望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

彗星なんとなくウラ話・その22・恐怖の出ハケ(2)

2020-02-20 15:02:26 | 舞台・ウラ話

ゲネが順調に進んで、
舞台上の我が家から奥へ入る場面になりました。


我が家になっていた、この真ん中の黒幕。


ここに私が入るときというのは、

48年前に自分の前から去って行った北条さんが、
東京の孫・ヒカリの近くにいることを知って、
突然、「東京に行こう」と言いだすシーン。

つまり、私にとって、シリアスシーンのスタート!
ここでぐんと上げて、次に続けるので、

去り際にしずえに言う、
「北条さんに会いに行くんよ」
のひと言は、もう完全に決め台詞!

かなりクサく、がっつり決めて、
靴を持って(段取り上、どうしても必要なので)、
アルバムを抱えて、家の奥へ消えていく。

さぁ~、ここから物語がまた動きまっせ~、
と、お客様にアピールして・・・消えて・・・。


    消え・・・、


      消え・・・、


     ・・・・・・・・、



  入れなーーーーい


そんなバカな!  え? どこ?

 ここか?

   ちーーがーーうーー



もう舞台のセンターでは、
丹羽先生の語りが始まっています。

幕を少しずつ手繰れば見つかるとは思うものの、
アルバムと靴を持っているため、
両手がふさがっている

こんなところに靴を落としたら、
次は素足で出なきゃならない!

   ああああ、どうしよーーーー

ガタガタやるうちに、今度はアルバムの角が、
網に引っ掛かって、網がゆ~っさゆ~っさ。

  ああああ、やばすぎるーーーー

このまま網を引っ張ったら、
セットの屋根が落ちかねない

となったら、初日を迎える前に屋台崩し!!

いやいやいや、それはないわーーー

アルバムをそーっと丁寧に網から外し、ほっ。


   だけど・・・、


私はまだ舞台にいるーーーっ!


   (つづく)





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