新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2015 高橋研・小山卓治ツアー「ふたつの風、ふたつの唄。」同行記…その2…小山卓治さんのライブ!

2015-03-26 12:53:18 | 小山卓治
開演時間を10分おして…
小山卓治さんがステージに立つ…



歌詞ファイルが…新大阪駅に行っちゃった…
…ことを発端に…
「火事場の馬鹿力」と喩えてみたものの…




実際は、リハが延び、開場時間も遅らせて…
あたふたしてたのが現状であるほどの
冷や汗ものの…ドタバタぶり…


ステージ前
精神集中している小山さん…

横目で見ながら

小山さんのステージを祈るような気持ちで…
このときばかりは…
まるで家族のように見守る気持ちで…
小山さんの一挙一動に視線を送っていた…




ステージが始まった…



そこでの
小山卓治さんにそんな心配は
まったくもって杞憂だった…



気概の感じられる…
魂のこもったような歌声…



この夜の小山卓治さんは凄かった…


「路傍のロック」
「失われた週末」


…と…



あたかも

都会の片隅で
鋭利な刃物で切り裂くような…
…ギラギラした眼を光らせている…

そんな小山さんがそこにいて
描かれた心象風景が…
小山さんが唄い出すと…一瞬にして広がったのだ…





いきなり
鳥肌がたった…


今夜の小山さん!!
いきなり…いきなり…
最初から…最初から
痺れるほど凄いんだ!!…驚!!


あたふたした…トラブル…
ここまで感じていただろう苛立ち…


そんな負のスパイスすら
エネルギーであるかのように…
冒頭の2曲で解き放ち…



激しく…
たたみ掛けるように…
ギターを掻き鳴らし…
…唄う!!



そして
シャウトする!!






そこに感じられるのは…

小山さんの攻め…
ステージでの半端ない攻撃力!!
放たれるエネルギーが凄くて…





これは…
私が…
勝手に…勝手に思ってることですが…


小山さんのステージは良質の短編小説を読み終えた満足感の満ち溢れた
そんなステージが多いかなと…



でも…
この日のステージは…明らかに
いつもとは違う…

違っていた…


エネルギーが内面から溢れ出るような
シャウト!
叫び!!!


最初から…
ギラギラした刃物のような眼をした
小山さんが…感じられ…

眼を閉じれば広がる世界観…
描かれた詞の世界が…心象風景として広がっていき…
眼を開ければ…
ギラギラした…凄みのあるほどの…
エネルギッシュな
小山さんがそこにいる…



今夜のステージで
小山さんは
どこに向かおうとしているのか…
落としどころはどこなのか…
まったくもって掴めない…







そして
3曲目は…

「手首」

ギターのカッティングも気迫溢れ…
あたかも…苛立ちをぶつけるような…
「手首」



曲調は…慌ただしく激しい…
…のに…
その合間に感じられる一瞬の静寂…

内面を突き刺すような激しい唄の世界が…
小山さんの表現力によって
暗い陰すら感じられる心象風景が
じわじわっと心の中に浸透していく…



まさに
小山さんの魅力が最大限に感じられる!!



MCを挟んで…
世界観を変える


今度は

内面を包み込むような優しい唄の世界

優しさ溢れる

「オリオンのティアラ」
「クリスタルレインドロップ」



そして

この曲の間に挟んだ…


「こわれた自転車」


詞に広がる…
前向きな姿勢…



この曲は…
テンポの良さと言い
詞に描かれた世界は…
前向きで…けして…がむしゃらではないんだけど…
どこかでチャンスを窺いながらも
前向きに生きようとする姿が感じられて…
私の中での「5本の指」に入る…好きな曲の一つなのデス



そして…
この夜の小山さんの歌う
「こわれた自転車」
…は…それは凄い迫力でして…
鳥肌ものでした!!





正直な感想を!!

この「りとるびれっじ」でのステージは…
普段の小山さんとは…一味もふた味も違ってて…

唄にこめられた迫力が…気迫が…半端ないのよ!!


おそらく…
どんなにコアな…濃い…笑…
小山卓治ファンが、この日のステージをみても…
絶対に…絶対に満足できたと思える…
そんなステージだった…




都会の片隅で眼を光らせている…
そんな小山さんがいて…
一方で…優しさ溢れる…
包むような唄を歌ってくれる小山さんもそこにいて…
その相反する小山さんが…
絶妙のバランスを保っている…
そんなステージ




そして

メロディーラインの美しい

「Midnight Primadonna」


さてさて
ステージでは…カッコイイ鳥肌ものの
唄を聴かせてくれてるけど…

MCでは…
冷静さを装いきれない…笑…
小山卓治さん!



