江戸時代を中心に「中山道六十九次」の四十三番目の宿場町として栄えた
「馬籠宿」を散策する
ここも妻籠宿と同様、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような古い町並みが続いているように見えるけど…明治28年(1895)と大正4年(1915)の馬籠大火災により、古い町並みは石畳と枡形以外すべて消失しており、妻籠宿とは異なり伝統的建造物保存地区には指定されてないらしいんだな…
でも、宿場町の観光地として妻籠宿よりも活気があるような気がする…
といっても、私がここ馬籠宿のそば、無料駐車場に停めたのは、午前8時半ごろ、まだ立ち並ぶお店の営業時間前…ということもあり、人はほとんど歩いていません!
そうそう、馬籠宿は観光地なのに、駐車場は無料…実に素晴らしい!!
この馬籠宿、山あいの宿場町なので、ちょっと珍しく、宿場町なのに平坦な道がないのよ…ずっと、ずっと妻籠宿の方に向かって上り坂
馬籠宿の案内図…
これをスマホに撮影して、これをみながら、観光スポットをチェックしながら、坂を登る…
訪問したのは11月下旬、名古屋の市街地では紅葉の真っ盛りですが、正面の紅葉はかなり散ってて…この正面の紅葉にうわっーと感動したいのなら、11月中旬に遊びにくるのがベストかな…
雰囲気のある馬籠の宿場町と桝形の案内看板
馬籠宿入り口付近にある「桝形」は、城郭の桝形を模したもの…
江戸初期に作られた宿場は要塞の役割もあり、敵の侵入を防ぐ目的で極端にクランクのように道が曲がっているんだな
ほぼほぼ直角に曲がるところには、大きな水車小屋が…
ここ、馬籠宿とググれば、ここの写真が出てくるほどのフォトスポット…でも午前9時前の時間なので誰もいないので、写真の枠に人が入らず、写真を撮り放題!
「桝形」の曲がるポイントには常夜燈
さてさて、誰もいない馬籠宿の坂を登る
江戸時代を旅してるような気分にさせてくれますなあ
右側に見える建物が
清水屋資料館
この地の宿役人を代々務めた清水屋…
島崎藤村の作品「嵐」に登場する森さんのモデルになったのがここの8代目当主・原一平とのことらしいんだけど、「嵐」はジャニーズしか知らない私…汗…読んだことございません!それどころか、「嵐」という作品があったことさえ、知らなかった私…
もちろん、朝早く…なので閉まっています…
川上屋
創業元治元年老舗…栗きんとんだ!…中津川の市街地にいかなくても、ここで買えちゃうのね!
槌馬屋資料館
古民家田舎造りで、囲炉裏部屋があったりその脇には、駄菓子があったり郷土料理の五平もちを食べたりできるお店の営業の奥の2階には 島崎藤村の父 島崎正樹(夜明け前主人公 青山半蔵のモデル)に関する資料を中心に、 正樹自筆の掛け軸、書を始め、当時の歴史的資料が展示されているとか…
もちろん、朝早いので営業時間外…通り過ぎただけ…
馬籠郵便局のお隣りの馬籠茶屋…その前にも水車が廻る!!
街道沿いの紅葉には、光に吸い寄せられる虫のように…
馬籠郵便局も、街並みに溶け込んだウッディな感じで…
藤村記念館…このときは通り過ぎただけだけど、帰路で寄ったので、そのブログもお時間あったらどーぞ!
馬籠本陣跡地に建立されている「藤村記念館」に行く!
