こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[読書]

2017-08-26 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[読書]です。

こくご専門の先生になると言っているのに、読書を本格的に始めたのは大学受験の時の塾の先生がきっかけでした。塾の先生から、生徒それぞれに合った小説を読む課題が出ました。一番初めの課題本は、遠藤周作の「海と毒薬」でした。塾には同学年の生徒は3名のみで、珍しく3名全員で読みなさいと言われました。1945年九州大学付属病院で行われた、アメリカ人捕虜の生体解剖事件を題材にしており、対象的な登場人物二名が登場します。勝呂と戸田。読み終えた受験生3名は、「お前は、戸田だ。」「私は勝呂だな。」と語りあったのを覚えています。

大学生になり、通勤時間が片道二時間半でした。起きている時間の大半が乗車時間で、これを読書タイムとしました。この時は本当にいろいろな本を読みました。自分のセレクトだと偏るので、身近な人に「好きな本」を聞いて、興味を持つ、持たないに関係なく読むことにしていました。ある時、アルバイトの同僚に、根掘り葉掘り好きな本を聞いていて読んでいたら、「俺のこと好きなの?」と勘違いされました。その同僚からは、「シドニーシェルダン」「落合信彦」という私の読書ワールドにない分野の作家を紹介されて刺激がありました。

結婚してから本の好きな隣人がおり、その方からは、三浦綾子の「氷点」を勧められました。この作家も私とは無縁だったので、しばらく三浦綾子の小説を読みました。表面だけみると、お昼の連続ドラマのようにオドロオドロシイのですが、テーマは「人を許せるか」という深いものでした。

起業セミナーでご一緒だった方の中に、「読書会」を主宰している方がおり、一回参加しました。その方はビジネス書を紹介されダニエル・ピンク、大前研一「モチベーション3.0」、偶然居合わせた共通の知人の方は、坂口安吾「堕落論」を紹介されました。私は映画を見るまえに原作を読んでいたので、北川恵海「ちょっと今から仕事やめてくる」でした。読書会では、各自推薦する本紹介をしました。改めて、私の本の選び方とは違う世界があると実感しました。

ここ数年、小説より「パソコン」や「掃除の本」など実用的な本を読むことが多いです。今でも、「読書が趣味」とおっしゃる方には、「どんな本読んでいますか?」と聞くことがあります。私の友達で、仕事が終わるとスターバックスで至福の読書タイムを過ごす方がいます。彼女のお勧めは、村上春樹「海辺のカフカ」。心にとめて、いつか読む本にしています。


▲最近読んでいる実用書


一昨日、本屋に立ち寄り久しぶりに本を二冊買いました。そのお話はまた後日。

夏が終わると「芸術の秋」です。夜長を読書タイムにしてみませんか?

[箇条書き]

2017-08-25 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[箇条書き]です。

作文を書く時に必ずすることがあります。それは箇条書きです。このブログを書くときも、箇条書きをします。例えば、昨日のブログ「国語の文章」を書くときの箇条書は以下の通りです。

国語の文章
 プラナリア
 説明文と物語文
 音読
 幼児教室、英語検定受験

これで、この箇条書きの順番を頭で入れ替えて、文章を作っていきます。短い文章はこれでいいですが、長い作文となると、この箇条書きを情報カードやメモに書きうつし、順番をどうするか検討します。実際にカードや紙を動かしながら文章を頭に浮かべると、スラスラ書けるようになります。

中学生の女児の宿題が読書感想文だということで、
「箇条書きで書きたいことを書いてみて。」
というと、長い文章を書きだしました。
「箇条書きってわかる?」
と聞くと分からないようでした。全ての生徒がどうではないと思いますが、箇条書で要点だけ書く習慣がないのです。箇条書が書けるという前提で話しをしているのが問題でした。

箇条書きができないということは、話しを短くまとめる力が弱いということです。まとめる力をつけるには、相手に何かを伝えることです。それも、端的に分かりやすく。少し勇気がある方は、町で見知らぬ人に道を尋ねてみてください。本当に分かりやすく短い文章で教えてくださる方がいます。そういう方の説明を参考にするといいです。

説明文では余計な文章をそぎ落としていくと、作者の言いたいことがわかります。すると、そのそぎおとされた文章はたった2行か3行です。長い文章から、箇条書を見つけるのが説明文の読解になります。それが要約になります。「こくご」の力をつけるには、箇条書き、練習する必要があります。

[国語の文章問題]

2017-08-24 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[国語の文章問題]です。

ここのところ、読書がすすみません。時間を作って読みたいのですが、気持ちが向いていないようです。それでも、活字を近くに感じています。なぜかと考えました。仕事の授業で国語の文章問題読んでいるからでした。

国語の文章問題で、短縮された文章をたくさん読んでいます。私は説明文が好きです。物語の文章問題では、物語の途中から読むことになり、どうも感情移入しにくいからです。説明文は、論点がズバリと書いてあるものが多く、問題も解きやすいです。その説明文の中で、久しぶりに聞く生物の名前がでてきました。それは、プラナリアです。

ご存じの方も多いと思いますが、プラナリアは体を3つに分割すると、その分割したものが成体になる水中の生き物です。プラナリアは100に分断しても成体になったと言われているそうで、とてつもない生命力。そんなプラナリアは宇宙でも研究されていて、宇宙でも分裂し、成体になったそうです。プラナリアの話は、理系ですよね。しかし、国語の説明文では出題されます。国語の学習をしながら、理科の知識も得られるのです。それを面白いと思うか、興味ないから受け付けないと感じるかで、後の問題解答に違いがでてきてしまうのです。

