東京ストーリーテラー主宰の久間さんは、
いつも本当に優しい方で、
演出でも、声を荒げることすらありません。
でも、妥協は絶対にしない。
だから、ほんのわずかのアクションシーンでも、
OKが出るまで、稽古は延々と続きました。
こういう稽古をするとき、
タイミングとか、動きとか、台詞とか、
それももちろん大事なのですが、
それ以上に、
<絶対にOKが出ない演技>
というのがあります。
同じように見えても、
誠実な演出家なら、
絶対に許さない演技・・・。
それが、嘘をついている演技、
「フリをしているお芝居」なんです。
たとえば・・・、
*怒っているフリをする
*困っているフリをする
*悲しんでいるフリをする
芝居を見ていて、
なんか嘘くさい、というか、
中に入っていけないような、
白けた気分になること、ありますよね。
その原因は、
もちろん、いろいろあるでしょうが、
一番大きな問題は、
「リアリティのなさ」なんじゃないか、
と思います。
といっても、お芝居ですから、
怒っている演技だからって、
本当に人を殴っちゃいけない。
求められているのは、
「リアル」じゃないんですよね。
その役の心を素直に動かすことで、
リアルに見える、きちんとした表現、
「リアリティ」なんです。
これを忘れると、
ただ「そんなフリ」をしているだけになる。
だから、嘘が見えてしまうのです。
・・・って、私、何を熱く語ってるんだか(笑)
そして・・・、
今回、このリアリティに、
ものすごく苦労しました。
今、なぜか語りまくった(笑)、
感情のリアリティだけじゃなくて、
もっと具体的に、しっかりと、
リアリティを見せなきゃ、
この時代、場所、人々を表現できない。
それだけは全員が、感じていました。
そして、そのトップが、言葉でした。
って、
え~~、まだグチるつもり~~?
とか言われそうですけど、
いや、あのね、
ほんっとに大変だったんだから~(しつこい!)
(つづく)
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