日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

算数から社会へ。

2015-05-13 19:54:01 | 発達応援
 近頃、早朝の仕事がきちんと10時前に終わるので、
家に帰ってからの時間がたっぷりあります。

 元々、6時~9時30分という話だったのですが、
3名いらっしゃった男性の方が辞められて、
重いものを移動させたり、積み上げるのに時間がかかるようになってしまって、
時間も押し気味…という悪循環になっていました。

 しかし、近頃、みんなやっと要領を得てきて、
ひとり仕事からのふたり仕事、また、ひとり仕事~~~という感じの
フォーメーションが良いので、サクサク仕事が進んでいきます。

 私が最年少という平均年齢の高い、ほぼ女性の仕事。
荷積みが一段落すると、みんな燃え尽きてジョーのようになっています。

 算数講座で学んだことで、具体的に家でどんなことができるなぁ、と考えると、
やはり、「お皿を家族の人数分並べて」ということや
「お友達に2個ずつキャンディーあげて」だったり、「持ってる100円で何個お菓子買えるかな」など
日常生活の中で知らず知らずに接している、数だなぁ~と思いました。

 そんなこと、うちの子できるわ、やってるわ!と思うかもしれないのですが、
算数が苦手な子どもさんは、日常の生活でやっている飴ちゃんを配る行為と算数が、
お皿の数を家族分出すその行為と算数を結びつけて考えることができないと思います。

 算数の時間に、少しでも、
「これって、ぼくが2個飴持ってて、兄ちゃんが3個くれたから5個になった、あのときのことだ!」と
思えれば、意識できれば、「2+3=5」の持つ数の意味が何となく理解できます。

 でも、家族が4人居て、お皿も4枚出せているけど、
コップが3個あって、友だちが5人来たらコップはあと何個いる?と聞かれても、
「なんのことやら」という顔をして、平気で「3-5」「3+5」と答えたりするのでは、
日常の生活でやっていることの意味を子どもが理解できていない、ということではないでしょうか。

 そんなこと、現実にあるの?と思われるでしょうが、
方程式も解ける子どもが、小学校低学年の文章問題で、
「先生、頭の中、真っ白なんですけど…」と言ってきたことがあり、
私のほうがびっくりして、真っ白になったということも1度や2度のことではありませんでした。

 私たち大人は、子どもが小難しい言葉を使いこなしていたりや小難しい問題ができると、
ついつい、お、わかってるじゃん!と安心してしまいます。

 しかし、本当に分かっているのか、何を分かっているのか、
使えているのかどうかを手を変え品を変え確認して、
つながっていない部分は丹念に、学習と生活と子どもをしっかりつなげて、
子どもが自立した生活者、社会の中を自分で選択し、泳いでいける存在にしていかねばなりません。

そういうことまで学習のとき意識しておくことも、
関わる大人の役割かな、と思うことです。
コメント
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