まずは…当然…
このときの小山さんの頭の中の99パーセントを占有している
新幹線に歌詞ファイルを忘れて大パニックだったことを語る…

サイトから歌詞を拾ったり…
新曲は今泉さんよりデ―タテキストを送ってもらったりと
慌ただしかったことも告白…

そして…
今…妙にテンションもおかしいことも…笑


本当は…
香港の話をするつもりだったんでしょうが…
そんな気持ちになれなかったようで
話を途中で中座したりと…



そこに窺えるのは…
なんとか平常心を保っている…ものの…
平常心では…やっぱりいられなくて…

人間そのもの…の…


都会の光と陰を唄う…神の領域??の小山さんじゃなくて…


そう!
人間!小山さん!!!???



香港の話の替わりにしたのは

同じように大阪でパニックになったことのある…
ギターがいつまで経っても届かなかった話…

そのときは…
直前になって床に転がっていた不在通知に気付いたとか…



この話をした後、小山さん…


「ふぅー」


…と…大きな溜息をついた



…このようにステージで溜息ついたりと…


MCの内容は…とことんネガティブでした…笑




でも…唄にこめられた想いは真逆!!




こんな状況下におかれても
唄については
攻めの姿勢を崩さない…


その攻めの姿勢として…
今夜のステージにもってきたのが

新曲

「ハヤブサよ」



私…
実は…
小山さんの唄を聴く前に…
すでに小山さんのスマホで歌詞をみさせていただいてまして…
…っていうか…
この歌詞を紙に手書きで写していたのが…
この私でして…

その時は、あたふたしてて…
写していたときは…
詞の世界観などまったく頭に入ってこなかったんだけど…


メロディ―にのって小山さんが唄いだした瞬間…
その世界観がストレートに心に響く…


福島、南相馬で唄ってきて
そう…この街は原発から至近距離の近さ…



そこで出会った人たち
光景を目の当たりにして感じたことを
唄った唄…






今回…このきっかけをつくってくれた
白浜久さんとセッションしたというスタジオ録音した音源が…
小山さんのWEBからみられるようになっている…

リハはもうバタバタだったので…
私も…




「ハヤブサよ」


…は…
このとき、初めてきいたんだ…


フクシマ…


原発のある…哀しみのある街なんだけど…

そこにとびかう隼に想いを込めて…


分かりやすく繰り返されるメロディ―ラインの中に

…こめられた想いは絶望なんかじゃない…

希望がはっきりと感じられて!!



テーマは…
そうだな…私の大好きな…

「こわれた自転車」

…と似通ったところはあるかも…

哀しみに寄り添いながらも
逃げずに…人との出逢いを大切にしながら

前を向いて一歩一歩進んでいく…



そんな小山さんの想いがストレートに伝わって…


そして…
その表現力が凄くて…




そしてラストは
大盛り上がりの

「Asprin」

…でお客さんと大合唱!!

あがる!あがる!!
ボルテージ!!







♪~アスピリン アスピリン
誰か俺にくれないか
アスピリン アスピリン
ほらまた頭が痛くなる~♪



小山さん…きっと…
歌詞ファイルの置き忘れに気付いたときから…
アスピリンが必要なほど頭が痛かったでしょうけど…笑



客席大盛り上がり
大興奮の

「Asprin」



名古屋の小山さんは…
初日から…
それはそれは…
すべてをこのライブにぶつけるような…

そんなステージを展開し…

鳥肌ものの凄さだった…



ホントこの日のライブは凄かった…

演奏と唄のギャップも…格別で…笑
MCでは…平常心を装うも…ちょっと動揺を隠せない…人間性溢れる…小山さんも垣間見れ…



演奏は
凄くて…
気迫漲り…
それは…
鳥肌もの…



今夜の名古屋のステージは…
ずっと忘れられない…
きっとみんなが大満足の…
心に…記憶にいつまでも残りそうな…
そんな最高のステージを…
リハからのあの切羽つまった時間の中で
「1」から創り上げ…

小山卓治さんの
凄さを…まじまじと感じた
りとるびれっじのステージなのでした…




これが…
珍しい…
今となっては小山さんのステージでは
まずみられない…手書きのセトリ…
…でアリマス


…ペンで書いたのは小山さんではなく
私の文字ですけどね…苦笑