アクションに慣れた人は、
思わず、形がサマになってしまう。
といっても、
じゃぁ、アクションを知らない初心者なら、
リアルにできるか、というと、
それがそうじゃないんです。
このオープニングのシーンは、
吉松役の林くんも、房子役の悠花ちゃんも、
みんな揃って、動ける役者さん。

だから、思わず、
手慣れた形を見せてしまうことがあっても、
やはり、最後には、ちゃんとまとまります。
これが動けない役者ばっかりだったら、
最後までグダグダのままで、
見せられる形にはならなかったでしょう。
そうなんです。
「できない人の役」を、
本当にできない役者にさせても、
やっぱり「できない」んです(笑)
「できない人」を表現するためには、
「できる」役者がやらないと、
「できない人」に見えないんです。
うーん、ややこしい。
でも、わかって頂けたでしょうか?
あ、そういえば、我々の方では、
踊れる人や、アクションができる人のことを、
「動ける人」と言います。
「あの人、動けるから大丈夫」
みたいに使います。
そういえば・・・、
ずいぶん前に出た舞台の話ですが、
そこに、素人のようなオバサンたちが、
アンサンブルで出演していました。
で、彼女たちのシーンに、
ちょっとした振りがついたんですが、
それが、何度やらせてもできない。
「ちゃんと芝居の勉強してきた、
って言ったじゃないか!
なのに、どうしてここまで動けないんだ!」
と演出家にどなられて。
あとから、その中の1人が、
「私、パートに行ってるレストランで、
誰よりも動くのに、何が動けないよっ!
あの演出家、失礼ね」
と、カンカンに怒ってました。
いや、
・・・あのね。
別に、業界用語を知らなくたって、
そんなことはどうでもいいけど。
ただ、あそこまで出来なくて、
みんなに迷惑かけたことを、
真摯に反省すべきじゃない?
と思ったことを覚えています。
最近はシニアの演劇ブームとかで、
プロの世界にも、
いろんな人が紛れ込んでくるため、
なかなか大変だったりするんですね。
・・・ととと、また話がどっか行っちゃう。
戻します!
さて、今回の公演では、
こういったアクションシーンが、
あと1シーンありました。
が、
問題はこちらの方でして・・・。
(つづく)
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