明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

圭子の夢は夜ひらく 藤圭子

2019-02-21 20:34:19 | 僕の音楽日記
1970年
大阪万博の年

このドスの効いた
暗さにおいて右に出る
歌はないと
思える
「夢は夜ひらく」が
歌われた。

藤圭子さんの
人形のような
無機質な感じで
暗闇から絞り出すような
声で歌われた
「夢は夜ひらく」

🎶たとえどんなに
暗くとも
夢は夜ひらく……


女としての夢は
夜に叶うか、
女の性を武器に
幸せになる
という夢をひらかせる
そんな思いを込めた歌

暗い過去をくぐり抜けて
一端の女になるのは
「夜」女を武器にする
そして夢を叶えてゆく……

幸せの価値観は
その生い立ちから
それぞれ違うものとして……
這い上がるような
希望よりも
手短に
手に入れれる
夢を花咲かせることの方を
選ぶこの歌のモデルは

影があり
寡黙で暗い。
でも
その暗さが美しさを演出
したりもする。

藤圭子さんと
この歌の内容は
どこか密接に
リンクさせながらも
大ヒットした。

恨み節
怨歌
と歌われた
「夢は夜ひらく」

あの時代だったから……
こんな暗い歌が
普通に歌われたんだろうか?

今ならどうなんだろう。

生い立ちから説得力を持つ
藤圭子さんだからこそ
この歌に投影させた自分が
いたのだろう。


言わずと知れた
宇多田ひかるさんの母親であり

最初 前川清さんと結婚している。

藤圭子さんが明るい歌を歌うところを
見たかったなぁ

今では叶わない夢だけど……

今夜も独り寝の
夢は夜ひらく……



ドリームオブユー レモンライムの青い風 竹内まりや

2019-02-21 18:11:59 | 僕の音楽日記
サイダーは三ツ矢
とばかり
思っていたけど
キリンが
キリンレモンを発売してきた。
なんか三ツ矢サイダーが
やけに幼稚に思えたりして……

キリンレモン。
少し大人の味?
レモンライムの青い風だよ

もう
三ツ矢サイダーは子供だまし
そろそろ大人の準備
甘酸っぱいサイダーのイメージ。
キリンレモン。
オマケに
CMがオシャレになってきた。

キャンパスポップのガールズボーカル
竹内まりやさん
大学生のお姉さんが
テニスの後に
飲む
キリンレモン。
そんなイメージがなんとも
オシャレ。
三ツ矢サイダーがあまりにも
幼稚に思えたので
あの頃
三ツ矢サイダーから
キリンレモンに買い換える
お客さんが多かった。

酒屋でのバイトで如実にその
売れ方の違いを実感したものだ。

なんとも爽やかな
飲料CM。

そういえば
時同じくして
三ツ矢サイダーのCMに
後の旦那になる
山下達郎さんが
やってたクールがあったようだ。

対するライバルメーカーキリンに
後の奥さんになる
竹内まりやさん

シュワシュワとどちらの泡がキツいか
美味しいか
画してサイダー戦争の幕開けだ。

当然1ケース買うと
グラスがプレゼントとかの
景品戦争も激化し、テレビではCMの
対抗が見られてた。

あの頃の僕はキリンレモン派だった。

レモンライムの青い風
このキャッチフレーズにやられたね

でも……キリンレモンは
レモンライムの味はしなかった。
なおかつレモンの味もしなくて

そのうちどっちもどっちだな…
という結論に……

新しもの好きの日本人は
一斉にキリンレモンに飛びついたけど
その後
がっぷり四つのサイダーの戦いは続くの
だった。


ドリームオブユー
竹内まりやさんの爽やかな
歌声がキリンレモンを買いたいと
思わせた
あの頃。




南風 太田裕美

2019-02-20 21:33:53 | 僕の音楽日記
高校になって
酒屋で バイトを始めた僕は
炭酸、ジュース好きがこの頃から
始まってた。

老舗の三ツ矢サイダー
新興勢力のキリンレモン

オレンジジュースにはキリンオレンジが出始めて

ちょうどテレビCMで太田裕美さんが歌う
「南風」がCMのバックに流れる
キリンオレンジ。


小さい瓶だけど
大切に飲まないと
親から怒られるそんなミニボトル
当時はジュースも贅沢品だったかなぁ……
まだ自販機のスチール缶がではじめだした
頃だったから
瓶のジュースの全盛時代だったね。




