こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

保存しすぎた写真・・・羽黒山

2014-09-07 18:30:42 | 第2章・さくらんぼの詩

ルナです。



昨日、ママさんは、久しぶりにお友達へ電話をかけた。
宮城県の県北に住む、20代からのなが~~~ぃお付き合いで、
お互いを知り尽くした仲らしい。


電話では年に何度か話をするけど・・・・
「もう、いつから会っていない? 東根へ行ってから会っていないし、その前だって・・・・
「そうだよねぇ~  あれっ? でも・・・ 父の葬儀で会ったよね~ 」
「そうだった。。。


そんな会話の後には大笑いをする。
確かに会ったのは盛岡だった(笑)
お互い、記憶が行ったり来たり・・・
話しながら記憶をたどる。
ママさん達の会話って、だから長くなるんだなぁ~って、寝たふりをして聞いていたルナは冷静に判断する。







来月、ママさんの父上の一周忌がやってくる。
東根へ引っ越してきて間もなく、容体が悪くなって・・・・


開山1400年の歴史を誇る山岳信仰の御山、出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)
この三山を参拝することで死と再生を模擬体験するという修験道が息づくパワースポット。
そこへ行って来たのが父上が亡くなる3日前の10月14日のことだった。







いつもは、パパさんの体のことだけをお祈りするママさんだけど、その日は・・・
「今日は、私は、父が安らかに眠れるようにだけ祈るから、
あなたも、自分の体のことだけをお願いしてね。」
ママさんがそう言ったから、ルナは、二人に交互にリードを持たれて、離れた場所から一緒に祈った。


不思議なことがあるもので、その晩、ルナとパパさんが寝静まった午前1時少し前・・・・
パソコンを開いて何やらやっていたママさんの前に誰かが座った気がしたんだって。
「だれ??」
ママさんは、霊感など全くない人で、むしろ、あまり霊とか、お化けとか信じていない人なんだけど、
その日は、声を出して聞いたそうだよ。


今思えば、きっと父上の想いが飛んでやってきたのだろうか・・・・







月山や湯殿山に比べると羽黒山は標高は414mで4分の1ほどの高さしかないけれど、
パパさんもママさんも、最も大変だったのはこの羽黒山へ登ったことだったと振り返る。
ママさんなんか、誰かお客さまが来ても、ここだけは案内して再び登りたくないんだって~(笑)
















一旦かなりの坂を下ってから、そこから登りが始るから、
坂の下にある五重塔を見て引き返す人も多いらしい。
ルナを見て、「どうして犬を連れてきたのかしら?」
そう言った人も何人かいたけれど、その意味はのちに解ることとなった。











出発前に食べた力蕎麦。
思い出せば、このお餅が入ったお蕎麦はもう一回食べたいと思えるほど美味しかったとママさんが言っている(笑)
















羽黒山の石段は全部で2446段あるんだよ。
確か、ママさんが調べたら、日本で2番目多い石段だったとか・・・
山形県には、もう一つ芭蕉が名句を詠んだ有名なパワースポット「山寺」があるんだけどね、
そこも結構きつくてね。。。ママさんはそこへ何度か登っているけれど、
「その比じゃない!!」って言っている。
山寺の3倍ぐらいきついって~(苦笑)
山寺の石段の数は、1015段。  う~ん、、、、 3倍ではなかったけれど、納得かもしれないね



茶屋のある二の坂ですれ違う人に聞いてみると、
ここは山で言ったら2合目あたり~(笑)   



















なだらかだったり、険しかったり・・・・
老杉に囲まれた荘厳な石段をひたすら登り続ける。。。








登るのはいいけれど・・・・帰れる?


だんだんそれが心配になってきたころ・・・ようやく、羽黒山三神合祭殿にたどり着いた。











滅多なことで音を上げないパパさんが、
「とても、ここから同じ道を帰る自信がない
おそらく、約7kgのルナを何度も抱いて登って来たからに違いない。
すれ違った人たちは、それを心配してくれたんだろうね~
帰るルートはここしかないんだろうか・・・・?
歩いている人に訊ねてみたけれど・・・私も困ってる・・・・という人ばかり。


そんな時、ママさんが見つけた若い家族。
お宮参り風に赤ちゃんを抱いて、小さな子供も連れている
スーツにハイヒールを履いている。
「すみません、どうやってここまで来られました?」
「えっ?  車で来ましたけど~」


 



聞けば、ここから少し歩いたところにお土産屋さんがあって、
そこの前から路線バスが出ているそうで、それに乗って帰ってはどうですか~って教えてくれたんだよね。
どうやら、普通に別ルートがあって、車で簡単に来られるところだったらしい。


しかし!!


今度は、バスがいつ来るのか・・・
果たして、ルナは乗れるのだろうか??








そこは、運がいいのか、お土産屋さんに行ってみると、まさに出発寸前のバスがいた。
パパさんが、運転手さんに交渉~
ルナは、万が一に持っていたショルダー型のスエットバッグに入って、OK  
ここは、何が何でも声は出さない!!
でも、近くに乗った姉弟の子供がルナに気づいてちょっかいを出してくる~
じっと我慢、がまん。


ひとり580円支払ってわずか10分で降りてきた(笑)
ルナ達を降ろして、沢山の人をそこに降ろしてから追い越して行ったバスの運転手さん、
ママさんに笑って
「おつかれさま~~  今度はバスで登ってから石段を下ってね~(笑)」
そう言っているように見えたんだって。







約1年前のルナです。
今週末、また仙台へ行くから、ラブドッグさんで、また短くカットしてくるよ!!


羽黒山の写真はまさにこれからの山の景色になっているけれど、
保存状態が良かったので(笑)色あせることもなくて良かったね。
もし、羽黒山へ行こうという方がいれば、なるべく手ぶらで、相当な覚悟で登ってね。
あっ・・・・ポケットに580円、忘れないでね~(笑)


コメント (20)
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