あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

リンゴ狩り

2012-11-23 23:31:35 | インポート

今日、木のオーナーとなっているリンゴ園の収穫に行ってきました。

案内の葉書には、今年は天候不順の影響もあり、実が例年より小粒だということでした。実際、手に取ったリンゴはいつもの年より小さめで、片手でつかめきれないほど大きく実ったリンゴはありませんでした。しかし、味の良さは例年通りでした。実の中には黄金色の蜜ができ、フジらしい甘味を十分に味わうことができました。

リンゴ園の持ち主の方の話によると、木の苗木を植えてから25年も経過し、木自体が老齢期を迎えているとのことでした。オーナーの募集があった初年度から毎年リンゴ狩りに訪れていたのですが、時の経過を改めて実感しました。幼い子どもたちと歓声をあげながら、たわわに実った真っ赤なリンゴをもぎとった頃を なつかしく思い出します。

かって担任した娘さんのお父さんが、リンゴ園の持ち主なのですが、その娘さんも今は2児の母親になったとのこと。時の流れを改めて思います。でも、毎年リンゴ狩りに出かけて収穫の喜びを体感し、持ち主の方の変わらぬ人柄と温かさにふれて過ごすひとときは、私にとってはこの上なく大切な恒例行事となっています。来年もオーナーとなることをお願いし、再会の約束を果たしてきました。お互い元気なままで、来年も実ったリンゴの木の下で、お会いしたいものだなと思いました。いつかは孫を連れての にぎやかなリンゴ狩りができたらいいなあ と思うのですが……。

リンゴ狩りが終わると、例年寒さが一段と厳しくなり冬の訪れを実感します。レオ・レオニの絵本『フレデリック』では、長いたいくつな冬が続いている時に、フレデリックがこれまで集めてきた色や言葉を詩人のように語り、暗く沈んだ野ネズミたちの心を明るくします。

我が家では、フレデリックのような役割をリンゴが果たしてくれそうです。高台にあるリンゴ園が満開の純白な花で包まれる春。太陽の光が降り注ぎ、青い実が一日一日と大きく実る夏。青く澄んだ空を背景にたわわに真っ赤な実がつらなる秋。そして収穫の時。リンゴの実を味わいながら、そんな季節の移り変わりを想ってみたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする