ある店に行った時のことです。園芸用具を売っているレジの前に、かわいい雪だるま人形がズラリと並んでいました。ソーラーで動くスノーボーイです。頭と体がバランスよく左右にゆれて、その動きがとってもかわいいのです。その様子にしばらく子どものように見とれていました。
一つが100円ちょっとで買えるものだったので、妻と相談して2つ買うことにしました。赤いマフラーを巻いたものと緑のマフラーを巻いたものにしました。赤い方は自宅用、緑は妻の担任する教室用です。
今、赤いスノーボーイは、私の机の上でせわしく体をゆすっています。電気の灯りでも十分に動きます。黄色いバケツを頭にのせ、両腕を下向きに広げて、何ともかわいい様子です。雪坊「ゆきぼう」と名付けることにしました。
妻が連れて行ったもう一体の緑のスノーボーイは、どうなっていることでしょう。たぶん、教室では「転校性を1名紹介します。一足早く雪の国からやってきました……」という感じで、紹介されているのではないでしょうか。
今日は、朝から雨模様で、どんよりとした暗い日です。太陽の光は期待できそうもないので、教室のスノーボーイは、動けないままでいるのでしょうか。それとも、電気の光を受けて少しは動いているのでしょうか。動き出した様子を見たら、子どもたちはどんな反応を示すのでしょうか。「かわいい!」と言った声が、教室中にあふれるような気がします。授業中も子どもたちの目は、スノーボーイに集中しそうですから、どうなることやら………。そのにぎやかな様子が、目に見えるような気がするのですが……。
机の上の雪坊は、見ているだけで心が和みます。ファンタジックで 夢のあるものを目にすると、ついつい衝動買いをしてしまう 自分に 思わず笑ってしまうのですが……。