望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話フルコース(13)どったんばったん、の作り方・その3

2014-06-10 23:08:42 | 舞台・ウラ話

アクションに慣れた人は、
思わず、形がサマになってしまう。

といっても、
じゃぁ、アクションを知らない初心者なら、
リアルにできるか、というと、
それがそうじゃないんです。


このオープニングのシーンは、
吉松役の林くんも、房子役の悠花ちゃんも、
みんな揃って、動ける役者さん。


だから、思わず、
手慣れた形を見せてしまうことがあっても、
やはり、最後には、ちゃんとまとまります。

これが動けない役者ばっかりだったら、

最後までグダグダのままで、
見せられる形にはならなかったでしょう。


そうなんです。

「できない人の役」を、
本当にできない役者にさせても、
やっぱり「できない」んです(笑)


「できない人」を表現するためには、
「できる」役者がやらないと、
「できない人」に見えないんです。

うーん、ややこしい。
でも、わかって頂けたでしょうか?


あ、そういえば、我々の方では、
踊れる人や、アクションができる人のことを、
「動ける人」と言います。

「あの人、動けるから大丈夫」
みたいに使います。


そういえば・・・、
ずいぶん前に出た舞台の話ですが、

そこに、素人のようなオバサンたちが、
アンサンブルで出演していました。

で、彼女たちのシーンに、
ちょっとした振りがついたんですが、

それが、何度やらせてもできない。

「ちゃんと芝居の勉強してきた、
 って言ったじゃないか!
 なのに、どうしてここまで動けないんだ!」

と演出家にどなられて。

あとから、その中の1人が、
「私、パートに行ってるレストランで、
誰よりも動くのに、何が動けないよっ!
あの演出家、失礼ね」
と、カンカンに怒ってました。

 いや、
  ・・・あのね。

別に、業界用語を知らなくたって、
そんなことはどうでもいいけど。

ただ、あそこまで出来なくて、
みんなに迷惑かけたことを、
真摯に反省すべきじゃない?

と思ったことを覚えています。


最近はシニアの演劇ブームとかで、

プロの世界にも、
いろんな人が紛れ込んでくるため、

なかなか大変だったりするんですね。

・・・ととと、また話がどっか行っちゃう。


 戻します!


さて、今回の公演では、
こういったアクションシーンが、
あと1シーンありました。

  が、

問題はこちらの方でして・・・。



  (つづく)




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