ゲネが順調に進んで、
舞台上の我が家から奥へ入る場面になりました。
我が家になっていた、この真ん中の黒幕。

ここに私が入るときというのは、
48年前に自分の前から去って行った北条さんが、
東京の孫・ヒカリの近くにいることを知って、
突然、「東京に行こう」と言いだすシーン。
つまり、私にとって、シリアスシーンのスタート!
ここでぐんと上げて、次に続けるので、
去り際にしずえに言う、
「北条さんに会いに行くんよ」
のひと言は、もう完全に決め台詞!
かなりクサく、がっつり決めて、
靴を持って(段取り上、どうしても必要なので

アルバムを抱えて、家の奥へ消えていく。
さぁ~、ここから物語がまた動きまっせ~、
と、お客様にアピールして・・・消えて・・・。
消え・・・、
消え・・・、
・・・・・・・・、
入れなーーーーい



そんなバカな! え? どこ?
ここか?
ちーーがーーうーー

もう舞台のセンターでは、
丹羽先生の語りが始まっています。
幕を少しずつ手繰れば見つかるとは思うものの、
アルバムと靴を持っているため、
両手がふさがっている

こんなところに靴を落としたら、
次は素足で出なきゃならない!
ああああ、どうしよーーーー

ガタガタやるうちに、今度はアルバムの角が、
網に引っ掛かって、網がゆ~っさゆ~っさ。
ああああ、やばすぎるーーーー

このまま網を引っ張ったら、
セットの屋根が落ちかねない

となったら、初日を迎える前に屋台崩し!!
いやいやいや、それはないわーーー

アルバムをそーっと丁寧に網から外し、ほっ。
だけど・・・、
私はまだ舞台にいるーーーっ!
(つづく)
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