500mlの大瓶も出て
そりゃもう
大騒ぎさ!
たっぷりしっかり飲める!
当時は コカコーラの500mlからリッター瓶
それからファンタ スプライトのリッター瓶もでてたり
キリンレモン
キリンオレンジも続けとばかりに500ml瓶もでて
炭酸好きにはたまらない季節だった。

太田裕美さんが歌う南風もキリンオレンジ
のイメージにピッタリ!
裕美さん=オレンジ
みたいな
……


そういえば
オレンジジュースといったらプラッシー
武田のプラッシー
お米屋さんで売ってます。

キリンオレンジが出てくるまでは
武田のプラッシーだったオレンジジュースは……
ちょっと
特殊は感じのプラッシー
小さい頃は
まだコーラとか出る前は
三ツ矢サイダー
と武田のプラッシー
の二大巨頭だった。

炭酸では無いプラッシー
キリンオレンジも炭酸ではないけど
オレンジジュースに革命の風は吹いたね

プラッシー
キリンオレンジ
ファンタオレンジ

オレンジ戦争が繰り広げられた
昔から米を買ったついでに米屋のオヤジが
プラッシーをすすめる
その流れで
僕たちの、家庭にプラッシーは
盆正月プラッシーがでてきた
手軽に買えるようになった酒屋さんからファンタやキリンオレンジが出てきて
スーパーでも買えるようになった。
あの頃手に入れるのが難しかった
オレンジジュース。

季節が変わる知らせを告げる
南風のように
キリンオレンジは
太田裕美さんの歌とともに
大いに売り出されたのだった。


流れる となりの町のお嬢さん 吉田拓郎

2019-02-20 07:24:18 | 僕の音楽日記
1975 9
最初のオールナイトニッポン
ラジオ番組だった
月曜日深夜
火曜日の午前1時からの
オールナイトニッポン。
 
確か、リアルタイムでこの回は聴いた
覚えがある。
 
「えー 吉田拓郎です。俺たちは離婚することになりました。吉田拓郎オールナイトニッポン最終回です。」
といきなりの
カウンターパンチ
眠い時間をやり過ごし
一瞬何を言ってるのか?
分からないまま
番組は突入。
静かに 淡々としかし そのうちヒートアップして
怒りを吐露する場面も……
 
真実はいつも
ここにある
とばかりに
 
ラジオ番組に育てられ
コンサートで
積み上げてきた
その実績は
テレビ主導
マスコミ主導で売ってきたものとは
一線を画してきた自負が
あそこまで拓郎さんはじめ
ブレーンを強くしたのだと思う。
 
 
その対マスコミに向けての感情の高ぶりは
半端なく
このままでは消えない
とばかり
その決意を述べながら
自分に鞭打ちながら
番組は終わりを迎える
 
吉田拓郎
常にパイオニア的な
言動とその行動に
そこには逆風も待ち受けて
いるわけで
それでも
跳ね除け
さらに上をゆく
時代の寵児だった。
75年その年 空前のイベント
つま恋を成功させ
バーンアウトする中で
離婚はその前に決まっていただろうが……
きっと
あのつま恋で死んでもいいと
思っていたのかもしれない。
そして
燃え尽き
しばらくは何もできない状態に……
 
