昨日、初めて教師となり担任した 川崎市の教え子から 電話をもらいました。震災以来、安否を気遣ってくれていたようで、その思いに胸が熱くなりました。
転居する際に、小学校時代の文集を見つけ、当時のことをなつかしく思い出していたとのこと。その思い出を語る言葉を耳にしながら、小学校4年以来 今に至るまで、さまざまな出来事を乗り越えて あの子がこうして元気でいることに、大きな喜びを感じていました。
人生は邂逅である。本当にそのことを実感します。一つの出会いが、時を超えてまた新たな出会いにつながることに、心から感謝をしたいと思いました。
語る思い出の中に、『星の王子様』が登場しました。生まれた娘にその本を贈ったとのこと。娘さんは、「目では見えない大切なもの」を探し続けながら、きっと心豊かなすてきな女性に成長していってくれるのではないかと思います。
ある研修会で、担当の方からこう言われたことがありました。「あなたから見えるのは教師としてのあなただが、教師という上着を脱ぎ捨てた時の 人間としてのあなたが知りたい。」
生身の人間として 自分の よって立つところは、何なのか。とても大きな問いかけでした。
今でもその問いの答えを探し求める途上に立っています。
今できることを一つ一つ積み重ね、出会いの一つ一つを大切にしていく。そんなスタンスに立ちながら、「目では見えない答え」を探していけたらと思っています。
22日には、仙台でその子と再会する予定です。語り合う中で、その答えのヒントを与えてもらえるかもしれません。