日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

不思議なみつけもの。

2015-05-23 09:13:22 | 日記
 バジルといえば、お料理でもおなじみのハーブ。
アロマでも、自律神経を整えたり、強い鎮痙攣作用があったりする精油として知られています。 

 そのバジル。
奈良県の遺跡でバジルの花粉が見つかったとあり、
弥生時代に中国から持ち込まれたらしく、国内最古のバジルの存在だそうです。

 栽培された可能性は低いそうで、
中国から乾燥したバジルが持ち込まれ、薬などに使われたのではないか、
と分析した金原正明奈良教育大学教授が指摘しているそうです。

 そんな昔から使われてきたのかぁ~と感慨ひとしお。
ハーブって、薬草なのね…と改めて実感するのでした。

 昨日、母から電話があり、
「ちょっと、いいかしら…。」と話しはじめるので、何事があったかと構えて話しを聞きました。

 なんでも、郵便受けの家の者の名前を書いた文字が、
長年の日光風雨にさらされて、読めなくなり、破けていたことに気がついたそうです。

 「あら、いつの間に…」と思った母。
でも、よく考えると亡くなった父が書いてくれていた郵便受けの字ですから、
「もう、6年以上前に書かれたものだなぁ。」と思い、
新しく郵便受けの文字を書くべく、亡くなった父の部屋に手頃な紙を取りに行ったそうです。

 紙を探しながら、ふと、父の日記に目がいくと、
日記帳から何やら紙がはみ出していたそうです。

 「なんの紙かな?」と思って、その紙が挟まれたページを開くと、
なんと、父が郵便受け用にと書いた名前やら住所が書かれた紙が3枚挟まれていたそうです。

 母はこのタイミングで出てきたことに、びっくりしたのと、
父が母に、
「僕が亡くなって、何か困ったらお墓のてっぺんを3回たたいてごらん。
かずしゃんの困りごとをたすけてあげるから。」と言っていたのを思い出して、
ひとりで嬉しくもなり、ありがたくもなり、父のことを想い、涙が出たそうです。

 ほぉ、そんな不思議なこともあるもんなんだなぁ、と
母の話しを今昔物語や何かの説話を読んでいるような気持ちで聞いていました。

 郵便受け用の名前が書いた紙3枚は、母曰く、
「私が生きている間は、これで足りるわ。」とのこと。

 そんなことまで、父は思いながら書いていたのかなぁ、と思い
亡くなってもしばしば起こる、父のこういう話しに、
父と母の縁の深さや愛情の豊かさを娘としても嬉しくも思うことでした。