今回の作品『凛として』の冒頭のト書きは、
こうなっています。
(もう公演も終わったし、
出しちゃってもいい・・・よね?)
―――――――――
昭和二十三年秋。数件の漁師の家が軒を並べる海辺の集落。
舞台中央に広場があり、境目のハッキリしない古い家屋の連なりの中に上手下手に出はけ口。
下手のバラックの前でソデが魚の干物を干している。
下手通路より汚れた軍服にリュックを背負って吉松登場。
気づかずに作業をしているソデを見ている。
―――――――――
横書きだと、なんとなくピンときませんが、
とにかく、こういう状況なのです。
台本をもらうと、役者は、まず、
ト書きに書かれている内容を、
じっくりじっくり、読んでいきます。
どんな場所なんだろう。
全体の色は、どんな色?
舞台に出たときに、何を感じるんだろう。
などなど、ここに書かれている情報だけで、
ありったけの想像力を働かせます。
といっても、
小屋に入ってみたら、
自分の想像とは全く違うセットだったり
予算その他、いろんな都合があって、
少しずつ違うものになっていったり
と、予定変更は腐るほどあるんですが、
それでも、この情報が最初のとっかかり。
だから一生懸命読み込みます。
そして、今回、
・・・うわ、作るの、大変そうだなぁ。
と思ったのが、この<干物>だったんですね。
それも、それなりに長いアクションシーンの間、
干し続ける・・・、
干し続ける・・・、
干し続ける・・・、
う~~~ん
これ、
どんだけ干物がいるんだろう。
これだけの干物、
どうやって用意しよう・・・。
と、ずっと頭に引っかかっていました。
(つづく)
そして、あの・・・、
申し訳ありませんが、クリックのご協力、お願いします!!
かなり露骨に叩き落とされて、悔しくて
人気ブログランキング
よろしくお願いいたします!