日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

春の芽。

2016-03-26 20:57:31 | 発達応援
 寒くはないけれど、暖かくはない夜。
暖房は入れるほどではない気がするので、昼間より1枚多めに羽織ります。

 花冷え、という言葉があるけれど、
そんな言葉を最初に言った人はどこのどなたなんだろう。

 うまいこと、表現しますねぇ。

 今日はフォイヤーシュタインの日でした。

 今日のフォイヤーシュタインでは、いつもと違い、
ちょっとスピードをアップして、色々なプリントや言葉で表現することを多めにやってみました。

 いつもは教材に入る前に、その教材と関係しそうなこともやって、
そこでやった知識を活用する形でプリントをするのですが、
今日は、そういう前置きはなしでプリントにも取組んでみました。

 いつもやっている点群のプリントでは、
おなじみの直角三角形の教材はたんたんたんと進んでいきました。
2つの正方形が重なる問題では、点の色が違ったのですが、
最初見て、「なんか、難しいな。」と呟きながら開始。
同じ色同士で正方形ができることを理解したあとは、「なんだ、簡単」とすいすい取組んでいました。

 ところが、同じパターンの問題なのに、
最後の1問というところで、2,3回間違って、「わかんないなー」とイライラしています。
しかし、ふと、自分でどうすれば良いか気づき、「できた!」と満面の笑みを浮かべていました。

 最後の問題もできたし、終わろうとすると、
子どもが「最後の、難しかったよ!」と言ってきました。
「そうだね。何回も消していたね。何が難しかったの?」というと、
「何回も消して、難しかったよ。」というので、
「どんなところが難しかった?」と聞き直すと、
「四角が、2つかさなってるところがむずかしかったねぇ~。」と教えてくれました。

 この発言を聞いて、私はとてもびっくり。
おお、また、ひとつ階段登ったなぁ~と、とてもうれしくなりました。

 それは、この子どもさんが、自分でやった課題を自主的に振り返って、
課題について具体的に感想を述べてくれたからです。

 おそらく、最初にやった課題より、難しく感じて、
子どもの頭の中で「ああ、はじめのより難しいなぁ」との思いが去来したのでしょう。
子どもの中で「比べる」という行為や内言語が芽を出しつつあるのかもしれないなぁ、と思うことでした。

 また、絵を見ながら絵の状況を説明してもらう問題でも、
絵の中の子どもを自分に置き換えて、
「えーっと、こっちを向いてるってことだから!」と、
絵に出てくる子どもと同じ方向を向いて、絵の中身を説明してくれる場面がありました。

 これも問題解決のために子ども自身が自分で動いた瞬間で、
自分で問題を解決する糸口を見つける芽吹きが見られた、とても嬉しい瞬間でした。

 この芽がしっかり大きく育ち、根を張るように、
そして花となり、実となるように、媒介ということを私ももっとしっかり考えなくては、と
身を引き締めた午後でした。

 

 

考えても、休むに似たりの日々。

2016-03-25 23:15:49 | 日記
 暖かくなってきたし、
今日は買い置きしていたヘナを頭にベタべたつけて、
髪の手入れをしました。

 ヘナは畳表のような香りで、
つけていると気持ちよく感じます。

 洗い流して、頭がさわやか。
気持ちの良い、春の頭になった気がします。

 近頃、考えていることですが、
記憶したことや経験したことを取り出したり、しまったり、
必要なことを必要なときに取り出して活用する。

 これって、当たり前のようで、
難しいことに感じます。

 それがスムーズだと学習や仕事もスムーズに行く感じがします。

 では、どうやったら自在に必要なものを必要なだけ取り出せるのか。
そんなことを考え続ける近頃です。

 また、どうやったら、全体を見て仕事ができるのか、ということも考え続けています。
これは、早朝の積込みの仕事に関わることです。

 7人で仕事をする中で、3人が全体の仕事の状況がわからないと、
残りの4人にとても負担がかかります。

 時間が限られる中、指示を出してもピンと来ず、
トンチンカンな仕事をする人が1人いると、
そのフォローも必要になります。

 仕事の勘どころというのも、どうやったら身につくのでしょうね。

 ああ、私にはどちらもこれだ!ということは思いつかず、
時間だけが過ぎていく日々です。

 ふぅー

 

 

学習の橋渡し。

2016-03-24 21:52:56 | 発達応援
 今朝の沈みかけの月は、湿気が多い空気に包まれ、
黄色みが濃く、輪郭がにじみ、とても私好みの月でした。

 でも、夜中に一度、窓からはいる月の光と目覚ましで目を開け、
「わぁ、月がきれいだ~」とうっとり見とれて、
そのまま二度寝して、いつもより1時間遅く起きて、バッタバタな朝でした。

 それにしても、私、月見るの好きだな、と改めて思う今日この頃です。

 今日は安曇野プランの算数の日でした。

 算数の遊びの中で、お互いに紙コップを1個ずつもち、
相手が紙コップに入れた数をしっかり見て、その数を頭の中で覚えておいて、
相手の数と自分のコップに入れる数で、合わせて5になるようにする、というゲームをしました。

