2008年11月2日(日曜日)
衆院選はいったいいつになるんでしょうね・・・
選挙ポスター用写真まで撮影しておきながら麻生さん、
どうしちゃったんですか?
弥縫(びほう)とは失敗や欠点を一時的にとりつくろうこと
なんですってね・・・
知らんかった・・・初めて聞いたわ・・・
一時のがれにとりつくろって間に合わせるための方策を
「―を講じる」って、使うんだそうです。
解散&衆院戦に加え、バラマキ給付金はまさに
弥縫策(びほうさく)そのものです。
今日の毎日新聞が麻生さんの弥縫場面だった・・・と書いてます。
この記事、けっこうおもしろい・・・読み応えがあります。
10月13日、麻生さんが写真撮影したその日に実は、
10月末解散、11月30日投票を決めていたとか・・・
わたしが決める! と大見得をきったわりには、な~んだ、
結局、独りで決められないわけね・・・情けないわね~・・・
こんなお人に政権任せなきゃならないなんて・・・
しかも定額給付金じゃあ、閣内でもめてるってんだから・・・
こんな体たらくの自民党に選挙で勝てなかったら
民主党っていったい・・・となるんですよ。
ほんとに、ため息の出るようなニュースばっかり!
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081102k0000m010078000c.html
【麻生首相:先月13日解散明言 心変わりで公明と亀裂】
小選挙区制が導入されて以来、最大の政治決戦になるはずの
08年衆院選が見送られた。
その最終局面、2晩にわたった秘密裏の自公党首会談は、
麻生太郎首相がいったんは公明党に年内選挙を約束しながら、
後に心変わりしたことに伴う亀裂の弥縫(びほう)場面だった。
麻生首相が追加経済対策を公表した10月30日夕の
記者会見を前に「取扱注意」と記された文書が
政府・与党の主要人物に配られた。
「総理記者会見の骨子」として「解散については言及しない」
「補正予算は、早急に準備させるが、提出時期や、
会期の延長も未定」などと首相発言を予告する内容だった。
首相発言は実際、この範囲内に収まった。
さらに衆院選の際の政治空白を問われると
「選挙になったからといって行政がなくなるわけではなく、
政治空白が起きるとは考えていない」と答えた。
首相は自らの解散権が縛られないよう慎重に言葉を選んでいた。
会見予告ペーパーの存在は、首相が周囲と協議し、
発言内容を綿密に計算していたことをうかがわせるものだ。
文書の伏線は、会見に先立つ2回の自公党首会談にあったが、
首相は北京でのアジア欧州会議に出発する前に、
1回目の会談を設定していた。
「我々の支持母体は簡単に選挙日程を
変えるわけにはいかないんです。
日程が頻繁に変わるのは困る。
選挙協力をやる上でもよく考えていただきたい」
10月26日夜、グランドプリンスホテル赤坂の一室。
公明党の太田昭宏代表は、北側一雄幹事長とともに
首相に再考を迫ったが、首相は「国民の多くは今、
選挙より景気対策を望んでいると思う」と繰り返し、
論議は平行線をたどった。
28日夜の再会談を求めたのは太田氏だった。
「金融サミットに行って日中印3カ国で
アジア版ニューディール政策を打ち上げたら格好の
選挙対策になる」と食い下がる太田氏に、
首相は「やはりこの時期に政治空白は作れない。
理解していただきたい」。
埋まらない溝を前に両者の妥協案として浮上したのが、
2次補正の時期をぼかし、
選挙による政治空白を否定する会見内容。
早期選挙の余地を残すことにほかならなかった。
太田氏は渋々了承する代わりにこう言った。
「総理、約束したじゃないですか」 負い目があったのは首相の側だ。
「解散時期は決めていない」と繰り返していた首相だが、
実は違った。
10月13日夜、帝国ホテルの会員制バー。
極秘に太田氏を呼び出した首相は
「総選挙は11月30日投票でお願いしたい」と告げていた。
◇大敗予測、解散に足かせ麻生太郎首相が
公明党の太田昭宏代表に「11月30日衆院選」と明言した
10月13日の夜、時間を置いて自民党の古賀誠選対委員長も
首相の待つ帝国ホテルのバーに姿を現した。
首相が「10月末に解散し、11月30日投票でやろうと思う。
選挙準備はできてるかな」と胸の内を明かすと、
古賀氏は「大丈夫です」と答えた。
首相はその日昼、自民党本部で選挙用CMの撮影をすませていた。
太田氏は翌14日、大阪市内で街頭演説し、雨にぬれながら
「激しい衆院選が間近のようでございます。
雨が降ろうとどうなろうと、私たちはひるまない」
と声を張り上げた。
自民党の細田博之幹事長や大島理森国対委員長には
10日ごろに首相の意向が伝わっていた。
首相の考えを承諾した古賀氏だったが、
直後にブレーキ役を演じることになる。
9月下旬に続いて自民党が実施した追加の選挙情勢調査で
「自民党198議席」という衝撃的な予測が届いたためだ。
公明党と合算しても衆院の過半数には届かない。
古賀氏は「今選挙をやったら負ける」と確信し、
首相に近い菅義偉選対副委員長に
「総理に選挙を先送りするよう進言してほしい」と要請した。
後に潮目を変えたと評される10月16日の4者会談は、
古賀氏が背後にいる形で実現した。
08年度補正予算が成立したその日の夜、
首相は東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルで
