午前中 出かけてお昼前に帰宅したら 台所の掃き出し口に これが大きなきれいなビニール袋に入れて 置いてありました。
抱えてみましたら 頑丈なつくりでかなり重いものです。
田舎では 野菜やお土産 お裾分けと 留守でも そーと届けてあり 誰だろう とあれこれ推理して 電話をかけることになりますが
関係のない お方に電話すれば これ以上の失礼はないので コツがいります。
今日の この手作りの道具 何の道具か見当もつきません。
蝶番で 二つにたためるようになっていて 手作りの頑丈なものです。
もしかして 本好きの私が 楽に本を読めるように 作ってくれたのか 近頃鉛筆のデッサンを勉強中の加代子さんが デッサンの台に
頼んで 私が絵もいいよねーと言っていたので 私の分も頼んだのか あれこれ推理作家並みに あの人か この人か 状況証拠を探ります。
もしかして 誰か他人の家と我が家を 間違って置いたのではないか お昼になったのにご飯を食べる気にもなりません。
抱えたり 畳んだり 広げたり 心当たりがちらちら浮かびます。
エーイ 電話してみるか 物は言いよう 丸い卵も切りようで四角と 母の口癖が 思い出されます。
思い切って 縫物友達の栞さんに 電話をしてみました。
「栞さん もしかしてうちに来なかった」 「うちの主人が行ったよ ふくらはぎを伸ばす台を 届けに行くといっていたから」
「あらー ありがとう」
現物も 見らずに おばさん同士の 話で足にいいと聞いて 私の分も注文しておいてと 言っていたのをすっかり忘れていました。
人間も 古くなるのを嘆いてばかりでは いけません。
古くなってこそ 役に立つことも あるのだと 知らされました。
足のかかとを しっかりつけて テーブルか椅子につかまりつつ 足の腱引きを 伸ばさなければなりません。