番組最後に流れた曲が
「流れる」
だった。
フォーライフ・レコード
1弾シングル
となりの町のお嬢さん
B
 
A面という話もあったらしいが……
 
静観する
達観する
そんな 禅のような
心を沈めて
しばらくは身を潜める
そんな心境を
文語調の詩で淡々と
歌にしている。
 
 
ミソギを過ぎるのを待つように
決意ある行動には
いつもながら
逆風を受け
それをたびごとに
跳ね除けてきた
吉田拓郎さん
 
 
最初のオールナイトニッポンの最終回は
不本意ながら
そんな形で終わりを迎えた。
 
でもまた帰ってくる
とも言い残し
1980 10月に金曜日パーソナリティで
復活している。
 
 
あの時布団の中で
ラジオに耳を付けながら聴いた
吉田拓郎オールナイトニッポン最終回
 
はじめて聴く 「流れる」は
聞いてきた歌の中で
等身大の歌として
しんみり
と厳かに聞き入ってしまった。
そして歌が終わると、同時に
番組も終わり
ピッタリ午前3時の時報が次の瞬間
流れた。
ギリギリまでやった
吉田拓郎オールナイトニッポン最終回。
演出も見事なくらい
ハマってた。
ひとつのドラマを聴いてたような
リアリティある
番組は、印象的にも
後にも先にも
それが1番だった。
ましてや
エンディング曲
「流れる」も然り……
 
今でも拓郎さんの中で
多分1番好きな曲かもしれない。
 
 
 

恋をしたから あいみょん

2019-02-19 06:50:17 | 僕の音楽日記
 
 
 
昨日 あいみょん
初の日本武道館公演をされたようだ。
 
カッコイイ
もう、出で立ちから
カリスマ性を持ち始めてる
 
ステージに立つ彼女には
もう
等身大の女の子から
アーティストあいみょんとしての
風格みたいな
オーラが出てきた。
 
 
 
こんなに
ステージでアコースティックギターを持って
似合う、
ハマってる
女子アーティストはいない。
カッコイイ!
見ていてカッコいいと思う。
 
 
何度も、
何回も
言うけど……
 
あいみょんはいい!
ホントにいい!
 
 
 
フォーキーな所と70年〜80年〜90
と脈々とアコースティックサウンドの良さ
を水流の源泉を辿るように
彼女の、歌の魅力は
懐かしく、そして新しい。
 
女の子女の子してないけど、歌詞は
切ないくらい?
女の子だ。
 
 
照れくささを
紙くずみたいに
くしゃくしゃと丸めて
ぼくとつとして歌う。
 
時には激しく
時には優しく
 
怒りに任せてシャウトする
吐息のように
ため息混じりに
 
あいみょんは
歌う。
 
 
バラードはいい!
「恋をしたから」
これがまたいい!
アルバム 「瞬間的シックスセンス」
に挿入されている。
 
アルバムの感想はまた、次回にするとして……
 
 
「恋をしたから」
 
女の子だね……
 
日常なんだけど
それさえも
非日常になってしまう
特別なこととして
言い方を変えれば
大袈裟に、歌になってしまう。
 
その手法って
70年代フォークだったり80年代のフォークだったりしたわけで
生活感 日常感は
昔から特別でもなく
誰にでも
あり
訪れる瞬間
瞬間の一コマを
いかに
すくい上げ、言葉にできるか
メロディがつけれるか
そして
その歌い方
聴き手にどれだけ
響くか……
なのだと思う。
 
 
あいみょんの良さに
何気ない
歌詞から
 
その情景にDIVEして
自分なりに映像を見させて
くれる所。
それぞれに伝わる歌からの雰囲気と
そこから思いめぐらす
歌の情景が
それぞれにあると思う。
聴き手に一人一人に。
 
 
それは
もう
心をあいみょんに
わしづかみされたわけだ。
 
 
彼女の魅力は
疾走中
凄い勢いで
かけ登っていってる
そんな感じかな?
 
 
急激にそして
目まぐるしく
 
あいみょんの疾走感は
止まらない。
 
米津玄師さんとあいみょん
この二大巨頭は
オジサンの中の音楽地図を塗り替える
新たな勢力となりつつある。
 
 
 
「恋をしたから」
 
こんなふうに男なら思われたら嬉しい
でも
切ない気持ちに
寄り添えない
歯がゆさも感じながら
 
恋をした時を思い出す。