二月の 最後の土曜日と日曜日は 隣町の広場で ミニミニの骨董市が開かれます。
業者さんは 20人くらいでしょうか 古布を専門の方も おられるので 楽しみな市です。
骨董市は一人で 早朝に行くべし これは私のモットーです。
穴熊さんは車の中で待機です。
骨董市は 出品している業者さんと 冷やかしのお客の 双方の品位比べだと 私は思っています。
古いガラクタも それを読み取ることのできるお客にとってはお宝です。
欲しいものもたくさんありましたが 古布は別にして この鈴に呼び止められました。
馬齢を重ねている私が 馬鈴に魅せられたのです。
山の材木の切り出しや農耕に馬が活躍していた時代 たいていの農家に馬がいました。
その馬に 感謝しあちこちで馬を飾って 祭りが開催されていました。
私の県では 新婚のお嫁さんを馬にのせ 花婿さんが手綱を引き 鵜戸神宮まで お参りしていた 風習があったと聞いています。
今では 秋の神武祭りで 再現されています。
その名もシャンシャン馬道中と呼ばれています。 馬の首に つけられた 鈴の音からきているのでしょう。
先日買ったこの鈴 振ってみると まさにその音です。 乾いた鈴の音は からからと心を癒してくれます。
よく見ると 手作りであることがよくわかります。馬につける鈴ですから 適当に手抜きをして それでしっかりと職人の技を出しています。
半円に作って 真ん中を溶接してあります。 見かけによらず頑丈な作りです。
いい味を出しているこの鈴 手作りの バックに下げたいと思っています。
クマ避けか 男避けか いやいや老い避けにしましょう。
一番外れのお店の 古布屋さんは いつもペットの小さなチワワと一緒です。そのチワワ犬 モモちゃんという 名前です。
小型犬ですから よん吠えるのです。
「ハンサムな男の人を見ると 吠えるのよ 自分が〇スだもんでね」と つぶやきながら 荷ほどきです。
そんな 楽しいつぶやきも 骨董市の楽しみです。