空気が凛として、実に清々しい…
ひたすら上り坂です…
またまた水車を発見…水車はだんだんと小さくなっていく感じ
右側のお店の前には、尋常でない大きさの鯉が泳いでいました…
灯籠の下にいるカエルの置物が、いい味出してるよね…来たばかりで、まだカエリませんケロ(けど)
さてさて、馬籠宿はここまで…
旧中山道の道標の脇に建つ建物は蕎麦屋さんである
恵盛庵さん
もちろん準備中…
この後は、江戸時代の旅人のように、妻籠宿まで歩いて…
その後は、約4時間後に、江戸時代の旅人ではありえない、妻籠宿からここまでバスで戻ってくるという…
さてさて、その後は、妻籠宿まで約3時間、歩きっぱなし…
バスに揺られて、馬籠宿まで戻って
お腹が空いた…とことんお腹が空いてるってことで、早速立ち寄ったのが
「中井筒屋」という蕎麦屋さん
すんき蕎麦…よくわからないけど「冬季限定メニュー」の言葉に躍らされる…
私…「限定」という言葉に弱いのよ!「限定」という言葉があると、飛びつく傾向にあるのよ…なんか、頼まないと…もったいない気がして
「すんき」とはカブ菜を乳酸菌発酵させた木曽地方独特の食品のことで、木曽の厳しい寒さの中で作られるため11月下旬から2月下旬ころまでの冬季限定メニューになるんだって…だったら、もう味はよくわからないけど「すんき蕎麦」食べてみたいぞー
店内はこんな感じ…
あ、誰もいないように思われるけど、私が入った時は行列ができるほど、賑わっていました…蕎麦だから、食べると、即、店を出るので回転が速いようで…まあ、馬籠宿、観て廻るところがいっぱいあるしね
なので…私の行った土曜日も、間違いなく
この招き猫効果か??
でした…笑
さて「すんき蕎麦」
体が温ったまって、「すんき」がたっぷりで「げんき」が出てくる!
最初、野沢菜かな…なんて思ってましたが…絡み合う赤カブ…
赤カブは白いけれども
でも食べてみて大満足!
蕎麦つゆの出汁の美味さと、そばの旨味、すんき漬けの酸味と旨味が絶妙に絡み合って…「すんき」??もとい「ほんき(本気)」のおいしさ
「すんき蕎麦」ならぬ「にんき蕎麦」と読み間違いたいほどの味…
「すんき蕎麦」当たりでした!!…ああ、木曽の味って感じ…
さて、満腹になったところで、山腹を下る!
防火貯水槽には金魚…鯉かもしれないけど…
さてさて、山腹で満腹なんだけど…
藤村生家の本陣の隣、
「大黒屋」へ…
庭にあるのはフクロウの置物
ふー、苦労しながら馬籠から妻籠まで、歩いたんだよね
さて、この「大黒屋」は、島崎藤村の初恋の人「おゆう」(妻籠の脇本陣の林家に嫁いだ方)さんの生家であるらしく
街道時代は造り酒屋を営んでいたこの「大黒屋」は島崎藤村の小説「夜明け前」では「伏見屋」として登場していて、ここの名物「栗おこわ」も登場??しているらしい
小説「夜明け前」は、私、読もうと思ってはうたた寝…ほんの最初の数ページで読むのを諦めた若かりし頃の記憶が…
だから「伏見屋」の記憶はないけど
さてさて、私、山腹で満腹なんだけど…山腹で満腹なんだけど…山腹で満腹なんだけど…
峠越え、木曽の山の中を8キロも歩いたせいか、甘味を身体が欲しがるのよ…
店内は、天井が高い…
本陣と引けを取らない程立派な建物
民芸品のショップと
私、ここで島崎藤村が惚れた「おゆう」さんのように、ここで「初恋」??しちゃったんだな…
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけり~
一目惚れして、買っちゃいました…笑
でも、「初恋」以上に甘味に誘われて
ここは、栗ぜんざいを…
いやあ、幸せでした…「ぜんざい」の味に「ばんざい」したいほど…
栗がゴロゴロ、栗がゴロゴロ…
「くり」だけに、ゆっくり…ゆっくり、しっくりくる絶妙な甘さの加減に舌鼓しながら、じっくり、じっくり味わいました…
帰りは下り坂
おお、恵那山がみえる!
そして駐車場まで一直線…
それにしても、なんか、馬籠宿では、食べてばかりいたじゃないか!!
中山道(なかせんどう)では、空腹でお腹を鳴かせんどー(なかせんどー)
お後がよろしいようで…
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