腹心の中川昭一財務・金融担当相、甘利明行革担当相、
さらに菅氏とひそかに会談した。
甘利氏は「いつやるのが一番いいか、あらゆるデータを分析して
冷静に決めてほしい」と慎重な判断を求めた。
中川、菅両氏は「政治空白を作るより、
景気対策を求める国民が圧倒的に多い。
在任期間2カ月半の首相になりますよ」と詰め寄った。
首相は「うーん」とうなるだけだった。
翌17日、首相は党本部で選対職員らと各種世論調査の数字を
さらに精査した。
数字の厳しさを実感した首相は先送りを決断した。
◇役割分担、先送り隠し民主党はこの時点で、
早期解散を実現するため、
法案審議に協力する姿勢を打ち出していた。
先送りの首相方針が民主党に伝われば、
インド洋での給油活動を延長する新テロ対策特別措置法などの
審議に影響が出かねなかった。
首相は自民党の細田、大島両氏に
「早期に解散があるという言い方を変えるな」と指示した。
首相の意を受け、細田氏は18日夜、埼玉県川島町での講演で
「麻生さんは解散して民意を問うて、勝利を収めて次の政策、
景気対策を打ち出していくことが最も望ましいという考えを
今のところ持っておられる」と発言。
大島氏も同日、青森県八戸市での記者会見で
「首相が非常に強い思いを持つ追加経済対策が27日からの週に出る。
その時点で明確に方針を示していただけるのではないか」と
早期解散を強くにじませた。
解散について口をぬぐう首相、解散風をあおる幹事長という
役割分担は、この時期から定着し始めた。
民主党は独自のルートで先送りの感触をつかんでいた。
10月21日夕、民主党本部での幹部会。
山岡賢次国対委員長は「解散は先送りになりそうだ。
『審議を引き延ばせ』という声が出るだろうが、
国対の方針は当面変えません」との考えを表明した。
小沢一郎代表は、黙って聞いていた。
山岡氏は考えていた。
首相が解散の先送りに傾いているにしても、
直ちに審議引き延ばしに転じれば、逆に与党側が
先送りの口実にしかねない。
しかし首相の正式表明に備え、方針転換の種は
今からまいておく必要がある--。
幹部会での「解散先送りなら審議協力路線は転換」との
意思統一を背景に、民主党の国会戦略は軌道修正を始めた。
◇2度目の決断またも断念自民党総裁選の最中に
首相がもくろんでいたのは「10月3日解散、
11月2日衆院選」だった。
方針がぶれた最初の転機は9月28日。
松本純官房副長官らと情勢調査を分析したところ、
自公で過半数獲得が微妙という結果。
ただ、自民党候補の多くが支持層に浸透していなかったため、
首相は「(選挙運動を)もっとやれば伸びるじゃねえか」
と口にし、解散を見送った。
その後、金融・経済情勢のさらなる悪化を受け、
首相の心は再び早期解散へと揺れ動く。
10月8日には日経平均株価が4年10カ月ぶりに1万円割れ。
当時、首相は麻生派議員に「経済状況の悪化は
自民党に有利に働く」と語っている。
危機の時こそ勝機があると判断した首相は9日、
追加経済対策のとりまとめを与党に指示した。
「11月30日衆院選」はこの延長上にあったが、
首相は2度にわたって、選挙を断念したことになる。
10月27日夜、首相は河村建夫官房長官、細田氏、大島氏、
松本氏とホテルオークラの日本料理店で、
先送り表明後の国会対策を協議した。
大島氏は机の上に紙を広げ、総選挙の時期について
「年末年始」「4月、5月」「任期満了」の3パターンを提示した。
河村氏は29日夜、党内各派閥の領袖に電話を入れ、
30日の首相会見について
「2次補正予算を提出するかどうかは言わない。
解散についても何も言わない」と説明した。
「これだけ選挙の日程がくるくる変わった経験は初めてだ」と
衆院事務局のベテラン職員が振り返る先送り政局は、
こうして幕を閉じた。
◇ 西田進一郎、田所柳子、仙石恭、野口武則、
近藤大介が担当しました。
こちらは、もめてる定額給付金、朝日新聞の記事からです。
http://www.asahi.com/politics/update/1102/TKY200811020167.html
【定額給付金の所得制限「手続き煩雑」
中川財務・金融相2008年11月2日21時15分】
高所得の世帯も対象にすべきかどうか――。
政府の新総合経済対策に盛り込まれた総額約2兆円の
生活支援定額給付金について、閣内で意見の違いが表面化している。
与謝野経済財政相が高所得者を除くよう
繰り返し発言しているのに対し、
中川財務・金融相は2日、高所得者を対象から除くことは
事務手続きが複雑になるため難しいとの見方を示した。
中川氏は民放の番組に出演したあと記者団に対し、
与謝野氏が定額給付金に所得制限を求めていることについて
「私も本当はそうあるべきだと思うが、
手続きが複雑になる」と述べた。
生活支援に向けて早期の支給を目指すためには、
手続きが簡略化できるよう、
全世帯を一律に対象とすべきだとの考えだ。
一方で与謝野氏は、一定の所得制限を設けることを主張。
2日のテレビ番組でも「2千万円も3千万円ももらっている人に、
生活支援というのは元々おかしい」と述べ、
所得が1千万円程度より少ない世帯を
対象とすべきだとの考え方を示した。
バラマキ批判を和らげたいとの狙いがあるとみられる。
麻生首相は全世帯を対象に、4人家族で
6万円前後を給付する方針を示していたが、
所得制限をするかどうかが今後の焦点となりそうだ。