稽古の時は、うまくいかなくて当たり前。
特に、嵐のシーンなどは、
試行錯誤の上に次第に固めていったので、
そのプロセスは実におもしろ・・・あ、いや、大変でした
それでは、昨日のところからもう一度・・・。
しずえ「そして船は嵐に巻き込まれた。玄界灘の・・・、玄界灘の・・・・・・」
(あれ、出てこないみたいだな)
しずえ「襲いかかる黒い波・・・」
(お、つながった。次何だったっけ)
しずえ「2人は海へ放り出された!」
(え?え? 早っ!)
2人があわててどぶーん!

・・・と、しばらく、順調に進んで、
2人が力尽きていくところへ・・・。
しずえ「徳造を背負ったまま、波に揺れるだけになった」
徳造「だめじゃ、もう泳げん」
(あれ?台詞、10行くらい戻っちゃったよね?)
こういうときには、とりあえず、
あたり障りのない台詞でつなげてみる。
雷太「何言ってるんだ!」
(さぁここからどう行くのかな~)
徳造「・・・・・・・・・」
(今、思い出してるよね・笑)
雷太「・・・・・・・・」
(どうつなげるか、考えてるよね)
微妙な静けさの中、やっと徳造が口を開いた。

徳造「雷太1人じゃったら助かるかもしれん」
(お、今度は2行ほど先に進んだけど、つながったぞ~)
なーんて、
本当に嵐の中を右往左往しているような、
そんな稽古が続くのでありました。
私もこの場に出てはいるのですが、台詞はたったひとつ。
あとは、3人の台詞を聞いて、
徳造に思いを馳せていればいい、という気楽な立場。
それだけに、3人の苦労のプロセスを、
しっかり楽しむことができました
あの、誤解のないように再度申し上げると、
稽古っていうのは、こういうものなんです。
だって、最初からちゃんとできてたら、
稽古は必要ないんですから。
だから本番ではこんなことはなく・・・、
こんなことはなく・・・、
こんなことは・・・、
ううううう。
・・・ときには、あることも
(つづく)
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特に、嵐のシーンなどは、
試行錯誤の上に次第に固めていったので、
そのプロセスは実におもしろ・・・あ、いや、大変でした
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それでは、昨日のところからもう一度・・・。
しずえ「そして船は嵐に巻き込まれた。玄界灘の・・・、玄界灘の・・・・・・」
(あれ、出てこないみたいだな)
しずえ「襲いかかる黒い波・・・」
(お、つながった。次何だったっけ)
しずえ「2人は海へ放り出された!」
(え?え? 早っ!)
2人があわててどぶーん!

・・・と、しばらく、順調に進んで、
2人が力尽きていくところへ・・・。
しずえ「徳造を背負ったまま、波に揺れるだけになった」
徳造「だめじゃ、もう泳げん」
(あれ?台詞、10行くらい戻っちゃったよね?)
こういうときには、とりあえず、
あたり障りのない台詞でつなげてみる。
雷太「何言ってるんだ!」
(さぁここからどう行くのかな~)
徳造「・・・・・・・・・」
(今、思い出してるよね・笑)
雷太「・・・・・・・・」
(どうつなげるか、考えてるよね)
微妙な静けさの中、やっと徳造が口を開いた。
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徳造「雷太1人じゃったら助かるかもしれん」
(お、今度は2行ほど先に進んだけど、つながったぞ~)
なーんて、
本当に嵐の中を右往左往しているような、
そんな稽古が続くのでありました。
私もこの場に出てはいるのですが、台詞はたったひとつ。
あとは、3人の台詞を聞いて、
徳造に思いを馳せていればいい、という気楽な立場。
それだけに、3人の苦労のプロセスを、
しっかり楽しむことができました
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あの、誤解のないように再度申し上げると、
稽古っていうのは、こういうものなんです。
だって、最初からちゃんとできてたら、
稽古は必要ないんですから。
だから本番ではこんなことはなく・・・、
こんなことはなく・・・、
こんなことは・・・、
ううううう。
・・・ときには、あることも
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(つづく)
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