「そこのみにて光り輝く」2014年
何かを抉られていく…。
その家族はごく当たり前の家族とは違う。
そんな家族と知り合いになるじゃない。
達夫は引き合わせた男拓児の姉千夏に興味を抱き始める。
抜け出したいはずの色々があって…。
千夏は達夫といることで何か変わるのじゃないかと。
求めあうことで現実からのしがらみを忘れられる。
けれど…拓児がしょうもない男の言い草に切れてしまう。
見ている私でさえ…はらわた煮えくりかえるのだから。
達夫と拓児には小さな希望の未来があった。
それも水泡に帰してしまう…。
見られたくない瞬間を達夫に見られてしまう千夏。
深く深くそこには誰も踏み込めないものが蠢ている。
明日がその蠢ているものを取り払ってくれないのかもしれない。