砂漠のような社会へと向かう前の貴重な時間。
そこで出会うそれぞれと過ごす四季は実に濃いぃ時間だ。
戻れないから、濃密な時間に思えるのかもしれない。
学生としての自分がそこにあって、日常は退屈ではなくて、
ちょっとばかり刺激に満ちていくのよね!
そこで、予想もしない出来事に遭遇させられる。
傷心したりもするのだけれど、それをものともしないような、
バイタリティーに溢れた心遣い?をする西嶋とか。
身から出た錆で、アクシデントが見舞う鳥井とか。
美しすぎる東堂とか。
ほんとうにそんなことできるの?という南とか。
本編の語りの北村とか。
日々は季節とともに過ぎていくけれど……。
まぁ、砂漠へ飛び込むまでの日々は平凡よりは、
刺激があったほうがいいのかもねぇ~
砂漠 伊坂幸太郎著