 やりながら、子どもが「正解したい」という気持ちが強いことと、
「あれ?おかしいかも!?」と立ち止まる姿に成長を感じることでした。

 私が何個入れたかがわからないときには、「何個入れた?」と聞いてきます。
これは、ふたりで合わせて5にするよ!という問題の趣旨がきちんとわかっているし、
正解したいという気持ちが強く出ているのだと思います。

 また、しっかりみていても、自分の記憶に自信が持てないのか、
「5個にするんだから、あと何個だっけ?」とこちらに聞いてくるのは、
あてずっぽうにせず、考えようとする子どもの立ち止まる感じが見えて、
うれしいことだなぁ、と思うことでした。

 また、私が紙コップに2個ブロックを入れたのに、
勘違いして、自分の紙コップに4個入れようとした子どもさん。
途中で、「あれ?」と言いながら、もう一度自分の持つブロックを手放し、数え直していました。
相手の数をもう一度思い出し、自分のブロックの数を調整する姿に、
自分で何かが違う気がする…と感じる芽が育ってきたことを感じることでした。

 思考し、立ち止まることや自分で間違いに気がつくという、子どもの中に育ちつつある芽を
他の学習の場でも活かすには、どんな橋渡しをしたら良いのかなぁ…。

 そんなことを考えた安曇野プランの算数の時間でした。

 


 

 

 

中年の発達。

2016-03-23 21:25:14 | 日記
 ここ3,4日、夜中の密かな楽しみがあります。

 私は早朝に仕事に行く関係で、目覚ましは午前3時過ぎになるようにセットしています。
その時間に目覚ましを止めるために目を開けると、
カーテンの隙間から沈もうとする月の光が目にはいってきます。

 3,4日前に偶然、カーテンをきっちり閉めておかなかったことからの偶然で、
目を覚ましたときに煌々と輝く月の光が部屋に差し込んできていることを知ったのでした。

 その日から、わざと少しだけ隙間をあけてカーテンを閉めています。

 月の明かりを眺めながら、5年間住んでいた種子島の家を思い出し、
懐かしくもなる夜半です。

 今日はトランポリンの日でした。

 毎回、子どもたちの伸びやかなトランポリンをする姿を見ながら、
ああ、気持ち良さそうだなぁ~とまぶしくなります。

 それでも、私もバッジテスト5級から成長し、
現在は4級を通しで練習するまでに成長しました。

 子どもたちの跳んで跳んで、体で覚えるトランポリンとひと味違う、
大人のトランポリン道を歩んでいます。(自称)

 私の場合、20年近く乗ってきたバイクでの経験とトランポリンが、
リンクする部分がとても多くて、指導してくださる方の言葉が、
「あ、バイクのあれと一緒だな、じゃあ、こういうことかな。」と
理解することが多いです。

 例えば、バイクでやっていた目線の動き、肩の動かし方などが、
トランポリンで受けるアドバイスと重なるなぁ~と感じることが多いです。

 こうして、トランポリンとまったく関係のない出来事を結びつけて、
トランポリンのコツを理解するなどというのは、
子どもとはひと味違う、大人のトランポリン上達法だなぁ~と思うことです。

 大人になると、その引き出しにある知恵や知識に足を取られて前に進めないこともありますが、
こうやって、違う引き出しのものを合わせて使う技なども身につけて、
上達したり、記憶できたりするものなのですね。

 あれと、これで、これできる!
やっぱり、料理作るのと一緒ですね。

 年を重ねるのも、楽しいことですね。

LINEの効用。

2016-03-22 22:48:06 | 発達応援
 犬を飼いはじめた知人宅では、犬がかみかみ期を迎えていました。
小さな歯で、人の手をかみかみ、スリッパをかみかみ、足の指をかみかみ。

 鋭利な爪をぐいっと皮膚に食い込ませて、
私の体をクライミングしてくる我が家の姉妹猫にくらべれば、
まだ小さい歯で噛んでくる子犬なんぞはかわゆいものですが、
将来のために、上下関係を教えておかねば、と「おりゃ、なんしとる!」と怒ると、
きゅいん!と小さくなっていました。

 しかし、その家の子どもたちには、
子犬のかみかみは痛いらしく、先週はアイドルだった子犬が、
少し、怖がられていました。

 子どもたちと子犬くん。
良い関係が築けるといいな。

 3月の初めに遊びにきた子とLINEで時々やり取りをしています。

 LINEでやり取りをしていて、おもしろいなぁ、と思ったことが、
話していると、わかりにくいその子の心情が、
「へぇ、そんなにたいへんだったのか~」とか、
「そんなに嬉しかったんだ~」といつも以上に伝わってくることです。

 その子は話しをするときには、抑揚のないイントネーションで淡々と話しをします。
表情も嬉しいにつけ、悲しいにつけ、悔しさも、怒りも表に出ることはほとんどありません。

 それでも、話す内容からこちらで心情は汲み取れるので、
その子が感情がないなんて思ったことはありません。

 でも、その子とLINEをするようになって、
その子が発する短い言葉は、話す時とあまり変わりはないのですが、
言葉に添えられている、スタンプが言葉を補う表情があります。

 ときには、「ええ~、こんなに疲れてたんだ!」とびっくりするようなスタンプが
言葉と共に送られてきます。

 LINEも色々な問題もあるのでしょうが、
話すよりも表情豊かな気持ちが見えることもあるんだなぁ、と少し見直す今日この頃です。