以外の)剣士達。
当時の時代背景と、「鬼殺隊」の隊士という縁壱の立場を考えればある程度は仕方ない部分もあるとは思います。実際、善逸のおじいちゃん(師匠)も弟子の獪岳が鬼になった際は自刃という形で責任を取りましたからね・・・。
でも・・・これだけは言いたい。
どうして人は「凄い力を持つ者は失敗しない」と思い込むのでしょうかね?
「凄い力を持つ」のと「完璧」は決してイコールではないというのに。
どうして勝手に決めつけて、勝手に押し付けて、勝手に責めるのでしょう?
しかも当の縁壱はそんな一方的な非難を素直に背負ってしまう心の綺麗な人だけに、尚の事やるせないです。
「縁壱さんは悪くない・・・」
ああ・・・、やっぱり。
炭吉の言葉と心、そして炭治郎の言葉と心が
一致してくれましたね・・・。
(⌒‐⌒)
炭治郎、炭吉は「何も言わなかった」んじゃないんだよ。君と全く同じ気持ちだったからこそ「何も言えなかった」んだよ。
酷く傷付いているだろう縁壱をどうにかしてあげたい。
でもかける言葉が見つからない。
それでも、どうにか―――
そんな炭治郎(炭吉)に代わるように、縁壱に声をかけたのは
今回のサブタイトルが示す「無垢なる人」でした。
はい、ここからはもう言葉は不要です。
これぞ吾峠先生の真骨頂。
言葉を失うほどの残酷で無情な「現実」の描写。
それと対を成す
言葉が出ないほどの温もりに溢れた「情感」の描写。
それを改めて目の当たりにした思いです。
今回は“剣士”として以上に、“人”としての「継国縁壱」の姿が圧倒的に印象に残るお話になっていたと思います。
縁壱の傷心と救済。
これらがたった二話で充分に伝わってくるのだから、御峠先生の構成力・描写力はやはり素晴らしい。
今回の話の後半を読んだ時、栗うさぎは煉獄さんの言葉を思い出しました。
「世界は共に寄り添って悲しんではくれない」という言葉を。
確かにその通りです。
世界はどこまでも美しく、どこまでも無情。
でも。
時に醜さもありながらも、悲しみに共に寄り添ってくれるのが人の世界なんですよね・・・。
前回に引き続き今回も情報量が多かったため、これまでの考察を改めて再検証する良い機会になりました。
まず一つ目の再考察としては、珠世さんが鬼舞辻に投与した「鬼を人間に戻す薬」について。
もともと私はあの薬は本当に鬼を人間に戻すものなのかどうか、疑念を抱いていました。
だってですね。
もし本当に薬が効いて鬼舞辻が人間に戻ったら。
炭治郎達は「人殺し」になってしまいます。
炭治郎達鬼殺隊が滅するのは「鬼」のみ。「人」を殺傷する存在ではありません。
それに鬼舞辻のこれまでの罪を考えれば、命を落したり苦しむような効果ではなく「人間に戻すだけ」の効果の薬を用いるなんてあまりにも甘すぎません???
なので、ひょっとしたら・・・
珠世さんが使った薬は「人間に戻す薬」のようで実は違う、「人型を維持する薬」だったりするのかも・・・。
今のところ鬼舞辻は己の身体をどんどん変化させていますが、いずれも基本的に「人型」ですし・・・なにより。
もしそうだったならば、これから鬼舞辻が追い詰められても今回の縁壱の時のような爆散逃避は出来なくなりますから。
他にも珠世さんは「もう一つの仕掛け」を施している筈。
投与した薬共々、それも気になるところです。
次に二つ目の再考察は、縁壱の刀について。
この点に考えが及んだ切っ掛けは、今回の煉獄さんの先祖でした。
前回もそうでしたが、今回も一人縁壱を庇ってくれて、縁壱の味方であってくれた煉獄さんの先祖。
その様子に改めて感謝したのと同時に、改めて縁壱の刀に今現在炎柱の鍔が用いられている事を嬉しく思ったんですよね。
そう思いながら縁壱の刀を見たところ・・・
ん?
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
ち が う。
違う。
縁壱が使っていた刀は、今炭治郎が手にしている刀じゃない。
縁壱が使っていた刀は縁壱零式が手にしていた刀の方でした・・・。縁壱零式の体に内蔵されていた刀とは違います・・・。
念のため第174話を読み直してみましたが、晩年の縁壱もあの刀を持ってはいませんでした。
うっわ~~~!!!今まで気付けなかった!!!
我ながらこれは情けないレベルのデカい見落としでした~~~!(><;)
ん?ん??ん???
と、 い う こ と は ・・・ ?????
すみません、時間の都合上この件はひとまず保留ということでお許しください。(来年始めにちょっとした企画を計画中)
さて。
次回はいよいよ「約束」が交わされることとなるのでしょうか?