今日は、仙台に出かけ 電話による傾聴のボランティア活動に取り組んできました。先日の新聞でコールセンターで働く人々のルポを読んだこともあり、かけ手の方の心に少しでもよりそうことのできる傾聴ができたらと新たな気持ちで臨むようにしました。
終えた後で実感したのは、次のような思いでした。
かけ手の方の背負っているものの重さ、おかれている辛い環境、心を痛めながらも懸命に生きている姿、家族や我が子に対する深い愛情と温かい心遣い。人間として誠実に生きようとするからこそ、向き合うものが多く傷つきやすいのでしょうか。
吉野弘さんの詩:『夕焼け』を思い出しました。
………(略) ……
やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持で
美しい夕焼けも見ないで。
やさしい心の持主だからこそ 人一倍傷つきやすい心の持ち主なのかもしれません。電話の向こうの 姿の見えない人の 繊細で やさしい 人間的な心の温もりが 届いてくるような気がしました。それを 感じ取り 受け止めることが ボランティアとしての 私の役割のひとつなのだと思いました。そうすることで、少しでも かけ手の方の背負っているものが 軽くなれたらと 願います。