国語の文章問題では、物語も面白いです。少年達が冒険する話などは、読んでいてワクワクしますし、戦争の話では、生徒がいるのに涙がでてしましそうになります。子供を持ってから、母の子供に対する心情を書いた小説でホロっときます。でも国語の問題文では、物語は「いいところ」で終わることが多く消化不良になりがちです。だからそこで、物語の続きを想像するのも面白いです。

数年前に英語検定を受験した、当時小学2年生のお母様の話を思い出しました。英語検定の長文では、大気汚染のことが出題されたそうです。その生徒さんは優秀で、英語検定も3級か準2級を受験していました。長文も読めます。しかし、地球温暖化、大気汚染が、理解できていませんでした。英語と理科がわからないと答えられない問題なのです。

勉強はつながっているのです。国語の文章問題をたくさん読んでいるだけでも、読書したことと同じくらい学習していることがあります。その時は広く浅くですが、興味を持って調べると、学習が深くなります。このブログを読んでいる父兄のみなさん、お子さんの教科書を読むだけでも、感動がありますよ。是非お子さんに教科書を借りてみてください。


▲ 中学一年生の国語の教科書



[手紙]

2017-08-23 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[手紙]です。

初めて手紙を書いた相手は従姉でした。私より1歳年上の従姉とは、夏休みになると毎日一緒に遊んでいました。離れ離れになると、文通が始まりました。学校のことなどを書いていたと記憶しています。住所も宛名も書いたので、今でも住所を暗記しています。

それから小学校高学年になると、年賀状を書きました。住所が近所なので都道府県は省略して書いていました。

中学生になると、レポート用紙などに手紙を書いて、可愛く折り込んで手紙を書き、休み時間になると友達に持っていきました。友達とは休み時間も放課後も話をするのに、なぜ手紙の交換をしていたのか不明ですが。この手紙は、「勉強わからない」、「親に頭にきた」など今でいうツイッターのような内容だったと思います。この中学の友達と交換していた手紙、まだ存在していました。小学生から携帯電話をもって、メールやブログなどのツールを使いこなす中学生の生徒が、手紙をたくさん筆箱に入れていました。昔同様、折り紙のように綺麗に折り込んでいます。少し感動しました。時代が変わっても、変わらないヤング文化はあるのです。男子生徒にはあまり縁のないこのミニ手紙。文章を書くということは、「こくご」の力を養うのにとても重要です。文書に書くことで、自分の考えがまとまることもあります。文章に怒りをぶつけると、その怒りが収まることもあります。自筆で書く文字には、気持ちも現れます。丁寧に書いてあれば気持ちが落ち着いている時で、雑な文字を書いているときは気持ちも荒れています。

メールの時代に逆らって、手紙を書いていた時期もありました。その時は、無地の便せんと封筒で、切手の使い方で遊びました。便せんと封筒の色と、切手の絵柄は手紙を送る相手に合わせました。ほんわかした友人には、ピンクの便せん封筒で切手は可愛らしいシールの犬のもの。和風のものが好きな友人には浮世絵。花が好きな友達には、季節の植物の切手。


▲ 記念切手(抽象画)



▲ 記念切手(ファンシー)



美術展に行ったときはハガキも購入しておきます。すぐに思いを伝えたいときはハガキもいいです。


▲ 絵葉書


ただ、現在は切手の料金が変更になり、この2円切手を貼らなければいけなくなってしまい、それがこの切手の絵とあわなくなり、手紙を書くことから遠ざかってしまいました。また新料金の記念切手をそろえようかと思います。


▲ この切手と絵柄が合わない




[生きる]

2017-08-22 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[生きる]です。

親戚からトウモロコシをもらって帰宅。朝までトウモロコシを庭に置いておきました。早くゆでないと取れたての意味がないと、翌朝早く起きて庭をみると、アリの行列。心を落ち着かせて、トウモロコシの皮をむき出しました。トウモロコシをゆでる時に最後の皮を残しておくと甘みが逃げないので、20本ほど皮をむきました。すると、トウモロコシか入っていた袋から白い芋虫みたいなものがでてきました。


▲ 白い虫に集まるアリ



写真では白い虫は止まっていますが、私が見たときは、跳ねるように動いていました。それでもアリがたかっているのです。幼い頃、瀕死の虫を運ぶところはみたことがありますが、こんなに活きのいい虫にアリが集まっているのは初めてみました。我が家の庭には餌がありません。トウモロコシも稀に見ない餌だったでしょうが、この白い虫もアリにとっては餌なのでしょう。

改めて、「生きる」とはこういうことなのだろうと思いました。跳ねる白い虫も、それを追うアリたちもどちらも必死です。残酷のようですが、「生きる」ためです。しばらく見ていましたが、後は、アリと白い虫に任せようと、コンクリートの上から土のほうへそっと出してやりました。どうなったでしょうか?土なら白い虫は逃げたかもしれませんし、力つきてアリが運んでいったかもしれません。

アリと白い虫のその後を考える暇もなく、部屋にもどりトウモロコシ茹でを開始。大きな鍋に3つお湯を沸騰させ、何回も茹でました。それがこれです。


▲ 茹であがったトウモロコシ


食べているときには、すっかりアリと白い虫のことを忘れていました。私も人間なので、「生きる」ために食事をしていたわけです。