さて、小道具置き場です。

そこで、私がきょんに頼んで、撮らせてもらったのが、
この写真なんだけど・・・。

たしかに私が頼んだんだけど・・・

顔が怖すぎる・・・

出していいかなぁと、ちょっと迷いましたが、
まぁ彼女のことだから、
大丈夫ですよ、望子さーん!と言ってくれるでしょう。
で、きょんの持っているバッグにくっついている、
これ。何だと思います?

これ、<歯>なんです。
だから彼女が歯を見せてるんですね。

北条雷太の最初の登場シーンに、
コミカルなドタバタアクションがありました。
(これも本番前ゆえ、ジャージでございます)

そこに、前歯が2本折れたはずなのに、
なぜかまた生えていたという、
その後の話の伏線になる話があり・・・。
あまりにも一瞬で、あまりにも小さくて、
覚えておられる方はいないかもしれませんが、
前歯が折れたという時に、ちゃんと前歯を2つ、
ヒカリが客席に見せていたんですね。

稽古場では白い紙を巻いて歯にしていたのですが、
演出家が、なんと、セラミックのちゃんとした歯を、
プロの歯医者さんが使う、あれ!を、
ネットで取り寄せてくれました。
もしかすると、今回の小道具の中で、
一番高価だったかも

見えるかなー? どうかなー?
でも、それでも、こだわるのです!

そして、そこからは、役者たちが知恵を絞りました。
この小さいものを客席に見せるためには、
手のひらに置いただけじゃわからない。
・・・で、先ほどのバッグになるんですね。
つまり・・・、
ヒカリが自分の手のひらにくっつけて、
客席にしっかり見せてアピールする。
手のひらにくっついていること自体、
不自然なんだけど、そこはもう仕方がない。
でも、こんな小さいものを、
ポケットなんかに仕込んでおいたら間に合わない。
なおかつ、一瞬で手にくっつけなくてはならない。
そこで、バックの裏側に、
強力な両面テープで歯をくっつけておき、
それを瞬時に取って、手のひらにくっつけ、客席に見せる!
という、意外な早技を要求される仕事をしていたのです。

しかし、これで終わりではありません。
手にくっつけた歯を、そのままつけておくワケにはいかないので、
手から歯をはがして、
まず、傍にいるしずえに渡します。
しずえは、とりあえず握っておいて、
帰り際の丹羽先生にこっそり渡して、やっと任務完了。
たかがあの歯2本のために、
これだけの手間をかけておりました。
そしてこのブログも、
歯のネタだけで、1本終わっちゃいました(笑)
(つづく)
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